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土田 潤一郎 院長の独自取材記事

けやき通り歯科クリニック

(松江市/乃木駅)

最終更新日:2021/10/12

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック main

JR山陰本線乃木駅から徒歩5分の場所に「けやき通り歯科クリニック」はある。院長の土田潤一郎先生は、長年首都圏で補綴やインプラント治療の研鑽を重ね、2016年に同院を開業。「地方でも都会と同レベルの質の高い歯科医療を提供したい」と語る土田先生のもとには、30~50代を中心に、赤ちゃんから80代、90代まで幅広い世代が通う。同院では「歯を残す治療」を根幹に、予防や早期発見・早期治療に注力。歯を失った場合でも残った歯を長く温存できるよう、インプラント治療やセラミック治療など、自由診療も提供。どのような治療が考えられるか、メリットやデメリットまでしっかりと説明をした上で、患者が治療法を選択できる。開業から5年を経た土田先生に、地域への想いや診療へのこだわりを聞いた。

(取材日2021年6月3日)

質の高さにこだわった歯科医療で地元に貢献したい

先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック1

父が歯科医師で、この場所で歯科医院を開業していたんです。歯科医院自体は、父が病気のために閉院したのですが、家族から歯科医師を勧められたことに加えて、私自身も「すでに歯科医院という建物があるのだから、生かすことはできないか」と考えてこの道をめざしました。はっきりと意識するようになったのは中学2年生頃でしたが、「会社勤めをするよりは、院長として歯科医院を経営するほうが性格に合っている」と当時から思っていました。ですから大学の歯学部に入って以降、常に開業を意識して授業や実習に取り組んできました。それは勤務医時代も同様で、勤務先で良いと感じたところを自分の歯科医院ではどう生かすかをずっと考えていましたね。

大学病院にも勤務されていたそうですが、ご専門を教えてください。

大学5年時の病院実習で非常に良くしていただいた先生に学びたい一心で補綴学を専攻しました。大学病院には5年ほど勤務し、歯科補綴学分野で入れ歯や銀歯、差し歯などの一般補綴を中心に研鑽を積み、ハイレベルの技術を身につけることができました。ただ、インプラント治療に関しては経験が浅かったので、その後はインプラント専門の施設を併設する神奈川県の歯科クリニックへ。そのクリニックには約7年勤務し、数えきれないほどの症例を通して技術を磨かせてもらいました。これまで多くの素晴らしい先輩や恩師に恵まれて、出会いに感謝しかありません。

開業時のこだわりや地域への想いをお聞かせください。

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック2

首都圏の先進的で高度な医療と遜色ないレベルのものを提供し、地域の歯科医療全体の質の向上に貢献したいという想いを持っています。質の高い医療を提供するために、開業の際には歯科用CTや治療台などの医療機器もハイクラスといわれるものを導入しました。また、自分が高度な治療を受けるなら「ここなら信頼できそう」と思える場所が良いと思ったので、建物のほうも設計から携わって建てました。高級感や上質感のあるデザインや造りにするため、扉はすべて開閉時の騒音を防ぐソフトクローズ仕様にし、お手洗いは和の雰囲気に。治療台からは植物の緑が見えるよう目線も意識しています。BGMにはカフェで流れるような音楽をかけ、毎日違う香りのアロマをたいて、患者さんがリラックスできるよう視覚、聴覚、嗅覚からアプローチする工夫もしています。医療機関として感染症対策も徹底して行い、安心して通院できるような環境を整えています。

歯を残すために、予防やインプラント治療に注力

先生の基本的な診療方針を教えてください。

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック3

予防を重視して、歯を残すことです。80歳以上の方のご自身の歯の残存数は、スウェーデンやアメリカに比べて日本は少なく、その違いの理由は定期検診に通っているか、いないかだということがわかっています。当院では3ヵ月に1回の定期検診をお勧めして、クリーニングやブラッシング指導、虫歯などの早期発見・早期治療に取り組んでいます。またインプラント治療やセラミック治療など、自由診療にも広く対応しています。これは長く歯を残していくことを目的に行っているもので、セラミックは第一段階の型採りで精度が高く、ぴったりと合うものになるようにして虫歯リスクを減らし、長く持たせられるようにします。

