脳や脊髄、末梢神経や筋肉の疾患を専門とする神経内科。一度罹患すると長期にわたる治療が必要となり、日常生活が難しくなることも多く、住み慣れたわが家での治療を望む患者も少なくないという。日本神経学会の神経内科専門医である辛龍文（しん・りょんむん）院長が訪問診療を行う「医療法人 こうべ神経内科ホームクリニック」は、地域の病院や看護・介護ステーションとも連携し、患者と家族がともに「幸せ」になる道を支援する。アメリカでPTSDの研究にも携わってきた辛院長は、「まずは頑張ることをやめることです」と静かに語る。地域医療への思いを聞いた。

（取材日2018年11月16日）