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高山 敬子 院長の独自取材記事

辰巳台こどもおとな歯科

(市原市/八幡宿駅)

最終更新日:2021/10/12

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科 main

黄色い看板に描かれた、仲良く手をつなぐ親子と歯のマークのイラスト。「辰巳台こどもおとな歯科」のイメージは、まさにこのイラストのように「家族で楽しく通える歯科クリニック」だ。小児歯科に特に力を入れている同院。スタッフはすべて女性で、子どもが歯科クリニックに恐怖を感じないよう、進んで治療を受けられるようになるまで優しく寄り添ってくれる。「私も実は、子どもの頃は歯科が苦手でした」とほほ笑む院長の高山敬子先生は、子どもの達成感とやる気を育む診療を得意とする。自分のことは後回しになりがちな母親の歯のケアも推進しているという高山院長の、診療ポリシーをじっくりと聞いた。

(取材日2019年4月4日)

子どもに慣れた女性スタッフによる優しい診療

かわいらしい外装や内装で、見ているだけで楽しい気分になりますね。

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科1

お子さんを中心に家族で通ってもらえるようなアットホームな雰囲気にしたくて、デザイナーさんにお願いして考えていただきました。木材やタイルなど住宅に使うような素材を多く取り入れたので、温かみが感じられる院内になったかなと思います。診療室に入るとやはり緊張してしまう人もいますから、動物の影絵風の壁紙を特注で貼ってもらったりもして。おかげで小さいお子さんも、動物の数を数えたりしながらリラックスして椅子に座ってくれます。設備面も工夫して、ベビーカーごと院内に入れるようにしたり、大人用と子ども用で高さの違う洗面台を設けたりして誰もが利用しやすいように配慮しました。特に隠れ家のようなキッズスペースは子どもたちみんなに好評で、「帰りたくない」とぐずる子もいるほどなんですよ(笑)。

クリニック名やロゴマークにはどのような意味が込められているのでしょう?

小児歯科に力を入れたいという想いがあったので、クリニック名には「こども」を先に入れました。3歳までに虫歯にならなければ一生虫歯になりにくいともいわれているので、お子さんの歯のケアはとても大切なんですよ。お子さんが受診してくれると、それをきっかけにお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんの受診にもつながっていくので、ご家族で歯を大切にしてもらえる良い流れができているように思います。ロゴマークには手をつなぐ親子のイラストを使っているのですが、親子の並びにもこだわりがあります。一般的には真ん中に子どもが来ることが多いのですが、あえて夫婦の横に子どもという順番にしました。「夫婦の仲も大切にしながら、家族みんな仲良く」という願いを込めました。

クリニックの特徴を教えてください。

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科2

一番の特徴は、歯科医師の私を含めスタッフは全員女性ということでしょうね。お子さんが女性スタッフに懐きやすいというのもありますし、お母さんにとっても同性のほうがいろいろ相談しやすいという意見を多く聞いたのも理由の一つです。スタッフも女性同士だからこそわかり合えることが多く、子どもの行事や病気の時に休みを取りやすく、産休にも協力的なので働きやすい環境が整っていると思います。現在、歯科衛生士は6人在籍しています。クリニックの規模からするとかなり多いかと思いますが、当院は予防歯科に注力していますので、患者さんに歯科衛生士のケアが行き届きやすいようにと考え、人を充実させました。また栄養士も1人いますので、希望者には子どもの食事の取り方やキシリトールの上手な取り入れ方などをお伝えしています。

丁寧なケアで親子の歯の健康を守る

先生はなぜ歯科医師の道へ進まれたのですか?

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科3

私は3人姉妹なのですが、「手に職をつけなさい」という両親の教えで姉2人は薬剤師の資格を取りました。私も理系の資格を取りたいと考えるようになったのですが、その時ふと、幼い頃に歯科クリニックに通うのがとても怖かったことを思い出しまして。幼少期のトラウマを克服して、歯科クリニックを嫌じゃないところにしたいと思い、歯科医師をめざしました。開業は生まれ育ったこの街が好きでここを選んだのですが、小中学校時代の同級生が子ども連れで来てくれたりもするので、患者さんが家族みたいな感覚で日々の診療に臨んでいます。

歯科クリニックが怖かったというご自身の経験から、小児歯科の診療で気をつけていることはありますか?

