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中川 雅博 院長の独自取材記事

なのはな歯科クリニック

(松山市/土居田駅)

最終更新日:2021/10/12

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック main

松山市土居田町の国道56号線沿い。伊予鉄バスの和泉北バス停から徒歩3分のところにある「なのはな歯科クリニック」。「お口、快適ですか?」を合言葉に、ちょっとした口の悩みから歯周病治療、義歯、インプラント治療、歯科口腔外科の分野まで広く診療しているクリニックだ。明るく話好きな中川雅博院長は、松山赤十字病院で勤務医として32年間、重篤な症例を含む数多くの治療を手がけてきたベテラン歯科医師。入浴中にも治療の構想を練るほど診療に夢中だそうで、「仕事が嫌だと思ったことは一度もない」ときっぱり。患者の体の健康や暮らしまでも気遣う心優しい中川院長に、診療へかける想いをたっぷりと聞いた。

(取材日2019年7月11日)

患者の日常に寄り添う身近なクリニック

開業までの経緯を教えてください。

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック1

大学を卒業してから32年間、松山赤十字病院で勤務医として診療にあたってきました。病院では主に義歯や入れ歯、状態の悪い歯周病の高齢患者さんを診ることが多かったですね。また、がんなどの手術を受ける患者さんが口腔細菌で肺炎を起こしたり、全身麻酔中に歯が抜けて飲み込んだりするリスクを避けるために、口腔内の清掃や歯周病の治療なども行っていました。定年間近というところまで勤務していたのですが、両親がそろそろ介護が必要な年になりまして。なるべく実家の近くにいて、仕事と介護を両立できるような環境にしていきたいと考え、ここでの開業を決めました。

クリニックの理念は何ですか?

「あなたのお口は快適ですか」をキーワードにしていて、日常をより快適に過ごしてもらうことを目標に診療しています。何かトラブルが発生した時はもちろん、日頃の口の健康を守るために気軽に相談に来てもらえる歯科クリニックをめざしています。診療は虫歯、歯周病、義歯、ブリッジなどの一般歯科から小児歯科、インプラント治療、歯科口腔外科まで幅広く対応しています。クリニック名を「なのはな歯科クリニック」としたのは、菜の花は自然と身近に咲いていて、誰もが親しみを感じる花だから。咲いている期間が長く、たくさんの花が寄り添うことでより美しく見えるところもいいなと思い名づけました。

設備面でのこだわりを教えてください。

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック2

消毒、滅菌、洗浄は歯科の基本ですから、大きい病院で導入しているような滅菌器や洗浄システムを、可能な限りそろえました。ランニングコストはかかりますが、勤務医時代の経験からこれは絶対に必要だと感じていたんです。また、患者さんとのコミュニケーションツールとして、カラーで写る口腔内カメラも導入しています。レントゲンの写真だけで「ここにヒビが入っていますよ」と説明しても、患者さんにはわかりづらいでしょう。実際に患部を写真に撮ってお見せすると、自覚症状のない人でも納得して治療を受けてくださいます。治療への理解を高める上でも取り入れて良かったなと思っています。

どのような患者さんが来られますか?

開業してからは3年がたちますが、お子さんから50代くらいまでのファミリー層の患者さんを診ることが増えましたね。比較的若い方が多いように思います。歯科に対する意識の高い方もたくさんおられて、ひどくなる前にこまめに通ってくださっている印象です。病院にいた頃は予断を許さない重篤な患者さんを診ることも多かったのですが、今はより日常に近い診療ができている感じがします。

「バランスのとれた治療」がモットー

先生はなぜ歯科医師の道へ進まれたのですか?

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック3

サラリーマンの家庭で育ったので企業への就職も検討したのですが、厳しい時代背景もあり、自分は一人で完結できる仕事に就く方が向いているのではないかと思いました。なおかつ責任感ややりがいが感じられて、人のお役に立てる仕事がしたいと考えた時、思いついたのが歯科医師だったのです。知り合いに歯科医師がいたわけではなかったので、仕事が合うのかどうか、面白いのかどうかもわからず、不安はありましたよ。ですがいざ受験勉強を始めると合格のハードルが高かったものですから、「どうにか乗り越えてやろう」と次第にやる気になりまして、気がついたら強い決意で歯科医師を志していました。私は難しい壁に当たると余計に意欲が湧く性格なんです(笑)。

