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藤島 圭一郎 院長の独自取材記事

ふじしま内科

(豊田市/豊田市駅)

最終更新日:2022/01/05

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老人ホームや温浴施設、図書館、薬局などが入った複合施設の2階にある「ふじしま内科」は2016年に開業。開業当初は藤島圭一郎院長の専門である糖尿病と甲状腺疾患に加え、一般内科も診療していたが、患者の安全性を担保するため、甲状腺疾患のほか、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病に特化した診療スタイルに切り替えたという。患者の思いにとことん寄り添う藤島院長の診療を受けに、遠方からも患者が訪れるという同院。専門の医療機関らしく先進の検査機器を各種そろえるほか、患者に「来て良かった」と思ってもらえるよう、ホスピタリティーも重視。スタッフの接遇教育にも力を入れているという。そんな藤島院長に、開業から5年たったこれまでの変化や、患者への思い、今後の展望について語ってもらった。

(取材日2021年11月29日)

糖尿病と甲状腺、生活習慣病に特化した診療体制に

開業から5年がたちました。現在のご心境や診療内容についてお伺いします。

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たくさんの患者さんに来ていただき、たいへんありがたいという気持ちでいっぱいです。この5年の変化については、新型コロナウイルスの影響で診察内容が開業当初より大きく変わりました。当院には甲状腺疾患の妊婦さんや、重症化した糖尿病の患者さんが多く受診され、免疫力自体が低下している方もたくさんいらっしゃいます。今までは一般内科として発熱や風邪症状もお受けしていたのですが、免疫力が低下している患者さんと風邪症状の患者さんがこの狭い空間に一緒にいることは安全が担保できないと考え、診療内容を私の専門である糖尿病と甲状腺疾患、生活習慣病に特化することにしました。自分の専門領域をしっかり診療し、より知識を深めるため日々研鑽に努めています。

糖尿病や甲状腺疾患の患者さんは、どのようなきっかけで来院されるのでしょうか?

糖尿病はほとんど自覚症状がないので、健康診断にて糖尿病やコレステロール、高血圧などを指摘されて来られる方がほとんどです。甲状腺の病気は妊婦さんや30~50代の女性に多いのですが、甲状腺機能が低下する病気は体がだるい、むくみやすい、やる気が出ないなど日常生活でよくあるような症状が特徴です。しかし、育児や仕事の疲れなどが原因のこともあり、実際に病気と診断するのはそのうち1~2割でしょうか。ただ、その診断にはきちんとした検査が必要ですので、おかしいなと思ったら我慢したり放置したりせず受診していただくのがいいと思います。他には、妊娠を望まれる方もいらっしゃいます。甲状腺の状態が悪いと妊娠につながりにくいケースもあるため、その場合は不妊治療を行っている婦人科クリニックと連携して診療を行います。

治療は長期に及ぶケースが多いのでしょうね。

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糖尿病は、根気よく通院していただくことが合併症の予防にもつながります。当院では糖尿病の患者さんの採血は、1~3ヵ月に1回の頻度で行い、今現在の状態を患者さん自身に把握していただきます。悪くなっていればなぜだろうと一緒に考え、良い結果だと一緒に喜びます。食事管理や運動指導は「○○しなさい」という一方的な言い方では長続きしないので、継続できる方法はないか、どうしたら良い方向に向かうことができるか、患者さんとともに考える姿勢を大切にしています。また、検査結果を患者さん自身がきちんと理解することも治療を継続するために不可欠です。定期的な通院によって血圧やコレステロール値、尿酸値などを把握し、ここでも一緒に考えながら治療を進めていくことを心がけています。

豊富な知識と先進的な設備で「オーダーメイド治療」を

先進設備を多くそろえておられますね。

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最近では、従来のエコー検査装置に加え、腫瘍の硬さが測定できる超音波装置を新しく導入しエラストグラフィ検査を開始しました。このほか糖尿病治療に必要な血糖値やHbA1cの結果が数分で出る機器、甲状腺ホルモンを数十分で測定する機器、生化学検査ができる機器、血球検査機器、前腕で測るタイプの骨密度測定装置もあります。甲状腺については、クリニックで扱っているところが少ない穿刺吸引細胞診を行っており、甲状腺がんの診断に役立てています。患者さんにとっては検査して早く正しい結果を知り、早く治療を開始することが一番のメリットですので、これらの機器の導入にはこだわりました。このほか、サーキュレーターと空気清浄機も複数台を新規に導入。患者さんとスタッフを守るために感染症対策にもかなり力を入れております。

