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織田 慶孝 院長の独自取材記事

おだふれあいクリニック

(富山市/新富山口駅)

最終更新日:2022/02/28

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人の心に光を灯す診療を実践する。そんな理念のもと、患者に寄り添う優しい医療を提供する「おだふれあいクリニック」。院長の織田慶孝先生は勤務医時代、循環器内科を専門に経験を積んできたが、同院では地域住民の多様なニーズに応え、風邪や生活習慣病、健康診断、予防接種など幅広く対応する。自力での来院が困難な人のために訪問診療にも注力。訪問看護師や介護士と協力し、24時間365日体制で患者と家族をサポートしているという。外来、訪問と、日々休む間もなく診療にあたる織田院長だが、疲れた表情一つ見せず、終始やわらかい笑顔で取材に応じてくれた。

(取材日2022年1月24日)

喜んでくれる患者と家族のため訪問診療にも注力

外来ではどのような疾患を診るのですか?

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基本的に風邪や胃腸炎など、日常的によく見られる疾患、コモンディジーズといわれるものです。それから糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、専門の循環器系では、健康診断で引っかかった場合の二次精査、心不全や狭心症、不整脈などの定期管理をしています。今の時代、慢性胃炎や過敏性腸症候群といったストレス性の疾患も多いですね。漢方も活用していて、元気がない、疲れるといった人に処方することもあります。そのほか、特定健診やがん検診、予防接種にも対応しています。

訪問診療もされているそうですが、きっかけは?

医師になった当初から希望していたわけではなく、勤務医時代にたまたま担当することになったんです。実際訪問診療に行くと、患者さんやご家族が「よく来てくれました」と、すごく喜んでくれるんですね。こんなに喜んでもらえるんだと興味を持つようになり、群馬の在宅医療を専門とする医院でノウハウを勉強し、在宅医療に対応できる医院をと考え開業に至りました。今日本では8割の人が最期は家で迎えたいと希望しているのですが、現状は8割が病院や施設で亡くなっています。そういったところでお力になれたらと思い、訪問診療を続けています。

どのような方が対象なのですか?

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脳梗塞の後遺症で寝たきりであったり、重度の認知症で生活全般に介助が必要であったり、口からごはんを食べることができず高カロリーの点滴をされている方、自力でおしっこが出せなくて管が入っている方などいろいろです。訪問診療は介護するご家族のサポートも重要です。ただ私一人でやれることは限られています。看護師さんや介護士さんのサポートだったり、デイサービスでお風呂に入れてもらったりご飯を食べさせてもらったり。そういったサポートで、介護しているご家族に休んでもらうことも大切なんです。

訪問診療をされていると気が休まる時間もないのでは?

確かに急な電話もかかってきます。ここは在宅療養支援診療所なので、24時間365日何かあれば連絡を受けて対応できるようにしているんです。気が休まらないのではと確かによく言われますが、訪問看護師さんとも連携していて、看護師さんが対応してくれることもあります。そういった連携のおかげで、こうやって診療できていると感謝しています。

誠実、成長、貢献、つながりの理念に基づく医療を提供

お看取りも行っているのですか?

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はい。ご家族にとってつらい場面で、涙を流されているような状況に行くので、お看取りはやはり重いことでつらさもあります。そこには単に死亡診断をしに行くわけではありません。手術を頑張った、抗がん剤治療を頑張った、麻薬を使いながらも痛みに耐えてきたなど、そこに至るまでの過程があるわけです。そんなご本人と看病してきたご家族をねぎらう気持ち、言葉がけを忘れないようにしています。

診療時の心がけを教えてください。

外来診療では「声にならない声を聞け」ということを意識しています。患者さんが話されることの中には、“本当は言いたいけれど言えない本音”が隠れていることがあります。そのため、本音を言いやすい雰囲気づくりを心がけ、困っていることは何なのか意識し、「他になにかお聞きになりたいことはありますか?」と尋ね、丁寧に問診するようにしています。患者さんは少なからず不安を抱かれて受診されますから、不安を和らげ安心していただけるよう笑顔でわかりやすくお話し、患者さんに笑顔でお帰りいただけるように心がけています。

訪問診療の場合はいかがですか?

