星野真漢理事長の独自取材記事

ふじいでら駅前歯科．

(藤井寺市／藤井寺駅)

最終更新日：2023/04/13

近鉄南大阪線・藤井寺駅の駅前にある「ふじいでら駅前歯科．」。「テーマパークを越えるような歯科医院をつくりたい」とのコンセプトのもと、星野真漢（ほしの・しんかん）理事長を中心に数多くのスタッフが集まり、患者の居心地の良さを追求している歯科クリニックだ。1階はビタミンカラーを基調として親しみやすい雰囲気。一方で2階はアロマの香リが漂うラグジュアリーな雰囲気で、メンテナンス専用室や特別室を配置する。平日は20時半まで、土日にも診療を行うなど、あらゆる層が通院しやすい環境を整える同院。「藤井寺の皆さんの健康を守ることが当院の役割。帰る時には笑顔になってもらえることが理想」と、何よりも患者の満足する歯科診療を提供したいという星野理事長に、新しくできた2階カウンセリングルームでインタビューをした。

（取材日2023年3月29日）

メンテナンスは特別な気分で受けられるよう別階に配置
信頼して来てくれる患者に対し、幅広い診療で応える
健康な人生を過ごせるよう頼れる歯科医療をめざす

メンテナンスは特別な気分で受けられるよう別階に配置

新しくできた2階は、1階とはまた違った雰囲気ですね。

クリニックを開業して8年ほどになるのですが、当初の想定よりたくさんの患者さんに来ていただけていることもあって、多くの方を受け入れられるようクリニックを広げたんです。駅前という立地でありますから、急患がお越しになることも考えて1階は気軽に入って来れるよう、ガラス貼りの外観でビタミンカラーを基調にした明るい雰囲気に。対して2階は雰囲気を変えて、ゆったりと過ごせる空間にしました。当院は、患者さんにとって居心地のいい空間を大切にすることをモットーにしています。痛みへの配慮はもちろんのこと、患者さんへの触れ方や、室温、雰囲気まで心を配ることが大切です。時間のかかる審美歯科やインプラント治療、また予防に大切な定期的なメンテナンスは、エステのような雰囲気で心地良く受けていただきたいと、2階に集約しました。

予防治療にこだわっておられるのですね。それはなぜでしょうか？

歯は削り、治療を繰り返すことでだんだんと弱くなっていきます。ですから、治療しないように口腔環境を整えることが大切なんです。しかし、歯科医院に自ら通いたいという人は少ないですよね。そこで、今までの歯科医院のイメージを払拭したいと作ったのが2階のメンテナンス室です。当院では、特に歯科衛生士との連携に力を入れており、歯科衛生士と患者さんがじっくりと向き合える空間を作りました。お話しされたお悩みや不安は院内で共有し、歯科医師から適切な治療提案を行うこともあります。治療はもちろん、スタッフの笑顔や院内の居心地の良さからも、ここに来て良かったと最後は笑顔で帰ってもらうことを目標に、ずっと患者さんの健康を見守っていきたいというのがわれわれの願いです。

マタニティー時期の診療や小児歯科にも力を注いでいらっしゃいますね。

マタニティー期はホルモンバランスが乱れ、虫歯や歯周病になりやすい時期です。そこで、安定期から妊娠8ヵ月目までの妊婦の方を対象に、3ヵ月ほどかけて行うマタニティー時期の集中クリーニングを推奨しています。お口の中の状態を良くしておくと、出産後の忙しい時期もしばらくの間キープできます。また、お子さんに関しては、小さな頃から歯科医院に通う習慣をつけておくと、将来的なリスク軽減につながります。まずは歯科医院を好きになってもらいたいと、夏祭りやクリスマスパーティーといったイベントも実施しているんですよ。私もスタッフも子ども好きが多いので、大いに盛り上がります。親御さんとも和気あいあいと一緒に楽しみながら、地域の絆を深めることができればと思っています。