診療時に心がけていることを教えてください。

30年以上診療を続けてきて、大切なのは口内をバランスのとれた状態に持っていくことだと痛感しました。患部だけを治すのではなく、「フルマウス・リコンストラクション」といって、口の中のバランスを再構成するのです。1本だけきれいにしても、それで噛み合わせが崩れてしまえば、また別の疾患が生じますから。不具合が複数箇所ある場合には治療の手順を考え、「まずはここを治して、将来的にはここも変えて」と都市計画をつくるように段階的に治療を進めます。治療を開始してから判明するさまざまなトラブルを想定し、そのリカバリー法まで考えて、慎重に計画を立てるようにしています。

将来を見据えて治療計画を立てるというのは難しそうですね。

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック4

そうですね。私の場合は勤務医時代にいろいろな疾患を診てきた経験が生かされていると思います。大きな治療をする時には、家に帰ってからも歯型の模型やレントゲン写真を手にしてずっと構想を練っています。案外、風呂に入っている時なんかにふと良い構想が思い浮かんだりするんですよ(笑)。アイデアを思いついた瞬間は何よりの快感ですね。気をつけていただきたいのは、治療を途中で止めないことです。後から余計に悪化してしまうこともありますから、時間はかかっても地道に通い続けてほしいですね。

他医院との連携も大切にされていると伺いました。

一番大事なのは、専門の先生のところへ早いタイミングで紹介することだと考えています。これは歯科だけに限られたことではなく、診療中に舌や歯茎のがんの疑いがある症状が見つかることもありますから、他の科との連携も必要なんです。実際、口臭を気にして受診された患者さんに口の異常が見つからず、逆流性食道炎を疑って消化器の先生につないだこともありました。複数の目で診てもらい、正しい判断をすることが何より大切です。歯科治療に関するセカンドオピニオンも、積極的に聞いてほしいですね。私に意見を聞いた上でもとの先生に戻るのもまったく構いませんから、気軽に相談してほしいと思っています。

患者への感謝の気持ちが原動力

思い出深いエピソードはありますか?

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック5

以前、上顎の形や歯茎の厚みによって、入れ歯を入れると人相が極端に悪くなってしまい、悩んでおられる女性が相談に来られました。そのままだと歯が目立ち過ぎていたので思い切って歯茎の中の骨の手術をし、それに合わせて入れ歯を作って差し上げたことがあります。その方はとても喜んでくださって、「周りの人みんなに驚かれます」とほほ笑んでおられたのが印象に残っています。また、かなり容体の悪かった入院患者さんに合う入れ歯をお作りしたこともありました。その患者さんの親族の方は、最初にお会いした時はピリピリされていたのですが、後からわざわざお礼を言いに来てくださったのが印象的でした。本当にそのご家族を心配されていたのでしょう。大変なこともありますが、振り返るとすべてが人間味のあるいい思い出になっていますね。

歯科医師という仕事に対してどのような想いを持っておられますか?

30年以上たった今でも、仕事は楽しくて仕方がありません。働くのが嫌だと思ったことは一度もないんです。歯科医師は難しい仕事ではありますが、挑戦したい気持ちは常にあり、治療を達成したときの喜び、充実感は計り知れません。もし今、タイムマシンで学生時代の進路に迷っていた頃に戻るなら、「歯科医師の仕事は本当に面白いぞ」と自分に言ってあげたいですね(笑)。開業してからは講習会や勉強会に参加することが増えて、新しい人と出会って刺激を受けることも多くなりました。忙しいですが、以前よりもさらに充実していて楽しいです。

展望をお聞かせください。

中川雅博院長 なのはな歯科クリニック6

皆さんの日常に寄り添った身近な歯科医師として、今後も5年後、10年後の口内を見すえながら治療に取り組んでいこうと考えています。また治療によって取り戻せた「快適な生活」が長く続くように、適切な歯磨き習慣についてもアドバイスしていきたいです。痛みをこらえながら遠いところを来てくださる患者さんもいらっしゃいます。わざわざ足を運んでくださる患者さんには感謝の気持ちでいっぱいですね。口の悩みごとを何でも相談できる歯科クリニックとして、お気軽にご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1歯あたり25万円~
審美歯科:かぶせ物/8万6000円~、詰め物/3万9000円~
※治療の内容によって異なりますのでお問い合わせください。

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