田口 裕麻 院長の独自取材記事
歯科川崎医院あいおい
(相模原市中央区/淵野辺駅)
最終更新日:2026/03/16
淵野辺駅近くの国道16号沿いで、開院10周年を迎えた「歯科川崎医院あいおい」。従来の保険診療に加え、自由診療でのクリーニングやホワイトニングを本格化させ、病気のない人がより健康でポジティブな人生を歩むための拠点としての役割も果たしている。「お口に自信が持てるようになり、明るく元気になっていただけるとうれしいです」と田口裕麻院長。さらに、生涯の健康を左右する「0歳からの口腔機能育成」にも注力し、生後1ヵ月からの早期介入や、管理栄養士による食事指導を通じて、歯並びの悪化や全身疾患の根本原因にアプローチする。「再発を防ぐには、根本の原因に迫る治療が不可欠。将来苦労しないための提案を心がけています」と話す田口院長に、全世代の「生きる力」を支える同院の歯科医療について詳しく聞いた。
(取材日2026年2月9日)
治療・予防から一歩進んだポジティブな健康創造拠点に
クリニックの特徴を教えてください。

上溝にある本院と同じく「自分のためでなく相手のために」という理念を大切に、「心の通う歯科医療」を実践しています。近年では「病気を治す場所」から一歩進み、病気のない方も通える「健康創造拠点」としての役割を模索。これまでの保険診療中心の外来に加え、約1年半前からは自由診療でのクリーニングやホワイトニングを本格的に開始しました。病気を未然に防ぐだけでなく、より健康でポジティブな状態をめざす方々のために、完全個室の専用ユニットを設けて歯科衛生士が対応しています。また、お口の機能にも着目しており、「0歳からの口腔機能育成」にも力を注いでいます。
新しく導入されたクリーニングやホワイトニングの特色は何ですか。
最大の特徴は、自由診療専用の完全個室で、歯科衛生士が丁寧なケアを提供することです。自由診療を導入することに対し、当初は保険診療をメインに携わる歯科医師としての葛藤もありました。しかし、時間をかけて隅々までケアを行うことで、患者さんの満足にもつながるのではと思い至ったのです。歯を白く美しくするよう図ることで、審美意識が高まり、セルフケアへの意欲も劇的に向上するでしょうから。何より、丁寧な手術は自信に満ちた明るい笑顔にもつながり、それが仕事やプライベートにもポジティブな影響を与えると考えています。歯科医療でメンタル面へのいい影響へつなげられるとうれしいですね。
診療の際に心がけていることを教えてください。

まず、噛み合わせの大切さに気づいていただくことです。私は、歯が悪くなる原因の大半は「磨き残した菌による感染症」と「噛み合わせのずれ」のどちらかだと考えています。歯はよく使う部分が劣化するので、「あなたの噛み合わせは右の歯が悪くなりやすいですよ」など、噛み合わせの大切さに気づくきっかけをつくるようなお声がけをしています。もう一つは、特に若い世代に「虫歯になった原因、進行した理由」をお伝えし、すぐ予防に取り組んでいただくことです。虫歯は細菌による感染症で、親子など家族内での感染が多いといわれます。つまり、歯が生えた時から虫歯のリスクはあり、20代で虫歯が多数あるケースも珍しくありません。さらに悪化して40代、50代で抜歯が必要な状態にならないよう、早いうちに予防の意識を高めることが大切なのです。
設備や衛生管理についてのこだわりを教えてください。
患者さんに現状を正しく理解していただくため、視覚的な説明を徹底しています。口腔内カメラや、最大80倍まで拡大可能なマイクロスコープの映像をモニターに映し、現状と今後の予測を共有します。また、独自に作成した症例資料や模型を用い、専門用語を避けながら、なぜこの治療が必要であるのか、視覚的に、直感的に伝わるよう工夫を凝らしています。5台の診療ユニットは、ベビーカーや車いすを利用されている方がそのまま入れるバリアフリー設計を採用しました。衛生面では、欧州基準をクリアした滅菌器や医科用空調設備、口腔外バキュームを導入し、感染症対策を講じています。
生涯の健康を左右する、0歳からの「育てる」歯科医療
0歳からの歯科診療を実践されているそうですね。

