まずは的確に診断していくことが大切
しみ・ほくろ・脱毛など
山手皮フ・形成外科クリニック
(京田辺市/松井山手駅)
最終更新日:2021/10/12
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頬などに茶色や黒い箇所があると、しみやほくろだと自己判断してしまいがち。しかし、中には皮膚がんなどの病気であったり、イボやあざであったりすることも。思い込みから治療を行うことで状態を悪化させてしまうケースもあるのだとか。また、脱毛においては美容への関心の高まりから広い世代へ浸透している傾向だが、施術先とのトラブルなども耳にする。まずは適切な検査と診断を行い、個々に応じた対応が必要だと話すのは、「山手皮フ・形成外科クリニック」の内藤素子院長。医学的見地から美容皮膚科診療を行うスペシャリストに、しみやほくろ、脱毛に関する診断や診療について話を聞いた。
(取材日2020年7月6日)
目次
まずはしっかりと検査・診断を行い、対象部位に適した方法でアプローチすることが必要
- Qしみができるのには、どんな原因があるのですか?
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A
加齢によって肌の新陳代謝機能が落ちることや、太陽光などによる紫外線が大きな原因です。ほかにも、肌のこすれといった物理的な刺激が影響することもあります。ご本人がしみだと思っているものも、実はイボやあざであったり、皮膚がんなどの病気の一部であったりすることも。まずはしっかりとクリニックで診断する必要があります。万が一、皮膚がんだった場合も含め、しみ以外の病変部の場合は、それに応じて適切な治療が受けられますよ。
- Qしみへは、どのようにアプローチしていくのでしょうか。
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A
現在は強いレーザーを対象の箇所に照射する方法が一般的に行われています。短時間で済むなどメリットは大きいですが、痛みやかさぶたが生じるといったデメリットも存在します。痛みが苦手な人や接客業でかさぶたに抵抗のある方には、もう少しマイルドな方法もあります。また、しみは種類により有用な治療法が異なり、いくつかの種類のしみが複合的に存在する人もいます。カウンセリングでは、1つのしみにとらわれることなく、「どういった肌になりたいのか」という希望をしっかり伝えて、自分に合った方法を見つけていきましょう。
- Qほくろについても教えてください。
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A
大きさや場所によって方法は異なり、レーザーメスで削るほか、切り取って縫合する場合もあり、手術の時間は15分~30分ほど。その後、経過観察として1~2回ほど通院が必要です。完全に落ち着くまでは3~6ヵ月ほどですが、2週間目からはテープを貼ったりお化粧をしたりすると傷痕が目立たなくなります。ほくろの中でも隆起していたり、洗顔やひげそりの際に引っかかって出血する、まぶたにあると視界の邪魔になるなど、生活に支障を来すこともあります。また急に大きくなったり血が出やすい場合は、皮膚がんの可能性もあるので一度診察を受けることをお勧めします。当院では、できる限り手術などの痕がきれいになるように心がけています。
- Q脱毛については、いかがでしょうか。
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A
脱毛は、機器によって特徴や通院回数も変わってきます。例えば、当院では痛みややけどに配慮した、先進の医療用レーザーを導入しています。痛みに弱い人や、肌が少し日焼けしている人にも施術が可能です。1回の施術ごとに料金をお支払いしていただくので、ご自身が納得いくところで終了できますが、毛の生え替わりの周期から最低でも3回通っていただくようにはお願いしています。毛の量や太さ・部位にもよりますが、多くの方が3~5回通院されています。腕や脚だけでなく、お顔の脱毛にも対応しています。
- Qそれぞれの施術を受けた後に気をつけることはありますか?
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A
施術後は、日焼け予防を徹底することと、なるべく保湿することが重要です。そうお伝えすると、多くの方が夏の時期の施術は避けたほうがいいと思われるようですが、しっかりと対策していただければ夏の時期でも可能です。外出中は日焼け止めを塗り直すなど、こまめなケアは心がけてください。数日たってもヒリヒリとした痛みが引かない、何かしら異常を感じた時には、すぐにクリニックにご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはカウンセリング料/2500円~、医療脱毛/8000円~(わきの場合)(※部位によって価格が変わりますのでご相談ください)、レーザーによるしみのケア/1万円~(1平方メートルあたり)