嫌がるお子さんを無理に治療することは決してしません。まずはアニメを見ながらユニットに一人で座れるようになるところから始めます。何か一つでもできるようになってもらい、「できたね」と褒めてから帰ってもらうことを心がけていますね。何かやって、達成感を覚えて帰ることを繰り返しながらステップアップしていくと、ほとんどの子は上手に治療が受けられるようになりますよ。頑張った子にはカプセルトイやくじ引きで遊んでもらったりもします。そんな遊びがきっかけでも、お子さんが前向きに楽しく歯科クリニックに通ってくれるようになるなら、私はそれでいいと思っています。

小さいお子さんを持つお母さんも、それなら通いやすそうですね。

お子さんの受診はもちろんですが、お母さんご自身も積極的に受診してほしいと思っています。子育て中はどうしてもご自分のことは後回しになってしまいがちだと思いますが、受診中はスタッフがお子さんをお預かりして見ていますから、安心してご自身の診療も受けていただきたいですね。当院では4ヵ月に一度の間隔でお子さんのフッ素塗布を行っていますので、そのタイミングに合わせるとお母さんも定期的に歯の健康チェックをしやすいのではないでしょうか。

他に取り組んでいることを教えてください。

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科4

当院は予防歯科を大切にしていますので、患者さんの歯ブラシや歯磨き粉の選び方についてはしっかりとアドバイスさせていただいています。薬を処方するような感じで、歯科衛生士がその人の口に合うものを選んでいるんです。今は歯ブラシも大きさ、毛の硬さ、幅によって実にたくさんの種類があります。例えば口が小さい方だと薄い歯ブラシのほうが奥まで磨きやすいなどありますが、どれが合うかは歯並びや口の形を実際に見ないとわかりません。ですから、当院の受診歴がなければ一概に何がお勧めと言うことは難しいですね。歯磨き粉についても同じで、患者さんの年齢や口内の状態を診てフッ素濃度や適切な使用量などをアドバイスしています。

美容院に通う感覚で歯のメンテナンスをしてほしい

今後の展望を教えてください。

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科5

理想とするのは、虫歯になって痛みが出てから歯科クリニックに来るのではなく、美容院に行く感覚で定期的に受診してもらうことです。一度歯を悪くしてしまうと、大人になってからもブリッジやインプラントが必要になることもあり、そうなると通院する時間も費用もかかってしまいます。子どもの頃から定期的に通って、大人になっても定期検診を受けるだけで済むような状態をめざしてほしいですね。虫歯のない口内環境は、長い目で見ると一つの立派な財産なんです。その考え方を普及させていくことが私の目標です。今年の4月で開業3周年を迎えましたが、この3年で定期的にクリーニングに来てくださる患者さんが増えてきているので、徐々に浸透してきているのかなと思い、うれしい限りですね。スタッフも皆同じ思いで患者さんに接していますし、通院しやすい環境づくりのために気配りしてくれているので、そのおかげもあると思います。

お忙しい毎日かと思いますが、先生のリフレッシュ法は?

旅行が好きで、四季の変わり目に季節を感じられる場所の温泉に行ったりするのが良いリフレッシュになっています。それがまた仕事を頑張ろうという意欲にもつながりますね。開業してからは、なかなかまとまった休みが取れず海外にまでは行けていませんが、いつかそんなゆとりができるように体制を充実させていきたいです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

高山敬子院長 辰巳台こどもおとな歯科6

クチコミや紹介で来る人が増えることが一番うれしいので、「あのクリニック良いよ」と勧めていただけるような歯科医院でありたいと思っています。小さいお子さんがいると、歯科への敷居が高く思うこともあるかもしれませんが、お子さんが泣いてもまったく構いませんので気にせずにぜひお越しください。お子さんの診療をきっかけに、歯のケアに興味を持ってご家族みんなで来ていただきたいですね。当院では「子どもが飲むジュースにどれくらい砂糖が入っているか」を見たり触れたりして知ってもらう取り組みも行っています。お子さんご自身の意識を変えることにもつながりますので、食育に興味がある方もご来院いただければと思います。

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