信頼して来てくれる患者に対し、幅広い診療で応える

どのような治療に対応されていますか？

一般的な虫歯の治療はもちろん、インプラントや審美歯科、ホワイトニング、噛み合わせ治療など幅広く行っています。現在、歯科医師は3人体制で、1人の歯科医師が1人の患者さんを診る担当制度を用いています。それにより、ちょっとした変化にも素早く気づき、こまやかに対処することができていますね。また、矯正については、大人から子どもまで、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正に対応しています。ですが、矯正は専門性が深い分野でもありますので、より慎重な治療が必要な時には外部から矯正を専門としている先生に来ていただいています。

中でも、理事長が得意とする分野や治療はありますか？

大学では補綴（ほてつ）学を専攻していましたので、詰め物やかぶせ物、審美歯科などを得意としています。また、勤務医時代には外科治療を行うクリニックに勤務し、インプラント治療や難症例の歯周病治療を数多く経験をしてきました。ですので、当院でもラミネートベニアといった審美歯科や切開を伴う歯周病治療、歯周組織再生療法、インプラントの取り外しなど、一般的なクリニックでは行っていないような難症例にも対応しています。できあがりに喜んでいただけたらうれしいですね。インプラント治療などでも、しっかり噛める歯ができたら、患者さんの健康面にまで関われたことにやりがいを感じると思います。

さまざまな治療に対応されているのですね。

クリニックでできない治療は大きな歯科医院に頼むことになります。しかし、患者さんにすれば、「先生がやってくれないの？」と思うのではないでしょうか。せっかく当クリニックを選んで来てくださっているのですから、どのような治療も完結できるのが理想です。それは、スタッフも同じように感じてくれています。新しい治療法やお薬が出た時には、歯科医師だけでなく、歯科衛生士や受付スタッフも皆で勉強します。また、チャレンジ精神のあるスタッフには、挑戦できるフィールドも用意しています。ですから、患者さんはお困り事や不安があれば、このクリニックの誰でも構いません。気軽に相談してほしいですね。

健康な人生を過ごせるよう頼れる歯科医療をめざす

ところで、歯科医師になった経緯やこの場所を選ばれたきっかけは？

昔から手先を使う仕事と人に関わる仕事に就きたいと思っていたんです。医療業界に興味があったわけではないのですが、高校卒業後に九州に行くきっかけがあって、歯科医師をしている人と話をするうちに、歯科医師は手先も使うし、人と関わる仕事なので、自分に向いているのではと思うようになりました。それで、高校を卒業してから歯科医師をめざしたんです。卒業後、いくつかのクリニックで経験を積んだ後、開業を志していろんな場所を検討していました。そんな時、この藤井寺を紹介されて、実際に来てみるとすぐにしっくりときたんです。空気が良く、小さな子どもからご高齢の方まで幅広い層が暮らされている。フランクで人懐っこい人柄も、僕のキャラクターにぴったり合うなと、開業に至りました。

地域のために、通院環境にもこだわっているそうですね。

平日の診療は夜8時半まで、土曜日や日曜日も診療しています。最近は人口構造の変化もあって、早い時間にクリニックを閉めるところが増えてきています。ですが、中には昼間に通えない人もいます。当院は藤井寺の駅前すぐにあってアクセスも良い。お仕事帰りのビジネスパーソンや急患など飛び込みの人にも対応できればという思いでスタートしました。歯科医師会を介して地域の先生ともつながりがあるので、「急患でお越しでしたけど、ここを治療しておきました」といった感じで連携を取ることもできます。先進機器をそろえたり、治療の技術の向上をめざしたり、滅菌や衛生環境にこだわるのは医療として当然で、それだけでは患者さんに歩み寄っているといえません。必要な時にそばにある医院をめざすことも、われわれの役目かと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

当クリニックは、患者さんが最初から最後まで通ってくれる歯科医院を目標にしています。そのゴールも、総入れ歯で終わるのではなく、健康な歯をできるだけ多く残せることを追求していきたいと思っています。例えば、セラミック治療やインプラント治療などは、美しい見た目だけでなく機能性の高さから虫歯予防にもつながるため、お勧めしたい治療です。患者さんにとって適切な治療は何か、知識を伝え、理解してもらうことも、私たちの仕事だと思っています。人生100年時代を健康に過ごしていただけるよう、常に新しい治療に力を入れて、この藤井寺の地域の方々が長くおいしく食べていけるようなお手伝いをしていきたいと思います。