鈴木 航 院長の独自取材記事
すずきファミリー歯科クリニック
(川崎市川崎区/小田栄駅)
最終更新日:2026/04/06
川崎駅からのバス便も多い新川通り沿いにある「すずきファミリー歯科クリニック」。鈴木航院長は、追分町で長きにわたり診療を続けてきた歯科医院を2018年に受け継ぎ、2023年に現在の場所に移転した。地域に根差した歯科医療をめざし、予防のための定期検診、インプラント治療・入れ歯・セラミックを用いた治療などの自由診療、小児や成人の矯正、訪問診療など幅広く対応する。未発達な口腔機能が問題視される中、その検査やトレーニングの指導にも力を入れるのが特徴だ。地域の家族に寄り添い、しっかり噛めることをめざして多様な診療に取り組む鈴木院長に、診療の特徴や歯科医療への思いを聞いた。
(取材日2026年1月19日)
口腔機能を重視した矯正やセラミックによる治療が特徴
クリニックの成り立ちなどを教えてください。

この地で長く続いた「加藤歯科医院」を2018年に私が受け継ぎ、2023年に道の向かい側となる現在の場所に移転し、院名を「すずきファミリー歯科クリニック」としました。お子さんから高齢の方まで来ていただけるように、院内の配置は全体的にゆとりを持たせ、入り口、待合室、診療室までフラットな造りとし、ベビーカーや車いすでも入りやすくしました。待合室の一角に設けたキッズスペースでは、お子さんに待ち時間を楽しく過ごしていただいています。また、待合室が明るくなるよう入り口側の壁はすべてガラス張りにする一方、ガラスの一部はスモーク仕様でプライバシーにも配慮しています。
診療面ではどんな特徴や強みがありますか。
大学・大学院で、かぶせ物や入れ歯で欠損した歯を補い、治療をする「補綴分野」を専門にしたこともあり、当院でもしっかりと噛むことをめざした治療や予防、指導を重視しています。自由診療で行うインプラント治療や入れ歯治療などでは、より患者さんに適した噛み心地が期待できます。また、お子さんから成人まで、見た目だけでなく口腔機能を重視した歯列矯正を行っています。適切な口腔機能が備わっていなければ、矯正した歯並びの後戻りも考えられるため、口腔機能と矯正をセットで診ていくことも多いですね。この他セラミックによる審美面にも配慮した治療も得意としています。
小児矯正にも対応しているのですね。

そうです。乳歯から永久歯への生え替わりが始まっている混合歯列期のお子さんが対象で、7歳から9歳ぐらいから始めて、生え替わりが終わる12歳ぐらいまで管理していく矯正です。ワイヤーによる矯正が中心で、症状などによっては口腔筋機能療法を組み合わせることがあります。口呼吸や舌の動きが悪いことなどが歯並びに影響することも多いので、口腔機能の改善を図ることにも力を入れているのです。受け口の場合は3、4歳から、歯並びがガタガタの場合や出っ歯の場合は、6、7歳ぐらい、遅くとも9歳ぐらいまでに一度ご相談いただきたいですね。お子さんの場合は、ワイヤーによる矯正が中心ですが、成人矯正の場合は、患者さんの症状や要望によって、マウスピース型装置を用いた矯正にも対応しています。
口腔機能の重要性についても教えてください。
口腔機能は噛む・飲み込む・話すなど口や舌に関連した機能のことで、十分に機能しないと食べやすい食事ばかりを選んで栄養バランスが悪くなる、会話がしづらくなるなど、全身の健康や生活の質にも影響します。近年、お子さんでは口腔機能が十分に発達しない口腔機能発達不全症、高齢の方は機能が衰弱する口腔機能低下症が目立ち、当院が重視する「しっかりと噛める状態」をめざすためにも口腔機能の強化は欠かせません。そのため舌や口を動かす力、咀嚼機能、口の中の乾燥具合、口を閉じる口唇閉鎖力などの各種検査機器をそろえ、食べ方や話し方なども参考に口腔機能のレベルを確認して、必要な場合は舌や口の周囲の筋肉を鍛えるトレーニングを指導しています。
将来を見据え、しっかり噛むことを重視した治療を実践
インプラント治療などではどんな強みがありますか。

