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石井 聡 院長の独自取材記事

九段下駅前ココクリニック

(千代田区/九段下駅)

最終更新日:2019/08/28

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ビジネス街が広がる皇居周辺。多くの会社員にとって交通の要所となる九段下駅のそばに「九段下駅前ココクリニック」はある。製薬会社での会社員生活を経験したこともある石井聡(そう)院長は、生活習慣病の治療に造詣が深く、軽症のうちから早期に介入して重症化を防ぎたいと、日々の診療に臨む。先進的なオンライン診療も導入する同院で、石井院長の考える「都心で本来的に求められる医療」について聞いた。(取材日2017年4月4日)

目標を明確にすることで患者の意欲を高める

どんなクリニックをめざして診療をされているのでしょうか?

働き盛りの方が通いやすく、充実したプライマリケアが受けられるクリニックでありたいと考えています。健康診断で異常を指摘された人の8割が精密検査を受けずに放置しているというデータもありますが、これは会社員にとっての「医療アクセス」の悪さが大きな要因です。勤務後の時間帯に診療していないことや、待ち時間の長さが都心で働く方にとって医療へのアクセス、つまり通いやすさ・相談しやすさを下げてしまっているのです。また、異常があっても緊急性が低い場合に医師が「まだ大丈夫」の一言で済ましているなどの、医療機関側の対応にも課題があります。こちらにクリニックを構えたのは、電車を降りてからクリニックまでの所要時間を考えると、主要ターミナル駅よりもむしろ、大き過ぎない九段下駅の目の前のこちらのほうがアクセスがいいと考えたからです。

患者を診療する際にはどんなことを心がけていますか?

軽症であっても、将来予想されるリスクをできる限り明確にお伝えしています。会社員の方は自分が抱える目標値に厳しい人が多いので、「これくらいの可能性でこんなリスクがあるので、いつまでにこの数値をここまで下げましょう」と、数字を伝えることも大切にしています。目標がはっきりしているとモチベーションになります。患者さんに運動をしてもらう必要があるときも、忙しくて運動できないから今の状況になっているわけなので、ただ「運動してください」ではなく、何が難しくて何ができる可能性があるかを話し合い、具体的にアドバイスしています。 また、立地と機動性を勘案した結果、レントゲン等の大型の検査機器は置いていない代わりに、丁寧な医療面接と、診察を徹底しています。先日も患者さんに、胸や背中などを指先や器具でたたき、その音で診察する「打診」をしたら、そのような診察が初めてだったようで、逆に珍しいと驚かれていました。

プライマリケアについて、先生のお考えをお聞かせください。

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どんなお悩みでも断らず、ご相談に乗ることが重要だと考えています。近頃は医師の育成が専門化していることもあり、患者さんがどこに相談すればいいかわかりづらいですよね。また医師側も専門外の相談に十分対応できていない現状が多くあります。私自身は、これまで医師として、初診患者さんを専門外だからという理由でお断りしたことは一度もありません。専門的な医療機関への紹介も含め自分にでき得る最善のアドバイスをしてきました。この積み重ねがあるので、だいたいのご相談にはきちんとお応えできるようになったと自負しています。同時に丁寧な診察も心がけています。必要以上に検査に頼らなくてもわかることは実は多いんです。大げさな検査機器はなくても、内視鏡検査や画像診断などが必要な場合には、当院から直接、提携する医院の予約枠を確保できる体制を整えているので、大規模病院で待つことなくスムーズに病院レベルの検査を受けていただけます。

会社員のメンタルヘルスにも対応

心の健康に悩む人もいらっしゃるのではないでしょうか。

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体調が悪くて就労を継続できるかで悩んでいる方や、休職中の方も来院されます。私たちは企業の産業保健を支援する会社も運営しているので、職場との連携にも慣れています。以前、頭痛に悩んでおり他院で緊張型頭痛と診断された後に当院に来られた患者さんがいらっしゃったのですが、よく聞いてみると不眠などの症状が見られるのと同時に、業務量の調整について会社との交渉に悩んでおられました。そこで、人事や産業医とのコミュニケーションについてアドバイスを差し上げたところ、非常にご納得いただき、その後の経過も順調でした。妻が精神科産業医なので、助言を仰ぐこともあります。

