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蒲池 圭一 院長の独自取材記事

かまちレディースクリニック

(吹田市/南千里駅)

最終更新日:2020/04/01

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「かまちレディースクリニック」は阪急千里線南千里駅からすぐのクリニックモール2階にある。蒲池圭一院長は大学卒業後、北摂各地の中核病院産婦人科で勤務を重ねたのち、2016年に開業した。クリニックならではの患者との距離の近さや通院の利便性を生かして、「女性の体と心の健康を総合的にサポートしたいですね」とほほ笑む。特に大事にしているのが、女性がもつ繊細さに寄り添う姿勢。「内診は必ずしも必要ではないんです」と語り、なるべく患者の希望を優先するという。また診療では漢方薬も活用し、体と心の調子を整えていく。「治療後の人生がより良くなるようなサポートに尽くしたい」という院長。日々の診療で心がける、産婦人科の医師としての思いを聞いた。
(取材日2020年1月22日)

さまざまなアプローチで女性の心身をサポート

最初に、診療内容を教えてください。

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産科としては妊娠32周頃までの妊婦健診を中心に、不妊のご相談や、人工妊娠中絶にも対応しています。婦人科では子宮筋腫や子宮内膜症、月経異常、更年期障害など幅広い病気や症状を診ています。他に、視触診と乳房超音波検査による乳がん検診も行っていて、必要があれば、マンモグラフィを実施している医療機関へご紹介しますよ。そして女性内科では、使えるお薬に制限がある妊婦さんでの風邪や内科疾患、また女性に多い膀胱炎、尿失禁、鉄欠乏性貧血、自律神経失調症、高脂血症、閉経後骨粗しょう症などを診ています。なお、更年期障害では抑うつなどの精神的な症状に悩まされがちですが、そういった心の症状にも丁寧に対応させてもらいます。それから、エイジングケアやお肌のケアに関しての相談に乗っているのも、当クリニックの特徴ですね。

漢方も積極的に取り入れているそうですね。

漢方というと、「すぐには効かない」というイメージがある方も多いと思います。しかし、体調や生活スタイルなどの事情で薬をあまり使いたくないという方にとっては、強い味方になってくれることもあります。また、実は即効性が期待できる漢方もありますし、月経不順や不妊症などに使用する場合には、保険が適用されるんですよ。女性の体というのは非常にデリケートで、心身のバランスの崩れが不調に結びつくこともあります。ストレスからくる無月経などですね。ですから、医療としてのアプローチはもちろん、東洋医学的なアプローチ、またメンタル的からのアプローチも併せて提案させてもらいます。その中から、患者さんご自身が心地良い、試してみたいと感じるものを選んでいただければと考えています。

どのような年齢層の患者さんが多いのですか。

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妊婦健診を行っていることもあり、20代から40代の方が多いですね。妊婦健診には、上のお子さんやご主人と一緒に来てくださる方も多いですよ。それから、更年期障害に悩む世代の方も少なくありません。患者さんは妊婦健診、一般婦人科、美容相談がそれぞれ3分の1といったところですね。全体的には若い世代の方が多いので、クチコミで当クリニックを知り、南千里周辺だけでなく少し遠方から電車で通ってくださる方もいらっしゃいます。心身の健康と美に関して、日常的に頼ってもらえる「女性のための保健室」が目標です。

「内診は必須ではない」女性の繊細な心に寄り添う診療

ただ、産婦人科へ行くとなると、ちょっと勇気も必要です。

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そうですよね、特に「内診が苦手」と言われる患者さんは多いです。でもすべての患者さんで、内診が必要なわけではないんですよ。今日では問診やおなかの触診、血液検査、MRIなどの画像検査から、とても多くの情報が得られるようになりました。だから緊急を要する症状でなければ、内診をするかしないか、患者さんのご希望をお聞きしています。また10代の患者さんや性交渉のない患者さん、あるいは内診の必要があるけれどどうしても嫌だという患者さんについては、女性産婦人科医師のいるクリニックをご紹介します。美容相談を取り入れたのも、「産婦人科に気軽に来てほしい」から。お肌の手入れと一緒に体調不良を治療したり、その逆があってもいいと思うんです。気楽に来てもらって、ご自身が希望する治療やケアを受けて、明るい気持ちになって笑顔で帰ってもらえればうれしいですね。