現在、子どもの歯並びが悪化しているケースは、10年前の2倍以上に増えているデータもあります。その根本原因は顎が十分に育っていないことにありますが、顎を広げるのは乳児期の授乳によって鍛えられる「舌の力」です。授乳期間の短縮や舌小帯の異常により、正しい授乳を経験していない子が多いため、当院では生後1ヵ月からの介入を始めました。近隣の助産師さんと連携し、赤ちゃんの飲み方や舌の状態を確認して適切な処置を行うことで、その日から母乳をしっかり飲めるようになることが望めるケースも。乳歯が生える前からお口の機能を整えることは、将来の呼吸や睡眠、全身の健康を守るための大切な第一歩となります。
お子さんの口腔機能を改善するために何を行っていますか?
虫歯の有無に加えて、舌の力や唇を閉じる力を測定する検査を3歳頃から積極的に行っています。口唇閉鎖力が弱いと口呼吸になりやすく、結果として顎が育たず歯並びが悪くなってしまいます。そのため、夜寝る時に装着するマウスピースなどを用いて、口を閉じ、舌を正しい位置につけるトレーニングを行います。これにより、自然と顎が広がることが見込め、歯が真っすぐ生える土台が整うことが望めるのです。歯並びは遺伝だけでなく、日々の習慣が大きく影響します 。早い段階で対策を始めることで、笑顔で過ごすことが望める価値は大きいと考えています。
家庭でできる「食育」についてのアドバイスはありますか?

現代はやわらかい食べ物が増え、意識しないと顎に負荷がかからない環境です。3歳から意識して硬いものを食べさせ、和食中心の生活を徹底することで、歯列矯正が不要になることも期待できます。和食は噛む回数が自然と増えるため、顎の発達にいいと考えられています。親御さんは「しっかり栄養を取ってほしい」という思いから食べやすいものを選びがちですが、それがお口の機能低下を招くこともあるのです。
口は全身への入り口だから、根本原因に迫る対応を
管理栄養士が常勤しているそうですね。

2人の管理栄養士が常勤し、食事や食育の指導を行っています。虫歯や歯周病が悪化している方の背景には、食生活の乱れやメタボリックシンドロームが隠れていることが少なくありません。特に肥満傾向の方は、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高く、お口の状態にも顕著に現れます。そこで管理栄養士が介入し、食事内容の改善案を提示しています。また、育児中の親御さんには、食べ物の選び方や食べ方など、虫歯予防と顎の発育、お口の機能を考えた具体的な食育の指導を行います。歯科は通院頻度が高く、生活習慣の変化を長期的に見守ることができるのが特徴。歯科治療と並行して根本原因に働きかけることで、全身の健康増進をめざしています。
生活習慣病などの全身疾患と歯科治療の関係について教えてください。
かつて救急医療の現場にいた頃、「お口は全身への入り口」であることを痛感しました。口腔内が極端に悪い方は、栄養摂取が難しく回復に時間がかかる傾向にあります。また、歯周病と糖尿病は密接に関係し、お互いに悪影響を及ぼし合います。当院では、患者さんの医科のかかりつけ医と情報を共有し、連携しながら治療を進めることが可能です。近隣の介護施設などへの訪問診療にも力を入れていて、施設のスタッフさんと協力して適切な口腔ケアを徹底することで、利用者さんの誤嚥性肺炎などの病気のリスクを減らすための取り組みも行っています。お口を整えることは、全身の健康を守ることに他なりません。
最後に、ひと言メッセージをお願いします。

おかげさまで当院は10周年を迎えることができました。多くの地域の方に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです。私たちの目標は、地域の方同士が「予防歯科は大事だね」と当たり前に話し合えるようなコミュニティーへの貢献です。悪くなった歯を削るだけの対症療法ではなく、「なぜそうなったのか?」という原因を解明し、ともに改善するための伴走者でありたいと考えています。お子さんの発達から大人の健康管理、高齢者の訪問ケアまで、どのステージにおいても「ここに来て良かった」と信頼していただけるよう、これからも成長を続けてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング:1万9900円~11万8800円
自由診療でのクリーニング/9900円~1万3200円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

