生熊 将司 院長の独自取材記事
菊名デンタルクリニック
(横浜市港北区/菊名駅)
最終更新日:2025/04/04

2016年開業の「菊名デンタルクリニック」は、JR横浜線・東急東横線の菊名駅から徒歩4分。スーパーの目の前にあり、バリアフリー仕様で駐車場も完備の、誰もが通いやすいクリニックだ。生熊将司院長は、「できない治療はない」をモットーに、地域の幅広いニーズに応えてきた。口腔内を診るだけでなく、全身疾患までを考えた総合歯科医療を提供することにも注力。また、待ち時間や診療時間の短縮のために、新鋭の設備機器の導入やスタッフのスキルアップも積極的に行っている。患者のメリットを最大限に考えた診療を大切にしている生熊院長に、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年12月20日)
すべてのニーズに応え、満足してもらうために努力
まずは診療方針についてお聞かせください。

あらゆるニーズに応えられる、オールマイティーな歯科クリニックをめざしています。日々の診療では、患者さんが今、何を望んでいるかを知ることが一番大切。当たり前のことですが、お話をよく伺って、患者さんのニーズにすべて応えていきたいと思っています。そのためには当院でできない治療、不得意な治療をなくしたい。歯科医師になって来年で25年、開業して10年になりますが、常にアンテナを張って情報収集し、勉強も欠かしません。患者さんのより良い治療につながるよう、新しい機材や設備を導入することにも努めています。
中でも力を入れている治療はありますか?
すべての歯科治療です。「できない治療はない」を診療ポリシーにしながら、患者さんの口内を拝見し、総合的に全顎の治療をしていきたいと考えています。虫歯や歯周病、噛み合わせなど口内のトラブルだけでなく、健康状態や年齢、ライフスタイルまでを考慮し、患者さんそれぞれに最適な歯科医療を提案・提供したいと考えています。私は口腔外科を得意としており、インプラント治療や親知らずの抜歯、歯周外科治療なども数多く行ってきました。当院にはほかにも、矯正歯科や小児歯科を専門とするなど、複数の歯科医師が在籍しており、患者さんの幅広いニーズに応えています。
どのような世代の患者さん、主訴が多いですか?

0歳から90歳代まで幅広い年代の方が来院されます。当院はビルの1階にあり、クリニック前の道路から院内の診療ユニットまで段差がないオールバリアフリー仕様。駅から近く駐車場も完備しているので、通いやすいと思います。キッズスペースは受付の前にあります。近くの菊名小学校の歯科の学校医を担当しているので、そこのお子さんも多いですね。マスク生活をきっかけとして、矯正を希望される方が増えました。特にマウスピース型装置を用いた矯正のニーズが高いですね。もちろん矯正専門の歯科医師による一般的な矯正、審美性を求める矯正まで幅広く対応しています。
開業されて10年ほどとは思えないくらい、とてもきれいな院内ですね。
歯科医院に来るのがうれしいという方はいないと思うので(笑)、できるだけリラックスして気持ち良く治療を受けてもらいたいと思っています。ユニット椅子も壁紙も定期的に交換しており、常にきれいな状態を保つようにしています。「自分と家族が通いたくなるようなクリニック」をめざしているので、衛生面にも最大限気を配り、滅菌対策も徹底しています。厳しいヨーロッパ基準をクリアした滅菌器、口腔外バキュームなどを設置しています。
患者のメリットになる医療機器を吟味し、積極的に導入
設備機器で工夫されていることはありますか?

