原田聡院長の独自取材記事

桑名はらだ歯科クリニック

(桑名市／桑名駅)

最終更新日：2024/04/23

桑名市のショッピングセンターの敷地内にある「桑名はらだ歯科クリニック」。院長を務める原田聡先生がめざすのは、「歯科の総合百貨店」だ。そのために、患者の口元の悩みを総合的に解決できるよう、幅広いニーズに応える治療にまい進している。一方で、シンガーソングライターとしての顔も持つ原田院長。歯磨きの大切さを理解してもらうために、オリジナルソングをつくり、CDやDVDをリリース、またライブで披露するなど、ユニークな方法で啓発活動を行っている。痛みに配慮した治療と楽しい音楽活動で患者の笑顔を引き出す院長に、診療理念や治療時に心がけていることなど、たっぷりと語ってもらった。

（取材日2019年4月16日）

歯科医院を楽しい所と思ってほしい
痛みを抑えた治療で歯科への苦手意識を払拭したい
幅広い選択肢を提供し患者の悩みに寄り添う

歯科医院を楽しい所と思ってほしい

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

高校生の時に通っていた歯医者さんがとても優しく気さくな方で、こんな先生になりたいと思ったのがきっかけです。「痛くない、怖くない」という理想どおりの治療に、歯科への苦手意識がなくなり、価値観ががらりと変わりました。その後、実際に歯科医師になってみて感じたのは、虫歯以外にもお口のことでお悩みの患者さんが多くいるということです。それで、口の中のことを総合的に診たいという思いが強くなり、目立ちにくい歯列矯正やインプラント治療、舌の疾患や口臭なども勉強するようになりました。多くの方に、ここに来れば口のことはすべて解決すると思っていただけるように、日々診療をしています。

開院までの経緯をお聞かせいただけますか？

桑名市はよく訪れる場所でしたし、土地柄も良く、三重県内や名古屋市からもアクセスが良いので、ここでの開院を決めたんです。内装は、白を基調とした清潔感のある雰囲気にして、待合室を広めにしたいという希望を形にしました。診察室は、患者さん側からの出入りは個室のようにしてプライバシーを守りつつ、スタッフ側からはすべてのユニットが見渡せるよう動線に配慮した設計にしてあります。完全個室は2部屋設けました。通常の診察だけでなくインプラントなどのオペや、ホワイトニングのようにゆったりと受けていただく診療に使っています。子ども連れの患者さんに安心していただけるよう、目の届く場所でお子さんを遊ばせておけるユニットつきのファミリールームも用意しました。

他に何かこだわっているところはありますか？

角地にあり、場所をわかりやすくしたいというのがあって、建物の外側に私の写真を何枚か貼ってあります（笑）。どんな先生がいるのかわかるほうが良いかなという気持ちもありました。これは私の診療スタイルでもあるのですが、当院を皆さんにとって楽しく、笑えるような場所にしたいと思っているんです。歯科医院を「嫌な場所、行きたくない場所」ではなく、「歯がきれいになってうれしい、楽しいところ」と捉えていただけたらうれしいですね。そのために、患者さんの緊張が少しでもほぐせるよう、接し方やお口への触れ方を優しくしたり、子どもさんや高齢の方には、優しく話しかけたりしています。患者さんには納得して治療に臨んでいただきたいと思っています。

痛みを抑えた治療で歯科への苦手意識を払拭したい

痛みの少ない治療をめざしているそうですね。

歯科医院を行きたい場所にするには、「痛くない治療」が不可欠だと思うのです。そのために、痛みをほぼ感じさせることなく歯を削れるレーザーや気体を吸収することで歯科恐怖症に対応できる笑気麻酔など、痛みを軽減する機器を積極的に導入し、ご要望に合わせてご提供しています。痛みの感じ方や苦手な治療は人それぞれなので、しっかりヒアリングをした上で安心して治療を受けてもらえるよう、時間を費やし機器にもこだわっています。患者さんの不安を払拭するために私が掲げているモットーは、桑名市にかけた「く・苦しくない」「わ・笑える」「な・泣かせない」の3つ。特に、最も注力しているのが「笑える」なんです。その取り組みの一環で「歌う歯医者」として、音楽活動も行っています。各地のイベントや学校、高齢者施設でのライブを通して、歯磨きを楽しく実践していただく啓発活動になればと願っています。

