手術が必要な目の病気
知っておきたい目の疾患
たかやま眼科
(吹田市/南千里駅)
最終更新日:2023/12/12
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ひと口に「目の悩み」「見えづらさ」といっても、加齢による白内障による見えづらさや、視野が欠ける網膜剥離、ゆがんで見える黄斑円孔など、原因や症状はさまざまだ。加えて、目の病気には緊急性の高いものとそうでないものがあるため、病気の性質や患者の状況に合わせて治療を選択する必要がある。南千里駅より徒歩1分の場所にある「たかやま眼科」では、一般眼科疾患の外来診療に加えて、大学病院などで行う難症例の手術にも対応する。今回、手術が必要となる目の疾患について、どのような病気があるのか、高山弘平院長に初期症状や治療方法など話を聞いた。
(取材日2023年6月19日)
目次
豊富な経験を生かし、白内障、黄斑上膜から、網膜剥離などの難しい手術にも対応
- Q白内障はどのような疾患なのでしょうか。
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白内障とは、目のレンズの役割を持つ無色透明の水晶体が、濁ってしまう疾患です。原因として最も多いものは加齢に伴う発症で、特に60歳以降の方が発症しやすく、誰もが一生に1度はなる恐れのある疾患ともいわれています。ほかにも、外傷や糖尿病が原因のものや、先天性のものもあります。初期のうちは自覚症状がない人が多く、進行すると白っぽくかすんで見える、光をまぶしいと感じる、視力低下を感じるなどの症状が現れます。日常生活に支障が出てきた場合は、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れるための手術を行うのが一般的。当院では、多焦点眼内レンズを用いた日帰り白内障手術にも対応しています。
- Q網膜剥離はどのような疾患なのでしょうか。
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網膜とは眼底に張り巡らされている神経でできている膜で、目から入ってくる光の情報を感知して視神経に伝達する需要な役割を担います。その網膜が剥がれてしまう病気が網膜剥離です。その中でも裂孔原性網膜剥離は、網膜に裂孔が生じそこから網膜の裏に水が入ることで網膜が剥がれる病気です。症状としては視野が狭くなる、視野が欠ける、黒い虫が飛んでいるように見える、視界に光が走ったように見えるなどがあります。剥がれている期間が長いほど治療が難しくなるため、早急に手術を行うことが望ましいです。当院では手術によって網膜をくっつけて穴をふさぐことをめざします。
- Q黄斑上膜はどのような疾患なのでしょうか。
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黄斑とは網膜の中央にあり、物を見るときにとても重要な役割を果たします。黄斑上膜とは、黄斑部の網膜に膜が形成される疾患で、その膜組織にしわが寄ってしまうことで、視力が低下したり、物がゆがんで見えるといった症状が現れます。原因は特発的で不明なものが多いですが、60歳以上の人に多く見られます。その他、網膜面上に残った硝子体の一部が増殖・収縮し、しわが寄ってしまう場合や、ぶどう膜炎などに伴って生じる場合もあります。膜が形成されても症状が出る場合、出ない場合があり、発症したら直ちに手術というわけではなく、視力に大きな影響がない場合は経過観察を行い、見え方に問題がある場合は膜を剥がすための手術を行います。
- Q黄斑円孔はどのような疾患なのでしょうか。
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黄斑円孔は、網膜の中心部にある黄斑に穴が開いてしまう疾患です。自覚症状としては、視野の中心がつぶれて見える、中心部が見えない、物がゆがんで見えるといった症状が出現します。原因としては、こちらも特発的で不明なものが多く、50歳以上の人に多く見られます。穴が自然にふさがることはまれであり、発症後日数がたつほど治癒が期待できなくなってしまうので、早めに手術をすることが望ましいです。手術では特殊なガスを眼内に注入し、ガスの力で穴をふさぐことをめざします。手術後は穴がふさがるまでの間、うつ伏せの姿勢を維持していただきます。
- Q硝子体出血はどのような疾患なのでしょうか。
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硝子体とは眼球内の大半を満たしているゼリー状の無色透明な組織で、さまざまな部位からの出血が硝子体の中にたまった状態を硝子体出血と言います。好発年齢はさまざまで、出血により眼底を観察できないため原因究明は難しいですが、代表的なものとしては網膜裂孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、外傷などが挙げられます。出血自体は、短期で止まることがほとんどですが、自然吸収されないと光が出血によって遮られて見えづらくなり、飛蚊症・霧視・視力低下などを起こします。そのまま出血や混濁が消失すれば手術しなくて済みますが、出血が経過観察しても改善せず見え方が困る場合には硝子体手術を行います。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズ/22万円~ ※多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は選定療養の対象となり、手術費用の一部が保険適用となります。詳しくはお問い合わせください。