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地域のかかりつけ医が実践する
断らない在宅診療

森川内科クリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2024/06/14

森川内科クリニック 地域のかかりつけ医が実践する 断らない在宅診療 森川内科クリニック 地域のかかりつけ医が実践する 断らない在宅診療
  • 保険診療

往診や訪問診療などの在宅医療の利用に、少なからずためらいを感じる人がいる。特に大きな病気がないなら家族で何とかできるだろうと考え、病気があれば自宅でしっかり世話ができるのかと不安になる気持ちは、確かによくわかる。しかし、「困っている場合や不安がある場合は、もっと気軽に在宅医療を利用してください」と語るのは「森川内科クリニック」の森川高司理事長だ。同院では、2016年の当初から在宅医療に取り組み、一人でも多くの人の役に立つ医療を提供すべく、断らない在宅医療を信条としている。森川先生に、在宅医療の対象となる人や提供される診療の内容、利用の手順などを教えてもらった。

(取材日2024年6月1日)

家族の負担を軽減するために、在宅医療を上手に活用してほしい

Qどのような人が在宅医療の対象になりますか?
A
森川内科クリニック 在宅療養支援診療所である森川内科クリニック 

▲在宅療養支援診療所である森川内科クリニック 

さまざまな理由で通院が難しい方が対象です。加齢や足腰の機能の低下により移動に困難を伴う方、認知症の方、がんをはじめとする疾患の終末期の方をはじめ、人工呼吸器を装着しておられる方、胃ろうや点滴で栄養を摂取しておられる方、うつ病や統合失調症といった精神疾患により外出困難な方なども対象です。こうしたケース以外でも、病気の種類や障害の有無、年齢に関わらず、通院が困難な方ならどなたでも訪問診療や往診をご利用いただけます。さらに当院の場合は、小児麻痺や先天性疾患のお子さんにも対応しており、1歳からご自宅へ診療に伺える体制を整えておりますので、お困りの際は気軽にご相談いただければと思います。

Q往診と訪問診療の違いを教えてください。
A
森川内科クリニック パンフレットなどを用いてわかりやすく説明する

▲パンフレットなどを用いてわかりやすく説明する

往診は急病や突然の症状の悪化などの緊急事態に対して、患者さんのもとへお伺いして診療を提供することを指します。一方、訪問診療は患者さんごとの訪問診療プランに沿って定期的に患者さんのもとへお伺いして、診療を提供するのが特徴です。通常は、ひと月に1回、もしくは2週間に1回の頻度で訪問します。ただし、当院では人工呼吸器を装着している方の訪問診療にも対応しており、こうした場合は1週間に1度の割合で訪問します。また、訪問診療のタイミング以外で症状が変化した場合など、緊急の診療が必要な場合は、訪問看護師がお伺いして状況を確認し、必要に応じて医師が訪問して診療を行う場合もあります。

Q在宅医療ではどのようなことに対応していますか?
A
森川内科クリニック 在宅医療でも幅広い診療内容に対応する

▲在宅医療でも幅広い診療内容に対応する

以前なら、在宅でできることはある程度限定されていましたが、在宅医療用の機器の進化などにより、近年はより幅広い診療に対応できるようになりました。当院の場合、経鼻による栄養補給やストーマ、胃ろうといった消化器関係の対応、在宅酸素療法(HOT)、気管切開ケア、気管内吸引といった呼吸器の診療に加えて、点滴や注射、予防接種、採血や尿検査、心臓ペースメーカー管理、傷の手当て、終末期ケアなどにも対応しています。また、深刻な精神的なトラブルがあると判断した場合には精神科の先生、床ずれがひどい場合は外科の先生など、患者さんの状態によってより専門性の高い診療を各診療科の先生にお願いすることもあります。

Q在宅医療を利用したい場合はどうすれば良いでしょうか?
A
森川内科クリニック 患者に合わせて訪問診療プランを立案する

▲患者に合わせて訪問診療プランを立案する

まずはお電話で連絡をいただければと思います。当院では、病院や介護関係の方からお電話をいただくほか、個人の患者さんからのご相談にもしっかり対応しています。これまでの当院での診療の有無は関係ありませんので、お気軽にご相談ください。お電話を受けると、患者さん、ご家族のご都合の良い日時にご自宅へお伺いして、患者さんの状態などを診させていただきます。その際、病院からの紹介状などをご用意いただけると、在宅医療の計画を考える際に役立ちます。ただし、必ず紹介状が必要なわけではありません。患者さんにお会いして診療した上で、患者さんの状態やご家族のご都合などを踏まえて、一人ひとりに合わせた診療計画を作成します。

Qこちらの在宅医療の強みについて教えてください。
A
森川内科クリニック 子どもから高齢者まで対応している

▲子どもから高齢者まで対応している

「人間」を診ることを基本姿勢にしており、お子さんからご高齢の方まで対応しているのが特徴です。対応が難しいからとお断りするケースはほぼなく、ご本人、ご家族、介護職の方の意見も伺い、患者さんにより適した在宅医療の提供をめざします。診療の範囲についても、クリニックでの診療と同様に、幅広い症状を診させていただくことを大切にしています。例えば、骨髄などの血液の病気で、定期的に病院での輸血が必要な方が病院への通院が難しくなった場合は、在宅での輸血にも対応可能です。また、薬剤師も同行できるような体制を整えています。薬の見直しや残薬の調整、剤形変更などにも迅速に対応することができます。

ドクターからのメッセージ

森川 高司理事長

住み慣れたご自宅で過ごすことが、病気やケガに対する自然治癒力の向上につながることがわかってきており、現在ではご自宅での療養が一般化しています。しかし、ご自宅で過ごしていただくことで、ご家族にかかる負担も大きくなります。すべてをご家族でまかなおうとして、患者さんをお世話するご家族が体調を崩してしまっては元も子もありません。超高齢社会となり、寝たきり状態や難病のご家族がおられ、どこに相談すれば良いのかわからないと悩んでおられる方は多いと思います。当院では、介護保険の利用法などのアドバイスを差し上げながら、一人ひとりの患者さんに合った在宅医療をご案内します。お困りであれば、遠慮なくご相談ください。

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