全身のバランスと深く関わる歯と顎
「姿勢」を重視した歯科治療
秋山歯科医院
(渋谷区/代々木八幡駅)
最終更新日:2025/12/25
- 保険診療
歯の痛みなどのトラブルを、口腔内だけの問題として捉えていないだろうか。「秋山歯科医院」では「歯科治療は姿勢から」という考えのもと、歯と顎、そして姿勢との関係を重視した診療を行っている。秋山浩教院長によると、ごくわずかな噛み合わせの変化が、顎の位置を通じて姿勢や全身のバランスに影響を及ぼすことも少なくないという。歯を診るだけでなく、全身の状態を把握しながら不調の背景を探ることで、再発を防ぐ治療をめざしている。秋山院長に、同院が主軸を置いている、全身の姿勢とバランスを考慮しながら行う、歯や噛み合わせの治療について話を聞いた。
(取材日2025年12月14日)
目次
全身のバランスに影響を及ぼす口腔環境。歯だけを診るのではなく、体全体と向き合う歯科治療を
- Q歯と顎は全身のバランスと深く関連しているそうですね。
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A
▲検査によりトラブルを起こしている原因を多角的に診断
そうなんです。歯科治療では、歯を削ったり詰め物を入れたりして、噛み合わせを数ミクロン単位で調整します。ごくわずかな噛み合わせの変化であっても、それは歯の中だけにとどまらず、顎を介して体全体へと波及します。顎は姿勢や重心を調整するバランサーの役割を担っており、顎の位置が変わると姿勢が崩れ、結果として噛み合わせや歯への負担も変わってきます。今まで問題のなかった歯が急に痛み出す場合、歯そのものではなく、顎の位置の変化や姿勢の乱れが背景にあることも。だから私は、歯科治療を姿勢から考えています。ただし、目的は姿勢そのものを整えることではなく、姿勢を通して顎の位置を正しく捉えることです。
- Qどのようなタイミングで受診を検討すべきでしょうか。
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A
▲丁寧なヒアリングと説明を重視している秋山院長
ご本人が違和感を覚えた時点で、体全体ではゆがみがかなり進んでいる状態だと考えられます。歯では、噛むと痛い、歯がぐらつく、しみる、歯が割れるといった症状が現れることも少なくありません。また、肩凝りや腰痛、膝の痛み、頭痛などの体の不調が続いている方、アスリートや日常的に体を使う方が感じているパフォーマンスの低下やけがといった悩みも、噛み合わせの不具合や体のバランスの乱れが影響しているかもしれません。当院では、全身のバランスを考慮した噛み合わせ治療を行っていますので、こうした歯のトラブルで何度も治療を繰り返している方や、きちんとメンテナンスを続けているのに改善しないという方は一度ご相談ください。
- Qどのようにバランスを測って整えていくのでしょうか。
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A
▲顎や頸部を含めた筋肉の緩みをチェックする
当院では最初に全身の状態を確認します。先述したとおり、歯のさまざまな問題は、突き詰めると姿勢が関係していることも少なくありません。そのつながりを理解していただくには、実際に体で変化を感じてもらうことが大事です。具体的な治療としては、スプリントと呼ばれるマウスピースを使用し噛み合わせ治療を行います。姿勢や体のバランスを考慮しながら、顎の位置や噛み合わせを適正な位置へと導き、痛みなどの改善を図ります。人は誰でもゆがみを持っており、寝た状態で全身を見ると顎のゆがみがより明確になります。ユニット上であおむけになった状態で顎の位置や噛み合わせを三次元的に把握し、体が安定するポイントを探ります。
- Qマウスピースについて具体的に教えてください。
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A
▲患者自身に身につけてほしいセルフケア方法をアドバイス
顎を適切な位置に整えても、その状態を保てなければ体のゆがみは元に戻ってしまいます。そこで体にとって良い顎の位置を体に記憶させるために用いるのが、先ほどお話ししたマウスピースです。マウスピースを夜間に装着することで、適切な顎の位置に導きます。ただ、マウスピースを外した日中は重力の影響に加え、食いしばりや歯の接触などもあるため、ゆがみが戻りやすい状況に。そのため、リスクを一つずつ理解いただきながら、セルフケアの方法もお伝えしています。通院は初装着から1週間後、その後は月1回のペースです。目安としては、3~4ヵ月ほどで姿勢の感覚に慣れてきますから、痛みとの向き合い方にも変化が現れてくるでしょう。
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
▲噛み合わせと姿勢を整え、患者の健康をサポート
当院の一番の特徴は「歯科治療は姿勢から」というスタンスで診療を行っている点です。噛み合わせは、虫歯や歯周病、顎関節症など、あらゆる歯科トラブルに関わりますが、それを支える土台が姿勢であるというのが私の考え。入り口は歯のトラブルであっても、最初に全身の状態を確認し、歯と姿勢のつながりを患者さん自身に体感していただくところから始めます。ここが当院ならではの治療の進め方です。情報があふれる時代だからこそ、外からのさまざまな健康情報に答えを求める前に、自分が普段きちんと噛めているか、飲み込めているかといった「内側」に目を向けてほしいと考えますし、体の使いこなしを支えることが当院の役割だと思っています。

