全国のドクター9,183人の想いを取材
クリニック・病院 161,378件の情報を掲載(2020年6月07日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 枚方市
  4. 枚方市駅
  5. こさか整形外科リウマチクリニック
  6. 小坂 理也 院長

小坂 理也 院長の独自取材記事

こさか整形外科リウマチクリニック

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2019/08/28

181269 %e3%81%93%e3%81%95%e3%81%8b%e6%95%b4%e5%bd%a2%e5%a4%96%e7%a7%91%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%9e%e3%83%81%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af

「こさか整形外科リウマチクリニック」には、脊椎疾患やリウマチをはじめ、さまざまな運動器疾患を抱えた人々が訪れる。温和な笑顔で患者を迎えるのは、院長の小坂理也先生だ。整形外科の中でも脊椎外科一筋。病院の整形外科では数多くの手術を行い、主任部長まで勤めたベテランの小坂院長だが、メスを置くことを決意し、次なるステージとして、町のクリニックで保存的治療に専念することを選んだという。その裏には、どんな想いがあったのか。たっぷりと話を聞いた。
(取材日2018年12月11日)

治療後も患者のケアを続けていきたいと開業を決意

開業のきっかけを教えてください。

1

2016年に開業したのですが、その頃には市立枚方市民病院(現・市立ひらかた病院)に整形外科主任部長として赴任してから13年ほどたっていました。そのまま病院勤務を続けていてもよかったのですが、日々、手術に追われて、患者さんに十分に関われないところに物足りなさを感じていました。最近では手術の後に長期で入院することはそうそうありませんから、患者さんの術後の容態を把握することができなかったんですね。一方で、整形外科に関わる領域の薬がこの十数年でかなり進歩したため、以前は手術を受けなければならなかったような症状の患者さんが、保存的治療でも症状の改善とその維持につながるようになりました。もともと薬剤を使いこなして、じっくりと腰をすえて保存的治療をやりたいと思っていましたので、患者さんにもっと深く関わりたい、より大勢の人の助けになりたいという想いから開業に至りました。

クリニックの特徴を教えてください。

脊椎の病気全般を扱っています。整形外科に入局して以来、脊椎疾患一筋で経験を積んできました。脊椎疾患の一例を挙げると、脊柱側弯症。背筋が横に曲がる症状ですね。一般的には高齢者の病気というイメージがあるかもしれませんが、実は小中学生にも見られます。小学校で行われる運動器検診では、小学校の低学年の子どもたちからも脊柱側弯症が検出されているのです。こう聞くと、ゲームのやりすぎが原因では……と思われるでしょうが、実はあまり関係ないようです。脊柱側弯症については大学時代から専門的に学んできましたが、整形外科や脊椎外科の中でも、見識のある先生はまだまだ少ないようです。受け入れ先の少ない疾患ですから、側弯症診療の専門家として患者さんを受け入れています。

リウマチに関してはいかがでしょうか。

2

リウマチは手や足、膝をはじめ全身に症状が出る疾患ですが、首や脊椎とも無関係ではありません。勤務医時代には、頚椎病変を持っている方のリウマチを数多く診てきました。リウマチは免疫異常から発症するのですが、脊柱側弯症と同じく、その詳細な原因は不明です。遺伝的な素因に後天的な影響が加わって発症するといわれています。リウマチの薬も、ここ20年ぐらいで非常に進歩しました。勤務医の頃はリウマチの頸椎病変に手術もよく行っていましたが、薬剤の進歩に伴って、頸椎病変自体がかなり減ってきています。薬によって症状をうまく抑えることが期待できるようになってきたので、手術を受ける必要性のある患者さんが少なくなりました。薬剤を使って脊椎病変の発生を未然に防ぐということも、整形外科の重要な責務だと思っています。

憧れの恩師の後を追って脊椎外科の医師へ

整形外科の中でも脊椎外科を選んだ理由を教えてください。

3

大学の教授に、その当時、脊椎外科の重鎮と呼ばれていた先生がいらっしゃいました。非常にスマートでお人柄の優れた先生でした。その方に憧れて、整形外科に入局したんです。実は、私も腰が悪かったのですよ。椎間板ヘルニアを患っていて、大学一年生の時、その恩師に手術をしていただきました。当時は、医学生とは言ってもまだ何の知識もありませんし、一般の患者さんとまったく同じ目線でしたので、怖くて、びくびくしながら手術を受けました。自分で患者さんの意識を実感するいい機会を得たと思っています。この経験も専門分野を決めるきっかけの一つになりました。大きな病院に入院したのもその時が初めてでしたので、インパクトが大きかったですね。