以前、製薬会社に勤務していたとか。お話の内容を聞くとその経験が生かされているように感じます。

私は4年間、ある外資系の製薬会社に勤務していました。薬の開発・普及に関心のある医師とディスカッションしながら新薬の方向性を検討したり、医師の立場から自社製品を関係者に紹介したり、また、管理職として多くの部下のマネジメントを経験するとともに、チーム単位のプロジェクトを遂行しました。海外のドクターと糖尿病などの疾患について1日中ディスカッションすることもあり、とても刺激的でしたね。おかげで管理職や経営クラスから若手社会人の患者さんなど、さまざまな働く方の状況や気持ちを想像しやすくなりました。統計に強くなったことで医学論文や統計データを読み解く力も増しました。

医師をめざした理由についてもお聞かせください。

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高校が進学校で周囲に医学部志望者が多かったこともあり、将来の職業として医師はなんとなく意識していましたが、「尊厳死」をテーマに医師などに取材する授業があり、それで思いを強くしましたね。医師は人の死に直面する仕事ですが、身体的な死以外に、それをどう社会的に定義付けるかという広い観点でも関わることができるんだなと。医師だった叔父に、「医学の世界はとても広いから好きな分野が見つかるんじゃないか」と助言を受けたことも背中を押しました。それで医学部に進んだわけです。

通い続けられるクリニックの実現に向け、改善を続ける

生活習慣病の治療に興味を持たれたきっかけはありますか?

動脈硬化性疾患は世界で死因の第1位、日本では第2位といえます。動脈硬化には学生時代から漠然と興味をもっていましたが、研修医時代に印象的な出来事がありました。夜中の3時頃、40代の男性が心肺停止の状態で運ばれ、その後間もなくしてお亡くなりになりました。奥さんと幼稚園児くらいの小さなお子さんがいらして、奥さんはあまりに突然のことでぼうぜんとされ、まだ小さなお子さんが「パパ、起きて」と声をかけていたのを今でも覚えています。お酒を飲んで遅くにご帰宅された後、様子がおかしくなり救急車を手配したそうですが、その男性はいわゆるメタボ体型で余病も疑われる方でした。健康志向が強くなっていますが、意外にこのような40代の方のトラブルは減っていないんですね。仕事が忙しくて自分の体をケアできないから。この経験以来、早期に介入して予後を管理したい気持ちを強く持つようになったのです。

休日はどのようにリフレッシュしていますか?

子どもと過ごしていることが多いです。男の子が2人いるので近所の公園で遊んだり、プールに連れて行ったりして遊んでいます。にぎやかですよ、うるさいくらい(笑)。最近は2人の子が自転車に乗れるようになったので、中断していたロードバイクを再開しようかとも思っています。大学の頃にボート部に所属していたんですが、トレーニングがてら自転車にも乗っていたんです。朝5時に起きてボートの練習をした後、大学のキャンパスまでの15kmを自転車で走り授業に向かうという、今から思うと結構ハードな日々を送っていました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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働く患者さんが通いやすいクリニックをめざしています。「健康経営」という言葉が近年使われていますが、ビジネスの根幹は人。日本のビジネスの中心地である東京の活気は、日本経済の活気と言っても過言ではないでしょう。そんなビジネスパーソンの健康リスク管理に貢献することは、東京ひいては日本の活気を影ながら支えることだと信じています。ですから、通院を中断して状態が悪化する人を少しでも減らしたい。そのために当院ではスマートフォンを活用したオンラインでの診療も行っています。当院で採血し、結果説明や薬の調節、目標の経過確認などはオンラインで済ませることで、患者さんによっては3ヵ月に1度の来院でも可能です。既に大規模病院には仕事を休まないと通えなかったとお困りだった方に重宝していただいています。今後も、診療のクオリティーを保ったまま通いやすくするにはどうすればよいかを考え、さらに磨きをかけていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オンライン通院:システム利用料 1,000円(処方箋・送料込み)
※保健診療では再診のみオンライン通院が認められています。

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