医療機器は、患者さんにとってメリットの大きいものを、よく比較・検討しながら選ぶようにしています。昨年は、コンピューターでセラミック製の詰め物やかぶせ物の設計・製作を行えるCAD/CAM冠システムを導入しました。2024年の診療報酬の改定で、保険診療で対応できるケースがさらに大幅に増え、患者さんの治療の選択肢が増えました。歯を削り、型採りをし、模型をつくって歯科技工所で製作するといった工程が不要なので、治療期間の短縮や患者さんの費用軽減につながるなど、多くのメリットがあります。口腔内の状態をスキャナーで読み取るため、顎に負担もかかりませんし、型採りで嘔吐反射のある方も安心です。当院のCAD/CAM冠システムは、口腔内スキャナーのカメラの精度が非常に高いものです。口内に入れるので、カメラのヘッド部分がディスポ―ザブル仕様で交換できるようになった新しいタイプのものを選びました。
ニーズの高いマウスピース型装置を用いた矯正についても教えていただけますか?
患者さんの歯並びに合わせて製作した薄い透明なプラスチック製のマウスピース型の装置を口腔内に装着し、歯を動かしていく仕組みです。気軽にできるのがこの矯正法の特徴で、欧米のように歯並びを気にする方も増えてきて、ニーズの高まりを感じますね。永久歯が全部そろっていれば可能です。
メリット、デメリットはどのようなものがありますか?

装着の違和感が少ないというのもメリットの一つですが、ワイヤーによる矯正より目立ちにくく、食事や歯磨きの時など、いつでも簡単に取り外せるので、精神的にも楽だと思います。ただ、1日に20時間装着することが推奨されているので、自分でそれを課さなければ先に進まないというのがあります。装着の自分管理ができない、専門家にやってほしいという方には向きませんが、やり続ける意志、意欲のある方なら良いと思います。歯ぎしり対策で就寝時にマウスピースを使う人もいることを考えると、ハードルは高くないですし、慣れるのも早く、装着しているのが当たり前になるといわれています。マウスピース型装置のほうが自分のペースで進められるので効率という点でも良いと思います。希望者の8割くらいは対応できると思いますが、乱ぐい歯の方や骨格などで難しい人もいます。
ワイヤーによる矯正についてはいかがですか?
ワイヤーによる矯正は月に1度の受診が基本ですが、最初の2、3日目は違和感と痛みを一番強く感じ、なじむまでに時間がかかります。しかし、矯正歯科専門の医師による手仕事になるので、厳しい条件の人でも可能です。
スタッフ皆が高い意識を持ち、迅速的確な歯科診療を
スタッフさんについても教えてください。

患者さんをできるだけお待たせしないよう、何度も通院しなくて良いよう、迅速・的確をモットーに、早くて質の高い歯科医療を提供できるよう、スタッフ一同、努めています。セミナーを積極的に受け、スキルアップを欠かしません。歯周病治療では、経験豊富な歯科衛生士が、歯周ポケット検査、歯石除去、プラークコントロールなど患者さんそれぞれの症状に応じてきめ細かなケアを行っています。
今後の展望についてお聞かせください。
開業以来、歯科疾患でお悩みを持つ、幅広い世代の地域の方々すべてに満足いただけるようなオールマイティーな歯科クリニックをめざしてきました。今後も、それを継続し、患者さんの最大限のメリットになるような歯科診療を行うことに努めていきたいですね。当院には多くの志の高いスタッフが在籍していますが、私自身、なかなか人に任せられないタイプで20年以上海外旅行もしていませんが、地域の方々のために生涯、体を張って診療を続けていきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

時代とともに、歯科での保険診療の幅も広がり、患者さんの選択肢も増えています。さまざまな選択肢の中から患者さんにとってベストな治療は何なのかを考え、複数の治療をご提案し、メリットとデメリットをすべてお話しした上で、患者さんの納得のいく治療法を選んでいただくことを大切にしています。あいまいな説明をしたり、ごまかしたりすることなく、すべてをしっかりお話しするのが当院のモットーです。安心してお越しいただき、お困りのこと、疑問点なども、たくさんご相談いただけたらと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはコーヌスクローネ義歯/55万円~、インプラント治療/33万円~、ワイヤー矯正(表側矯正)/60万円~、ワイヤー矯正(舌側矯正)80万円~、部分矯正/22万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。