「歌う歯医者」になったいきさつを教えてください。

学生時代から歌やギターが好きで、シンガーソングライターをめざしていました。歯科医師になっても音楽への思いは変わらず、歯磨きの大切さを「食べたら磨こう」という歌にして、待合室で流していたんです。それを聴いた小学生の患者さんが、CDを学校に持って行ってくれたことから校長先生に気に入っていただき、全校生徒の前で発表する機会をつくってくださったんです。それ以降、今のようなスタイルになりました。治療後にリクエストをいただければ、ギターを弾きながら歌いますよ（笑）。私の治療を通して、笑顔になっていただけるのはうれしい限りですね。「音楽と笑いと医療」は共存できるんだなと実感しています。

治療の際に心がけていることはありますか？

初めて来る患者さんは、痛みがあって来られる場合がほとんどです。ですから、まずはその痛みを早急に取り除いてあげたいと思っています。原因を突き止めて、なるべくその場で解決するように心がけています。早く痛みがなくなれば、その分早く安心できるということにつながると思うので。あとは、せっかく当院に来ていただいたからには、幅広い治療の選択肢をご提供したいと思っているんです。そのために、矯正だけ、虫歯だけ、と治療を限定せず、多岐にわたる治療を扱えるようにしています。もともと大学卒業後に勤めていたところの先生がマルチな治療をされていたので、私も患者さんのどんな悩みにも寄り添えるようにと思ってやっています。

幅広い選択肢を提供し患者の悩みに寄り添う

特に矯正には力を入れているそうですね。

はい。子どもから大人まで幅広い年齢の患者さんがいます。中でも、目立ちにくく、痛みの少ないマウスピース型装置による矯正は自信がある分野で、この方法を選ばれる患者さんは多いですね。歯列を矯正することで、噛み合わせの改善が期待されるので、歯磨きの際の磨き残しが減り、虫歯になりにくくなることに結びつきます。結果として予防歯科につながりますので、矯正とは見た目を良くするだけのものではないんです。実際に矯正を行う際は、できるだけ歯を抜かず、患者さんにとって適した方法で進めていくことを心がけていますので、安心してご相談いただきたいですね。

インプラント治療について教えてください。

インプラント治療歴は約14年になり、現在も年間を通じて数多くのオペを行っています。もちろん、滅菌対策の可能な個室のオペ室で、歯科用CTなどの専門的な機器を用いて、安心と安全にこだわった環境で受けていただけるよう取り組んでいます。また、インプラントを埋め込むための顎の骨がないという方には、骨組織の再生を促す「GBR」を適用したり、骨の薄い方に行う「サイナスリフト」「ソケットリフト」という外科手術をしたりと比較的難易度の高い手術も可能です。入れ歯やブリッジと同じように、ぜひ選択肢の一つとしてお考えいただければと思います。

歯科衛生士が多く在籍されていると伺いました。

歯科衛生士は10人程度います。他にも受付スタッフやメディカルクリーンスタッフが在籍しています。それぞれが役割分担をすることにより、質にこだわった医療を提供でき、スタッフも働きやすい環境になっているんです。また、当院ではあえて患者さんに対して担当制を設けていないため、スタッフ自身が急な体調不良などで出勤できなくなった時でも休みやすく、気を病まずに済みます。働きやすい環境づくりというのも、患者さんに提供する医療の一部として考えています。

最後に読者へメッセージをお願いいたします。

これまでお伝えしたとおり、痛くない治療のために、さまざまな取り組みを行っていますので、歯科に行くのが怖い、通院が続かなかった、という方はぜひ一度お越しください。苦しくなく、笑えて、泣かなくて済むように、スタッフ全員でお口の健康をサポートさせていただきます。また、目立ちにくい矯正やホワイトニング、インプラントといった審美歯科をはじめ、口臭や睡眠時無呼吸症候群、味覚障害などお口周りの悩みをトータルでケアできる体制を整えています。めざすのは、誰でも、どんな症状でも、安心して通える歯科医院です。オールラウンドに対応できる歯科医師として、患者さんにとって負担の少ない方法を一緒に考えていければと思います。