憧れの先生から、どのようなことを学びましたか。

恩師は、私が目標とするにはあまりにも高すぎるところにいらっしゃる方ですので、後を追うことはとてもできません。学ばせていただいたのは、患者さんとの距離感ですね。非常に重要視していらっしゃいました。先生は、診察室で患者さんに初めてお会いする時は必ず立ってご挨拶をされていました。患者さんにはいろいろな方がいらっしゃいますので、一人ひとりの目線に合わせて、言葉を選びながら説明していらっしゃいました。私も恩師のように患者さんと接していきたいと思っています。腰が悪いので、いつも立って接するというわけにはいかない時もありますが(笑)。

診療で心がけていることはありますか。

4

私は、診療の中で問診にかける時間が一番長いんです。その患者さんの訴えや病態を判断するのに一番の手がかりになるのは、問診なんですね。診察ももちろんしますが、問診の時点で8割ぐらいは見当がつけられます。その後、問診で立てた見立てが合っているかどうか、診察や画像所見を参考にして判断していくわけです。そうなると、診察時間がどうしても長くなります。初診の患者さんの場合は、長ければ30分かかることもありますね。当クリニックは予約制ではないため、他の患者さんをお待たせする時間が長くなってしまうのが、目下の悩みの種です。

希望をくみながら適切な治療を提供したい

印象に残っている患者さんのエピソードはありますか。

5

保存的治療では限界だと考えて手術を勧めましたところ、拒まれて、そのまま数ヵ月が経過したら治ってしまった、という患者さんがいらっしゃいました。手術をしないと歩けなくなるとお話したのですが、手術は受けたくないとおっしゃる。その半年から1年後にいらっしゃって「先生、こんなによくなりました」って歩いて見せるんです。人間には自ら回復しようとする力、自然治癒力がありますが、この自然治癒力が自分の経験を超えた部分で働いたのでしょうね。医師の見立て間違いと言いましょうか、人の回復力の前では医師の判断において限界があるんだなと感じました。患者さんは「してやったり」という顔で、私としては面目丸つぶれです。謙虚にならなければいけないなと教えられました。

今後の展望を教えてください。

脊椎外科をクリニックの看板にしていますが、実際には、専門分野に関わらず、幅広い症状を抱えた患者さんが通ってくださいます。運動器疾患のかかりつけ医として、気になる症状についてなんでも気軽にご相談いただける窓口にしていただきたいですね。保存的治療で十分な改善がないのに漫然と続けるのではなく、保存的治療の限界を見極めて、次の段階の治療へとスムーズに受け渡しをするお手伝いをしていきたいと考えています。近隣の病院と連携が取れる体制を整えてありますので、手術が必要な場合は、信頼のおける先生をすぐにご紹介できます。保存的治療の限界もよくわかっているつもりですし、その一方で手術の限界もわかっていますので、患者さんの気持ちやニーズに合わせた適切な治療を提案できるのではないかと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

6

整形外科の疾患は多岐にわたりますが、腰痛、肩こりなどの日常よくみられる疾患から、骨粗しょう症やリウマチ、脊柱変形などの高い専門性を必要とする病気まで、幅広い病態に対応できますので、お気軽にご相談ください。患者さんとそのご家族のご希望やニーズを、十分にくみ取って治療方針を提案しています。状況により、手術が必要なケースでしたら、率直にそれを申し上げますし、保存的治療で対応できる方には保存的治療を提案します。できるだけ患者さんの後悔のないような治療を提供するよう努めていますので、まずはご相談いただいて、安心していただけたらうれしいです。最近は高齢化に伴い、骨粗しょう症による骨折をきたす方が増えております。当院では全身型DEXAという検査機器を導入していますので、診断から治療、予防まで疾患全般にわたるケアができるものと自負しています。ちょっとした工夫をするだけで解消につながる場合もありますからね。

Access