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石井 聡 院長の独自取材記事

九段下駅前ココクリニック

(千代田区/九段下駅)

最終更新日:2025/07/29

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック main

働き世代に向けて、質の高いプライマリケアの提供をめざす「九段下駅前ココクリニック」。風邪や生活習慣病などの一般内科診療だけでなく、心療内科、精神科、循環器内科、内分泌・代謝内科と幅広い診療内容に対応。石井聡院長が掲げるテーマは「続けられる治療」。そのために、患者一人ひとりの症状だけでなく背景や思いまで考慮しながら、その人にとって無理なく続けられる治療計画を立てることに尽力する。九段下駅の目の前という好立地で対面診療を行う一方、早期からオンライン診療に力を注ぎ、対面と組み合わせた柔軟な診療スタイルを確立していることが特色だ。「オンライン診療と対面診療をニーズに合わせて活用してほしい」と話す石井院長に、診療方針やオンライン診療の利点などについて聞いた。

(取材日2024年4月11日)

オンライン診療を駆使し、働き世代の健康管理を担う

働き世代のかかりつけ医をめざしているそうですね。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック1

働き盛りの方が通いやすく、充実したプライマリケアを受けられるクリニックをめざして開業しました。実際に、患者さんの8割が30~50代です。九段下駅から徒歩すぐというアクセスの良さや平日夜8時までの診療などハード面での通いやすさを大事にしています。一方で働き世代の治療で大切なのは、無理なく続けられること。そのために、オンライン診療やアプリを使った健康管理にも力を入れています。対面診療とオンライン診療、どちらが利用しやすいかは患者さんによって異なりますが、選択肢の多さは利便性に、またその先の治療継続につながります。若い世代の受診率・通院率が高いとはいえない昨今だからこそ、対面診療とオンライン診療のそれぞれの強みを生かし、「続けられる治療」を提供していきたいです。

オンライン診療はどのような方に向いていますか?

遠方にお住まいで定期的な通院が難しい方や、忙しくて通院の時間が取れない方などにお勧めです。忙しい方でも、オンライン診療で通院の負担がなくなれば診察を受けやすくなるでしょう。ご自宅や職場といったいつもの場所でリラックスして診療を受けられることも一つの利点ですね。医師と患者さんの関わりの面でも、例えば血圧を下げるためのお薬を3ヵ月分出してただ「飲んでくださいね」とお願いするよりは、1ヵ月か1ヵ月半に1度はオンライン診療を行い、「体調はどうですか」「お薬、飲んでいますか」などとこまめに状況を伺ったほうが、患者さんはモチベーションを保ちやすくなると思うのです。「普段は通院し、忙しい時期にはオンライン診療を利用する」というふうに使い分けていただくことも可能です。糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病、喘息、また睡眠時無呼吸症候群など、継続的な治療が必要な方にこそ、ご利用いただきたいですね。

具体的に、どのような形でオンライン診療を受けられるのでしょうか。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック2

お手持ちのスマートフォンやパソコンから、オンラインのビデオチャットで診療を受けていただく仕組みです。ご自宅はもちろん、職場や出張先でも、ちょっとした空き時間を利用して診察を受けることができますので、忙しいビジネスパーソンに適しているのではないでしょうか。ただし、すべてをオンラインで完結させることは現時点では難しく、対面でなくてはできない検査や治療ももちろんあります。そのため、患者さんが適切な医療を不足なく受けられるよう、オンライン診療の利用にあたっては、しっかりと治療計画を立てることを大切にしています。

患者が無理なく治療を継続できるようサポート

健康管理にはアプリを活用されているそうですね。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック3

オンライン診療と併せて、患者さんに無理なく治療を続けていただくための工夫の一つです。具体的には、患者さんが血圧や体重などの数値を測ってアプリに記録すると、私の手元にその情報が届く仕組みです。これは「パーソナルヘルスレコード」と呼ばれるもので、情報提供の同意を得てから始めます。測定のタイミングを知らせる機能や、病気に関する教育プログラムも組み込まれているんですよ。蓄積されたデータは診断や薬の処方に役立てています。

