骨造成など難しい手術も
痛みの少なさにこだわるインプラント治療
桑名はらだ歯科クリニック
(桑名市/桑名駅)
最終更新日:2024/12/02
- 自由診療
歯周病や外傷などで歯を欠損してしまった際、入れ歯やブリッジ、インプラント治療など人工物で口腔機能の改善をめざす方法がある。インプラント治療は、顎の骨に埋入した人工歯根(インプラント体)の上にかぶせ物を装着することで、天然歯と遜色なく噛めるようになることが望めるのが特徴。ブリッジや入れ歯のように、他の健康な歯に負担をかけないのもメリットと言える治療法だ。しかし、インプラント治療は手術が必要なことから、不安に思う人もいるだろう。そこで今回は一般的なインプラント手術だけでなく、歯茎を切らずに行う手術も行っている「桑名はらだ歯科クリニック」の原田聡院長に、インプラント治療の流れに併せて先進の治療法について詳しく教えてもらった。
(取材日2024年10月22日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療とはどのような治療ですか?
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A
虫歯や歯周病、外傷などによって、歯が欠損してしまった部分の顎の骨に人工歯根を埋入し、上からかぶせ物を入れて機能の改善をめざす治療です。もし患者さんの恐怖心が強い場合は、リラックスして治療が受けられるよう笑気麻酔を行うこともできます。インプラント治療はさまざまな期待できるメリットがある治療法ですが、欠損している本数や患者さんの口腔内の状態によっては、必ずしもインプラント治療がすべての患者さんにとって適切とは限りません。そのため、当院では入れ歯や、横の歯を削るなどして人工歯をかぶせるブリッジなど他の治療の選択肢も含めて、検査結果を見ながら患者さんと相談しながら治療法を決めていきます。
- Qインプラント治療のメリットとは何でしょうか?
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A
歯を失った箇所の顎の骨に直接人工歯根を埋入し、横の歯を削らないので健康な歯に負担をかけません。また、入れ歯のように取り外しもないため、ご自身の歯と同じような噛み心地が望めるでしょう。インプラント治療にはどうしても手術が必要ですが、近年は歯茎を極力切らないフラップレス手術もあり、個人差があるものの痛みや腫れも少なくなることが期待できます。当院では、歯肉の上に穴つきの器具をはめ込み、必要最低限の穴を開けて行うフラップレス手術も提案可能です。これなら痛みや腫れも少なく、適切な場所と深さでしか穴が開けられないので精度の高い手術が期待できます。経験豊富な歯科医師が治療を行いますのでご安心ください。
- Q治療期間や費用について教えてください。
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A
治療期間や費用は、口腔内の状態や人工歯根を入れる本数によって変わります。特に口腔内に問題がない方は、人工歯根を入れる手術を行ってから、3ヵ月程度でかぶせ物を入れることも可能です。しかし、インプラント埋入を予定している部位の骨が薄いなど、人工歯根がすぐに入れられない状態の方は、骨造成手術が必要になります。また、骨造成手術を行った方は、手術をしてから6~9ヵ月程度たたないとかぶせ物が入れられない場合もありますし、費用も骨造成手術の必要性などによって変わります。これらはカウンセリング時にしっかりとご説明しますので、納得できる治療法を一緒に選んでいきましょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングと検査
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まずはカウンセリングからスタート。治療に対する希望や不安、過去に受けた治療内容や治療中の病気・病状についてヒアリングされる。その後、検査器具を用いて、歯や歯茎、顎の骨など口腔内の状態のチェック、そしてエックス線検査が行われる。その結果に基づいて、入れ歯やブリッジ、インプラント治療のうちどれがふさわしいかの提案がされる。その上で、インプラント治療を選んだ場合、欠損部に対してCT検査を受ける。
- 2検査結果の説明
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検査結果が出たら、欠損部に対してインプラントの埋入部位や本数、治療法について詳しく説明がされる。同院では、エックス線やCT画像のほか、説明用の動画資料や模型などを用いて、わかりやすい説明に努めているそうだ。シミュレーションソフトも活用し、詳しく解説してもらえる。その他、何ヵ月後にかぶせ物を入れるという手術後の流れについても話される。
- 3手術方法の選択
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同院では歯茎を切開して人工歯根を入れる一般的な手術と、極力歯茎を切らない手術から選択できる。また人工歯根を埋入するための骨量が足りない場合、骨造成手術・サイナスリフト・ソケットリフトにも対応可能だ。口腔内の状態や患者によって治療計画は変わるため、患者とのコミュニケーションを重視し適切な計画を提案するよう心がけているという。もちろんインプラント治療は費用もかかるため、一度持ち帰り家族と相談も可能だ。
- 4手術とかぶせ物の装着
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治療計画に沿って人工歯根を埋入する手術が開始。同院では先進のインプラント埋入機や、麻酔をゆっくり注入する電動注射器を用い、痛みの少なさに配慮している。不安が強い患者には笑気麻酔も併用可能だ。もちろん手術は衛生管理が徹底された環境で行われ、グローブ等可能な物はすべて使い捨ての製品を採用。使い捨てできない器具は滅菌に注力し、安心安全の治療をめざしているという。人工歯根が定着したらかぶせ物が装着される。
- 5メンテナンスと定期検診
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インプラント治療によって装着されたかぶせ物や、埋入された人工歯根は天然歯と同じようにメンテナンスが重要だという。そのため、天然歯同様に自宅で歯磨きとデンタルフロスによるセルフケアを行い、歯科医院の定期検診にも通うことが大切だ。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/20万円~、骨造成手術・サイナスリフト・ソケットリフト/10万円~