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高山 弘平 院長の独自取材記事

たかやま眼科

(吹田市/南千里駅)

最終更新日:2023/03/29

高山弘平院長 たかやま眼科 main

南千里駅より徒歩約1分。クリニックモールの3階に「たかやま眼科」が開院したのは2016年5月。「眼科は開業医でも回復を図れる疾患が多いのが魅力の一つ」と語る高山弘平院長は、適切な診断と治療をモットーに、先進の治療も含め幅広い眼科診療の提供に努める。特徴は一般眼科疾患の外来診療はもちろん、大学病院などで行うような難手術に至るまで、オールマイティーに対応できること。「家の近くで治療が受けられることは患者さんの負担軽減につながり、自分が生まれ育った故郷への恩返しにもなります」と院長はほほ笑む。優しく話しやすい院長の雰囲気と、アクセスの良さから、連日幅広い年齢層の患者が訪れている。気軽に足を運んでほしいと、待ち時間短縮をめざして現在は三診体制で診療にあたる院長に、同院の診療について話を聞いた。

(取材日2023年2月24日)

地域医療の受け皿として、難症例の治療にも対応

来院される患者さんについて教えてください。

高山弘平院長 たかやま眼科1

午前中は高齢の患者さん、午後は学校帰りの小学生のお子さんなど、幅広い年齢層の方に来ていただいています。近隣のエリアにお住まいの方が多く、症状について積極的にご質問してくださる方もいらっしゃいますね。主訴は、赤ちゃんは目やにや結膜炎、小学生だと近視や流行性結膜炎は1年を通じて多いです。また30、40代は眼科疾患が少ない年齢層ですが、高齢になると白内障、緑内障の患者さんが多くなります。緑内障は40歳以上で20人に1人、70~80代になれば、10人に1人ぐらいはいるのではないでしょうか。たくさんの患者さんに来院いただくため、待ち時間が長くなってしまうことが多く、それを解消するために現在は医師を増やして三診体制で診療をしています。

クリニックでは白内障の日帰り手術や、近視矯正治療に力を入れておられますね。

白内障における「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」は2020年に選定療養の対象となりましたが、当院はそれ以前の先進医療として認められていた頃から、先進医療実施施設として多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を多数行ってきました。近視矯正治療では自費診療となりますが「オルソケラトロジー」と呼ばれる近視矯正も行っています。寝ている間のみ特別なコンタクトレンズを装着して角膜の矯正を図る視力矯正法で、日中は裸眼で過ごせるのがメリットです。裸眼だとプールや温泉でも困りませんし、スポーツをする方にも適している治療法だといえるでしょう。このほか、緑内障の治療も力を入れていますが、緑内障は症状が出にくい疾患であるといわれます。その分、治療の継続がとても大切ですので、きちんと説明をして状況を理解していただいてから進めるようにしています。

難症例としては、どういったケースに対応していますか?

高山弘平院長 たかやま眼科2

難症例といってもさまざまですが、当院では日帰り手術が可能な疾患のほぼすべてに対応しています。白内障、黄斑上膜などといった疾患をはじめ、網膜剥離、増殖糖尿病網膜症などの難しい手術も行います。難症例の手術は本来大学病院など規模の大きな病院で行うケースが多いですが、病院まで遠かったり、待ち時間が長かったりと、患者さんの負担になることも多いです。当院ではさまざまな症例の手術を行ってきた経験豊富な医師が在籍していますので、近隣の患者さんにはご自宅から近い身近なクリニックで、診断から治療まで受けていただけます。また当院では、安全性に十分配慮した環境で先進の治療を提供できるよう、機器や検査機器を各種導入しています。こうした設備の充実は、手術中の痛みの軽減や施術時間の短縮にも役立っています。

いくつになっても「見える喜び」を実感してほしい

医師をめざした理由や開院までの経緯をお聞かせください。

高山弘平院長 たかやま眼科3

親が医師ではなく会社員の家庭で育ちましたが、親戚に何人か医師がいて、その姿を見ながら育ったこともあり、医師は憧れの職業の一つでした。中学、高校では周りに医学部をめざす人が多く、その影響もあったと思います。専門性の高い領域で仕事をしたいという思いや、眼科には機械の種類も豊富にあったのと、眼科疾患は治療をすれば回復が期待できる病気が多いというのも魅力の一つでしたね。勤務医時代は大規模病院をいろいろと回ったので、さまざまな疾患を診ることができました。いったん大学院に戻り緑内障の研究で学位を取得し、再び勤務医を続けていましたが、自分の知識や技術を地元で提供していきたいなと思うようになりました。そして、このクリニックモールができると聞き、当院の開院に至りました。

今までで印象に残っている患者さんはいますか?