こちらでは、体の不調と併せてメンタルの悩みも相談できるそうですね。

もちろんです。何かご相談があったときに「これは当院の専門ではありませんから、他院へ行ってください」といった対応はいたしません。働き盛りの世代にとって医療ニーズは実にさまざま。風邪や発熱といった体の不調、不眠症などメンタルの悩み、それらが組み合わさって胃痛や咳として表れることもあるんです。また、うつ病などの場合、それほど重い症状ではなくても、患者さん自身は何が起きているかよくわからず混乱していらっしゃることが多いです。専門的な診療が必要か見極めながら、当院で対応可能な症状ならば薬の処方や行動療法で改善を図っていきます。「大きな病院に行くほどではないけれど、気にかかる」という症状は多いと思いますので、しっかり対応していきたいですね。もちろん専門的な所見や処置が必要なときは、迅速に専門の医療機関を紹介します。

先生は生活習慣病をご専門にされているそうですね。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック4

ええ。特に心血管疾患の予防に注力しています。糖尿病でも高血圧症でも脂質異常症でも、その疾患自体で死に至ることはあまりありません。けれど糖尿病から脳梗塞を起こして寝たきりになり、肺炎で亡くなるといったケースがあるように、生活習慣病のケアがきちんとされていないと、最終的には命が脅かされていきます。だからといって「脂質異常症だから、コレステロール値を下げるために薬を飲みましょう」と伝えるだけでは言葉足らずです。脂質異常症には痛みもないですから、服薬の意義を実感しにくいのも無理はありません。当院では、生活習慣病の先にある脳梗塞・心筋梗塞などの将来的なリスクをご説明した上で、血圧や血糖値の数値目標を立てるようにしています。目標に向かって努力することは、ビジネスにも通じるため、ご理解くださる患者さんが多いですね。前向きに治療に取り組んでいただくためには、長期的な信頼関係も大切だと考えています。

質の高い対面診療とオンライン診療の提供をめざす

開業前のご経験についてもお聞かせください。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック5

開業前は外資系の製薬会社に勤務し、医学的な知見とマーケティングを融合して医薬品の売上を伸ばす業務を専門としていました。当時は膨大な薬のデータを扱っていたので、臨床では到底経験できないほどの多くの情報データにふれることができたんです。その経験から、薬とどのように向き合っていくべきかについて、多くを学びました。医師として実際に患者さんに薬をお出しするにあたって、徹底的にデータを理解する経験を積めたのは良かったです。開業した今は、その経験を生かしながら一人ひとりの患者さんに合わせた薬の処方に努めており、その中でわかりやすい説明ができていると自負しています。以前としていることや立場は変わっても、追いかけている目標は製薬会社に勤務していた当時と同じです。「いかに患者さんの未来を病気から守るか」を目標に走り続けています。

診療を行う上で日々感じていらっしゃることはありますか。

どんなに良い治療も続けなければ意味がありません。まずは患者さんが治療から脱落せずに通っていただくためにはどうすべきかを考え、私も患者さんも日々少しずつ努力を積み重ねて改善をめざしていくことが大切です。目の前の患者さんに何を提案したら適切なのか。「教科書的にはこれが正しい」と言っても、現実的には続けられない方もいらっしゃるわけです。でも、次善策としての別の治療で一定の効果が見込め、患者さんも継続できるのであれば、そちらを選んだほうがいいでしょう。当院には対面診療とオンライン診療という選択肢がありますので、ご自身のニーズに合わせてご活用いただけたらと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

石井聡院長 九段下駅前ココクリニック6

数字を見るだけならばAIにもできるでしょう。けれども当院は、患者さんの悩みや背景にしっかりと向き合い、無理なく継続しやすい治療計画を立てることを大切にしています。薬についても必要なものを見極めて、むやみに処方することはありません。幅広くプライマリケアを提供するのが、私たちのめざすところです。また、時代に合った受診しやすい環境づくりのために、ウェブ予約やウェブ問診票なども取り入れ、キャッシュレス決済にも対応できるようにしました。これからも対面診療とオンライン診療の双方の強みを生かし、かかりつけ医だからこそできる、質の高い丁寧な医療を提供していきたいと思います。

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