得意な治療についてお聞かせください。

インプラント治療では出雲市や米子市などの遠方の患者さんにもお越しいただいています。この治療の良いところは、しっかりと噛めることと、ブリッジや入れ歯と違って周りの歯に影響を及ぼさず、残った歯を守ることにつなげていけるところです。ブリッジは両サイドの歯への負担が大きいですし、入れ歯はワイヤー部分が当たる箇所が虫歯になりやすく、どちらも歯を失うリスクが高いと考えています。当院のインプラント治療では、安全性や耐久性の高い素材にこだわり、自分が患者さんの立場になったときに受けたいと思える治療を提供するよう常に心がけています。

診療の際にどのようなことを大切にされていますか?

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック4

患者さんに丁寧に説明することです。診療の際は毎回説明を行いますが、特に重要なのは一番最初。初診では30分お話しすることもありますが、患者さんとの信頼関係を築くためにも必要な時間です。保険診療の場合は範囲が限られますが、自由診療になると治療方法や素材などの選択肢が増えていきます。説明の際には患者さんの理解を助けるツールを用い、治療の選択肢やたどるであろう経過、それぞれの治療のメリット・デメリット、治療費などすべてお話しし、患者さんが自分で納得した治療をお選びいただけるようにしています。自由診療というと、審美的なイメージをお持ちの方も多いと思いますが、質の高い治療のために素材や機器、治療法にこだわることで自由診療になるケースもあります。当院では安全性はもちろん、長期的に見た時の治療の負担や、再発リスクはどうかなど、患者さんの歯やお口の健康を守る上で、より良い治療をご提案できればと思っています。

歯磨きは自分でできる虫歯予防

患者や地域住民に啓発したいことはありますか?

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック5

虫歯にならないことが良いのですが、もしも虫歯になってしまったら、その部分は歯磨きが苦手な場所だと思ってください。例えば奥歯が虫歯になった人は、奥歯の歯磨きが苦手だと考えられます。治療をしたからと安心せず、再発防止のために苦手な場所に気をつけてケアすることが大切。歯の治療は、銀歯などの別のものに置き換わっているだけで、元通りにはなりません。予防歯科では歯磨きのアドバイスもしていますから、歯磨きは「自分でできる虫歯予防」と思い、患者さんご自身で意識して歯磨きしていただくだけでも虫歯のリスクを減らせると思います。またお子さんの虫歯予防では、歯磨きと併せてフッ素ケアが有用です。塗り薬とうがい薬によるフッ素ケアを、年齢によって使い分けや併用をして赤ちゃんから中学生くらいまで取り組むことが有用といわれています。適切なケアをしっかり行うことで、お子さんの将来の歯の健康につなげていきましょう。

スタッフの皆さんとはどのように意識を共有されていますか?

私も含めたスタッフそれぞれの成長のために、自分たちの心に残った言葉や名言をスタッフルームの壁に張って皆で共有しています。私自身、今がベストだとは思っていませんから、成長に役立ちそうなものや良いと思ったものは積極的に試していますね。またスタッフたちが働きやすい環境を整えることも大切な仕事。保険証を自動認識してくれるスキャナーを受付に導入したり、消毒室の棚は女性でも一番上まで手が届くように低めに取りつけたりと工夫しています。スタッフが気持ち良く働けることで、接遇や雰囲気がより良くなると思います。

今後の展望やメッセージをお聞かせください。

土田潤一郎院長 けやき通り歯科クリニック6

当院は予防歯科を中心に、虫歯などの一般歯科や口腔外科、小児歯科のほか、インプラント治療や審美的な治療まで幅広く対応しています。歯を失わないためには、定期検診と日頃の歯磨きがとても大切です。1回虫歯になった歯は、治療をしても元には戻りません。虫歯にならないことが良いですが、虫歯になった場合、ひどくなる前に早期に発見して治療することが大切です。歯が長持ちすれば、おいしいものをずっと自分の歯で噛むことができるでしょう。高齢になっても食べる楽しみを味わえるのは本当に幸せなことだと思います。ぜひ歯磨きをエチケットとしてではなく、自分でできる予防と捉えて、ご自身の歯を大切にしてください。そのためにも私たちは全力でサポートさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・セラミック治療/6万5000円~
・インプラント治療/37万円~

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