患者さんの希望に寄り添った診療を大事にされているのですね。

産婦人科の医師の使命は「女性の心と体を守ること」です。そして、女性は女性ならではの繊細さをもっています。産婦人科を受診される患者さんは、緊張されている方も多いですし、嫌だなと思いながら来られている場合が圧倒的に多い。だから、診察室で安心して心身を預けてもらうために、デリカシーのない診療はしたくないんです。私は男性ですが、白衣を着たら産婦人科の医師ですから、ちょっとした一言や動作で患者さんに不快感を与えるようなことがないよう、常に気をつけています。繊細な女性の心に寄り添った、思いやりのある診療がしたいですね。

人工妊娠中絶に取り組まれるのも、そのような思いからですか。

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はい、人工妊娠中絶は女性の心に深い傷が残り、体にも負担があるものです。中絶を決めた方は、大変な思いで決断され、それでも後ろめたい思いに苦しむ。だからこそ、体にも心にも負担の少ない人工妊娠中絶を提供したいのですね。そのため当院では子宮内膜を傷つけないように吸引法という方法を用いています。次の機会に、妊娠を望むことも可能です。また、決して患者さんの心の負担になるような言葉を使わず、「やむを得ず中絶を選ぶのはあなただけではないですよ、苦しい決断をされてここへ来られたのですね」と受け止め、つらい心に寄り添うようにしています。中絶後の人生がより豊かな時間になるよう、前向きなサポートが大切だと考えています。後に妊娠されて、妊婦健診で通ってくださる方もいらっしゃいますよ。

不安や悩みを打ち明けてもらえるクリニックに

女性スタッフが果たす役割も大きいのではないでしょうか。

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実は、当クリニックでは私以外のスタッフは全員女性です。同性の男性がいないため、ちょっと寂しかったりもしますが、心のケアを大事にしたいという私の思いを理解して、スタッフも患者さんにこまやかで和やかな対応をしてくれています。そのせいか、私にはなかなか話しづらいことを、看護師やスタッフに話してくださる方もいますね。また、美容や漢方に詳しいスタッフもいますので、心配事や、受けてみたいケアがあれば、ぜひ気軽に相談してみてほしいと思います。

ところで、先生が医師をめざしたのはなぜですか。

高校卒業後はエンジニアやパイロットをめざし工学部に入りましたが、友人の死を契機にもっと直接的に人に関われる仕事が何かを考えるに至り、生命の尊厳に携わる医師をめざすことにしました。それで大学に入り直して、医師になりました。医師になって専門を決める際には、さまざまな科を体験したのですが、その際に産科で出産に立ち会ったのです。命が生まれる瞬間の幸福感であるとか、産婦さんが赤ちゃんを抱いて流す涙や笑顔の美しさ。命が誕生する瞬間の喜びは、他の科にはないものだと思いました。それで、「これは自分の一生を捧げてもいい、この喜びのお手伝いをしたい」と思い、産婦人科へと進みました。

ありがとうございます。最後に、今後の展望をお聞かせください。

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生まれ育った千里ニュータウンからも近いこの場所に開業して、4年がたちました。以前は大きな病院で勤務していたので、多くの患者さんが当たり前のように来てくださいましたが、開業してからは、私自身が患者さんに信頼される存在かどうか、そして医療では技術はもちろんのこと、患者さんの痛みがわかる心がとても大事なんだと実感しています。開業以来、多くの年代の女性に来ていただいていますが、話を聞いていると、女性はご自身の症状や不安を我慢したり後回しにしがちです。1人で悩んでいる方も多いですね。だから、私やクリニックが患者さんにとって安心できる、信頼できる存在となって、些細なことでも気軽に相談してもらう。そして必要な治療やケアを受けて、笑顔で帰っていただけるように、いっそう努めていきたいと思っています。

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