入れ歯やブリッジと比べて、インプラント治療では他の健康な歯を削ったり負担をかけたりする処置をしなくても良く、しっかりした噛み心地が望めるのがメリットです。長い目で見ても噛む機能を維持しやすい治療だと考えています。また、入れ歯治療は私が長く専門にしてきた分野で、保険診療の入れ歯では満足できないけれど、インプラント治療による手術を避けたい、費用面で不安があるという方には、自由診療での入れ歯治療もお勧めしています。当院では入れ歯用の型採りを2回行いますが、これは一人ひとりにフィットした入れ歯をめざすために必要な工程。最初の型採りで患者さんの口の中の模型を作り、それをもとに作った専用の型枠を使って本番用の型採りを行うことで、入れた瞬間から良好な感触が得られるよう精度の良い入れ歯をめざしています。
審美性を重視した治療にも力を入れているそうですね。
金属製ではない白い歯を希望される場合、一定の条件を満たせば、保険診療でプラスチック素材などのかぶせ物による治療が可能です。また、当院では患者さんの口の中を3Dデータ化し、CAD/CAMシステムにより、最短即日でかぶせ物を作ることもできます。さらに自由診療のセラミックによるかぶせ物は、強度や汚れの付きにくさなどがメリットとして挙げられます。強度はしっかり噛めることにもつながりますし、汚れにくいことで周囲の歯が虫歯になるリスクの軽減も期待できます。費用や機能面など何を優先するかは患者さんにより異なりますから、当院ではさまざまな考えに対応できるよう選択肢の幅を広げて、お口全体のことを考えた治療をご提案したいと考えています。
インプラント治療でもセラミックの人工歯を使われるのですか。

私は最も適した組み合わせだと考えています。インプラント治療後は適切なメンテナンスと定期検診で歯茎の炎症などに注意する必要がありますが、汚れが付きにくいセラミックの人工歯は炎症のリスクも減らすことが望めるはずです。さらに2層構造のセラミックなら周囲の歯と同じように見えるよう色味調整も可能で、当院では必要に応じて患者さんの口の中の写真を歯科技工士に送り、色味の詳細な打ち合わせも行っています。一方、奥歯のように見え方があまり気にならない位置なら、セラミックの単一構造タイプの人工歯にすると2層構造より費用が抑えやすくなるため、患者さんの希望に合わせてどのタイプにするかをご相談するようにしています。
「ここに来て良かった」と思える歯科医院をめざして
こちらの診療方針について聞かせてください。

虫歯や歯周病の予防・早期発見には数ヵ月おきの定期検診が有用ですから、親しみやすく通いやすい雰囲気づくりを心がけ、スタッフと一緒に行うミーティングでは患者さんへの接遇や新しい知識を共有するなど全体でレベルアップをめざしています。また、「ここに来て良かった」と感じていただけるプラスアルファの価値もご提供したいと考え、口の中の治療に終始するのではなく、全身の健康まで目を配ることも大切にしています。治療前に血圧を測り、内科受診をお勧めすることもありますし、糖尿病の患者さんは歯周病との関連も考えられるため、内科との連携は重要と考えています。
先生が歯科医師として喜びを感じるのはどんな時ですか。
痛みがある、うまく食べられないなどの悩みを抱えて来院された方に、笑顔で帰っていただくことができた時はうれしいですね。また、痛くなくても定期的に検診に来ていただくことで、歯科医院は患者さんの日常にもっと寄り添っていける場所だと思うんです。そして、もっとしっかり噛めるように、あるいは将来もご自身の歯で食べられるように、生活の質を上げていくためのお手伝いができることも歯科医師の大きな魅力だと感じています。地域の皆さんから「何もなくても検診に行こう」と思っていただけて、何かあったときには家族ぐるみで頼っていただける。そんな歯科医院をめざしたいと思います。
地域の方にメッセージをお願いします。

こちらに移転して患者さんも増え、診療ユニットを増やしスタッフも拡充しました。ファミリーという院名に相応しく家族ぐるみで来てくださる方も多く、うれしく思っているところです。今後も地域に必要な医療を提供できるようスタッフとも勉強会を重ね、「ここに来て良かった」と感じていただけるクリニックをめざしていますので、気軽に来院していただければと思います。歯が痛い、腫れている、うまく噛めないなどの症状がある方はもちろん、「久しぶりに検診を受けてみよう」という方もご利用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/6万500円~、インプラント治療/47万5000円〜、入れ歯(自由診療)/22万円~、小児矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた成人矯正/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