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訪問診療では治療が難しいケースが多々あります。認知症も進行性の疾患ですし、末期のがんなどは、だんだん衰弱されていきますよね。そういうこともあるので、「お孫さん今年受験ですね」「受かって良かったですね」など、明るくなってもらえるような話題を心がけています。医師と患者ではなく人と人の関係を大切にしていきたい。患者さんとのふれあいを大切にし、気持ちに寄り添う診療をしたいと常に思っています。

医院名にもある「ふれあい」を大切にしたいという先生の思いがあるんですね。

医療とは単に診療するということだけでなく、いろいろな人とのつながりを大切にすることだと思うんです。私が仕事でもプライベートでも大切している理念が、誠実、成長、貢献、つながり。医院の理念が「人の心に光を灯す診療を実践する」です。患者さんの心に光が灯るというのは、例えば不安が安心に、絶望が希望に変わる時だったりすると思うんです。そのためには、患者さん一人ひとりの考え方や生活環境、医療に求めるものを踏まえて、専門家としてアドバイスします。そして、できる範囲で患者さんに寄り添い「ここへ来て良かった」と思ってもらえるような対応をするようにしています。

患者やスタッフの心に光を灯せる医院をめざして

医師としての喜びはどんなところにありますか?

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先生のおかげで元気になれたと言われたらうれしいですね。過去に、明日受験だという中学3年の生徒さんが「おなかが痛い」と来て診断し、「胃腸炎のお薬出しておくけど明日はおなかが痛くなくても試験の前に飲んでね。頑張ってきてね」って送り出したんです。そうしたら後日、「合格しました。ありがとうございました」と、お母さんと一緒に結果報告をしに来てくれたんです。こういう、その人の人生の成功に関われるというのがすごくうれしいですね。

スタッフさんへはどのような対応を?

スタッフの「心に光を灯す」ことも大切だと思っています。それは、例えばスキルが伸びたとか患者さんに喜ばれたとか、やりがいや誇りを感じるシーンだと思います。スタッフの強みや持っている価値観、困っていることなどを把握するためコミュニケーションを心掛け、時には個人面談をやっています。それにより強みがわかればそれを伸ばす支援をすることができますし、悩みの早期解決のため対策を練ることもできます。私たちは1日のうちの多くの時間を仕事に費やすわけです。そんな貴重な時間を医院のために費やしてくれているわけですから、「ここで働いて良かった」と思ってもらえるような職場環境にしていくことが大切だと思っています。

お忙しそうですがお休みは取れるのですか?

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今はあまりないです。子どもたちが受験生で、家族で動けないということもあり、休日もここで仕事をしているか、セミナーに参加しているかしていますね。ただ、長期的に見てこの状態がいいとは思っていないので、プライベートな時間もきちんと確保できるようにしなければと考えています。そのためにも将来的には、医院の理念に共感いただける医師やスタッフを増員して、より多くの患者さんに対応できる診療体制をつくっていきたいと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、私はやはり患者さんに喜ばれる訪問診療が好きなんです。受診したいけど病院まで行くのが難しい。そう困っている人たちに安心してもらえるよう、引き続き訪問診療も頑張っていきたいと思っています。また、外来診療では循環器疾患や睡眠時無呼吸症候群、慢性疾患だけでなく、気になる症状を気軽に相談できる医院でありたいと考えています。職場づくりもまだまだ不完全。従業員満足度があって顧客満足度も上がると言いますし、組織はトップの器以上に大きくならないとも言われる。そういった意味で、スタッフたちが満足できる職場づくりをしていきたいし、自分自身も学び続けて成長していかなければいけないと思っています。私たちは診療を通じて多くの方とつながりを築き、患者さんに信頼される医院へ成長していく所存ですので、健康に関わることであれば、なんでもお気軽にご相談ください。

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