白内障手術は全身への負担が少なく、高齢の方でも治療を受けることができます。中には90歳以上で手術をした方がいます。その後亡くなられてしまいましたが、家族の方に「亡くなる前に手術を受けて良かった」と本人が言っていたと話をしていただきました。そういう声をお聞きすると、高齢の方でもご本人が希望されるなら積極的に治療したいと思いました。手術を受けていただいて喜んでもらえるとうれしいですし、医師としても非常にやりがいを感じます。

いろいろな目の病気がありますが、年齢別に多い病気と予防策を教えてください。

高山弘平院長 たかやま眼科4

お子さんは3歳児健診で視力検査を受けますが、受診しなかったり、ぐずって視力がうまく測れなかったりしたために、弱視になる可能性のある遠視を見過ごしてしまうことがあります。気になることがあれば早めの受診をお勧めします。また1年を通して流行性角結膜炎で来院するお子さんはいますので、手洗いの習慣をつけ、目をこすらないようにして予防しましょう。最近はスマホなどの使用によるお子さんの近視も多くなってきました。30~40代になると、アレルギー性結膜炎、花粉症、ドライアイで受診されることが多いです。また、まれではありますが、中心性漿液性(しょうえきせい)脈絡網膜症という疾患があり、これはレーザーや内服薬で治療します。高齢者は白内障、緑内障ですね。白内障は紫外線を避けるなどして、ある程度は予防可能ですが加齢性のものであり、多くの方が罹患します。緑内障は遺伝的影響を多く受けます。

納得できる治療に向けて、さまざまな選択肢を提案

子どもが学校で眼科の再検診の指示された場合、どうすればいいですか?

高山弘平院長 たかやま眼科5

学校で受けた視力検査で再検診の指示が出た場合、まずは地域にある眼科を受診すれば大丈夫だと思います。最近は近視矯正の選択肢が増えたこともあり、医師によって治療方法が違うことがあるかもしれません。眼鏡が一般的な方法ですが、近視矯正の治療や訓練をする眼科もあります。当院では、自費診療になりますが「オルソケラトロジー」という特殊なコンタクトを装着する方法も提供しています。年齢や視力に応じていろんな選択肢がありますので、まずはご提案し、納得できる治療法を一緒に選んでいきます。

プライベートの過ごし方やご自身の健康管理についてお聞かせください。

休みの日はもっぱら家族と一緒に過ごしています。家族で買い物に行ったり、中学生と小学生の子どもがいるので、習い事や塾に送り迎えしたりすることも多いですね。健康管理については、日々座って仕事をする時間が長いので、なるべく歩くようにしています。また、バランスの良い食事を取ることを心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高山弘平院長 たかやま眼科6

当院はあえて予約制にはせず、いつでも気軽にお越しいただけるようにしています。その分、診療までの時間が長くなることがありますが、医師を増やして三診体制にするなどクリニックの体制を充実させながら、待ち時間短縮に努めています。また当院の医師は、全国の大学病院などでさまざまな経験を積んでおり、目に関する疾患に対しては日帰り手術なども幅広く対応できます。温厚な優しい医師ばかりですので、少しでも気になることがあればぜひお気軽にご相談にお越しください。適切な診断、治療を心がけ、丁寧に説明し、患者さんご自身に納得していただいた上で進めるようにしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ/22万円~
※多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は選定療養の対象となり、手術費用の一部が保険適用となります。詳しくはお問い合わせください。
オルソケラトロジー(両眼)/初年度16万5000円(レンズ使用料、スターターキット、人工涙液点眼剤1本、定期検査費)

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