糖尿病や甲状腺疾患の専門的な検査・治療が行える環境を整えているのですね。

私が大事にしているのは「オーダーメイドの治療」です。当院ではインスリンの投与量を一人ひとりの患者さんに合わせ処方しています。また、糖尿病は薬の種類も多岐にわたりますので、飲み薬もその方に合ったものを処方し、その方に合う治療法、目標を設定しています。そして、糖尿病の治療というのは、患者さんご本人が自分の体の「主治医」として頑張らないといけないですから、そういう心構えについてもお伝えした上で、専門家としてしっかりサポートしていきます。インスリン治療の方は特に何かあったとき、大きな病院ではすぐに予約が取りにくいかもしれませんので、身近な開業医である当院にいらしていただければと思います。

先生はなぜ糖尿病を専門にされたのですか?

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長崎県諫早市で糖尿病専門の医院を開業していた父の影響が大きいですね。父は私が研修医1年目の時に亡くなり、医院は信頼できる先生にお願いしました。父はとても温厚で、人の悪口を言わない、真面目で頑張りすぎるぐらいの人でした。「医師になれ」とは言われませんでしたが、父の姿を見て医師の仕事に惹かれ、また糖尿病にも興味を持ち、父と同じ道に進んだんです。

患者から「来て良かった」と思ってもらうために

患者さんへの接遇面にも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

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開業当初より、患者さんに「来て良かった」と思っていただけるようなクリニックにしようと、スタッフとともにまい進してきました。さらに現在、航空会社の出向社員をスタッフとして受け入れ、同社の高い接遇スキルを皆で学んでいます。そのスタッフには院長補佐としてクリニックの運営に携わってもらっているのですが、スタッフ間の情報共有など、組織人としての働き方についても有用なアドバイスや指導をしてくれています。自分たちのスキルを上げて患者さんに還元できるよう、この機会にしっかりと学び、クリニックの診療に取り入れていきたいと考えています。

患者さんを診療する際に大事にされていることは何ですか?

これまで糖尿病や甲状腺疾患の患者さんを数多く診療してきました。患者さんは、症状はもちろん、年齢、家族構成、生活スタイルが一人ひとり異なるので、治療に対する要望もそれぞれ違います。そこで、先ほどお話ししたオーダーメイドの治療が重要になってくるのですが、もう一つ、患者さんの要望に耳を傾け、その要望をかなえられるように全力で取り組むことも大切だと思っています。例えば、念願の海外赴任を命じられたけど、血糖値が高すぎて産業医から「このままでは赴任させられない」と忠告されてしまった方がいらっしゃったとしたら、たとえ出発まで数ヵ月しかなくても、専門の医師として海外赴任の希望がかなうように何かできることはないかと必死で考え全力で取り組みます。患者さんの事情や要望にまず耳を傾けるのも、私たちの大切な仕事ではないかと考えています。

今後の展望をお聞かせください。

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専門分野の知識は常に最新のものにアップデートしておきたいですね。あと、接遇に関するスタッフ教育は引き続きやっていきたいと考えています。今回、航空会社の出向社員に来てもらって感じたことは「プロのスタッフを育てたい」ということです。知識面であったり、組織としての情報共有の方法であったり、学ぶべきことはまだまだあります。今のうちにスタッフ同士で教育し合える環境を整え、プロの仕事人が育つ組織にしていきたいです。当院では産休、育休制度を取り入れていて、多くのスタッフが休暇を取得し、その後復帰していますが、今後は復職した職員の事情に見合ったさまざまな働き方に対応できるよう、柔軟な仕組みもつくっていきたいですね。スタッフが育つ組織、環境をつくると同時に、患者さんにとってより居心地が良く話しやすい、温かみのあるクリニックであり続けたいと思っています。

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