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井阪 茂之 院長の独自取材記事

レオゲートタワーレディースクリニック

(泉佐野市/りんくうタウン駅)

最終更新日:2023/10/25

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック main

りんくうタウン駅からすぐの場所にある「レオゲートタワーレディースクリニック」。近隣の市立病院で数多くの不妊治療にあたってきた井阪茂之(いさか・しげゆき)院長が、これまでの豊富な経験を一人でも多くの患者に還元したいと、2013年9月に開業した。ビルの18階に位置し、大きな窓からは広大な海や街並みが見渡せる。訪れた患者がリラックスした気持ちで診察を受けられるようにという思いから、院内は広々とした落ち着いた空間となっている。患者の年齢層は幅広く、不妊の相談はもちろんのこと、更年期障害やおりものの異常、幅広い症状に対応。開業から10年、これまでの振り返りや医療にかける思いについて、井阪院長に聞いた。

(取材日2023年9月19日)

海を望む開かれた街で、着実に実績を積む

開業から今年で10年ですが、これまでを振り返っていかがですか。

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック1

新型コロナウイルス感染症の流行や不妊治療の保険適用化など、世の中ではさまざまな移り変わりがありました。そんな中、なんとかやってこられたなという思いです。これからも変化に対応しながら、悩まれている患者さんに医療をお届けできればと思っています。また、当院では不妊治療に注力しています。不妊治療は、通常の妊娠に比べるとどうしても心身ともに労力がかかるものですが、これまで数多くの診療の経験を積んできた中で、早めに治療を開始することの重要性を実感しています。「不妊じゃないかな」や「妊娠できるのかな」など気になる段階から、気軽に来院していただければと思っています。

クリニックのあるりんくうタウン駅周辺は、どのようなエリアですか。

関西国際空港が近い場所ですので、空港にお勤めの方や航空業界の方が多く暮らしています。そのような場所柄もあってか、当院には中国やベトナムご出身の患者さんも来院されています。非常に国際色豊かな地域ですね。また、昔からこの地に住む人とここ数年で新たに暮らし始めた人が、バランス良く融合した街であるとも感じています。和歌山方面からも比較的アクセスしやすいので、そちらから車で通院される方もいます。まだまだ空いている土地もありますし、今後の成長が楽しみな可能性を秘めたエリアです。

そのような街を開業場所に選んだ経緯について教えてください。

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック2

近隣の市立貝塚病院とりんくう総合医療センターで、10年間勤務医をしていたのがきっかけです。市立貝塚病院とりんくう総合医療センターから近い場所で開業すれば連携が取りやすいだろうと考えましたし、当院で無事に妊娠された方がその後、出産までの経過も良く知ることができるのではないかと思ったのが大きな理由です。また私は神戸出身で、幼い頃から海が身近でしたので、同じような環境であることも魅力に感じました。来院される患者さんにはゆったりした気持ちで過ごしていただきたいので、ロケーションの良い場所を選びました。

患者の価値観に寄り添いながら適切な医療提供を

クリニックにはどのような患者さんが来院されますか。

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック3

不妊でお悩みの方や結婚して妊娠を考え始めた方以外にも、更年期でお悩みの方や、月経痛・月経不順でピルの服用を考えられている方など、当院を訪れる患者さんの年齢層や症状は非常にさまざまです。不妊治療に注力しているクリニックではありますが、妊娠や不妊治療などとは異なる悩みや症状を訴えられる患者さんについても、幅広く診察可能です。ご高齢の方で性器出血や尿漏れで悩まれている方も診察しています。不妊治療に関わらず多く疾患は、早期の発見や治療が重要ですので、日頃のチェックも大切になってきます。そのため、不妊でお悩みの方以外でも、体のお悩みに関することなら気軽にお越しいただければと思います。

こちらのクリニックではどのような不妊治療を受けることができますか。

タイミング療法などの一般的な治療はもちろんのこと、人工授精や体外受精、顕微授精といった高度な治療についても対応しています。複数の選択肢がある中で、なるべくご本人の希望に沿うことが重要であると考えているので、不妊治療について知識をお持ちでない方については、治療ごとにどんな特徴があり、どんな内容なのかをきちんと説明し、ご納得いただいた上で治療の種類を決めていただくように心がけています。妊娠に対する価値観や考え方は人によってさまざまですし、治療への熱量も患者さんによって異なります。それぞれの思いをしっかり受け止めながら、一人ひとりにとってベストな治療法を提案していきたいと考えています。

クリニックを訪れる不妊で悩む患者さんに対して、日々どのような声かけを意識されていますか?

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック4

まず、不妊の原因を調べることの重要性は、伝えさせていただくようにしています。卵管の詰まりやパートナーの精子の状態など、不妊の原因にはさまざまな理由が挙げられます。まずはご自身の卵巣・卵管・子宮やパートナーの状態を知ることが、不妊治療の第一歩です。その上で、患者さんに合った治療をご提案させていただき、当院では患者さんご自身にご納得いただき、治療を始めていきます。不妊治療は、治療が始まると通院回数は増えますし、どうしても負担になってしまうことが出てきますので、通われるご本人の考え方にしっかり寄り添える存在でありたいですね。そのためにも、患者さんの今のお気持ちやライフスタイルなどもしっかりと聞いた上で、治療のご相談に乗れるようにしたいと思っています。

豊富な不妊治療経験を一人でも多くの患者のために還元

先生が産婦人科の医師になろうと思った経緯について教えてください。

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック5

産婦人科は、妊娠、分娩、新生児の診察など、診るべきことが多岐にわたります。そんな治療の幅広さに興味を抱くようになりました。不妊治療に力を入れたクリニックを開業しようと思ったのは、勤務医時代に不妊治療に携わる機会が多かったので、その経験を不妊に悩む方々のお役に立てていきたいと思うようになったことがきっかけです。妊娠中だけでなく、その後産まれてきたお子さんを目にすることができることは、産婦人科ならではの喜びだと思っています。

不妊の原因を検査する重要性について教えてください。

前述の卵管の詰まりやパートナーの精子の状態が不妊の原因になることもありますし、あとはホルモンの影響で排卵しにくい方についても注意が必要です。妊娠を希望しているけれど生理が不順な方などは、積極的に検査を受けてほしいですね。不妊治療が保険適用になってからは、若い世代の受診も増えてきました。また最近では、パートナーと2人で来院される方も少なくありません。妊娠を望んでから1年経過しても妊娠に至らない場合は、クリニックを受診する一つの目安として捉えていただけると良いかと思います。原因を突き止められれば、しっかり治療に移ることが望めるので、より妊娠に近づくことができるはずです。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

井阪茂之院長 レオゲートタワーレディースクリニック6

不妊治療には、当院が現段階で行っているものの他にもさまざまな治療方法がありますので、今後は患者さんの要望を踏まえて、選択肢の幅をさらに広げていけたらと考えています。また当院では、日本語の話せない海外ご出身の患者さんに対して、翻訳機を使いながらコミュニケーションを取ることもできます。引き続き、幅広い年代の患者さんに対応できるようにしたいと思っております。なかなか妊娠せずに悩んでいる方はもちろん、どんな症状でも構いません。ぜひお気軽にご来院ください。

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