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岡本 美世子 院長の独自取材記事

岡本歯科医院

(狛江市/和泉多摩川駅)

最終更新日:2022/01/07

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和泉多摩川駅から徒歩30秒ほど、モダンな外観のビル2階にある「岡本歯科医院」。「患者さんの緊張をほぐしたい」という岡本美世子院長の思いから飾られた四季折々の生花、待合室に置かれたポップな赤いソファー、プライバシーに配慮した診療ユニットなど、院内の随所にこまやかな心配りを感じられる。1992年の開業以来、長年にわたり地域に根差して診療を行う岡本院長。「患者さんに気軽に足を運んでいただけるような温かな雰囲気づくりを心がけています」と優しく語る。東京都立心身障害者口腔保健センターと連携し、障害のある子どもたちの歯科診療にも取り組む岡本院長に、開業の経緯や診療の際の心がけ、今後の展望など幅広く語ってもらった。

(取材日2020年8月5日)

口腔の健康を維持するため、予防歯科に力を入れる

まずは、クリニックの概要や開業の経緯をお聞かせください。

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一般歯科はもちろん、小児歯科、口腔外科、予防歯科など歯科全般に対応しています。患者さんの層は、小さなお子さんからご高齢の方までと幅広く、狛江市に加え、川崎市多摩区や東京都世田谷区、東京都調布市などからも来院されています。開業したのは、1992年。父が開業していた神田の歯科医院で5年間勤めた後、育児と仕事を両立するために、自宅のある狛江で開業しました。子どもが小さかった頃は、実家が近かったので、母にとてもお世話になりました。今は亡き母に感謝です。

クリニックではどんな診療に力を入れていらっしゃいますか?

歯科全般に対応していますが、中でも予防歯科には力を入れています。小さなお子さんには「できるだけ虫歯にならないこと」、ご高齢の方には「できるだけ長く食べられるお口の状態を保つこと」をめざすようにとお話ししています。そのために診療の際には、一人ひとりの患者さんに毎日のケアの大切さを理解してもらえるよう努めています。口腔ケアの基本は歯磨きですので、当院ではお一人お一人に合わせて歯科衛生士が歯磨きの仕方をお話しします。まず、患者さんのお口の中を見て今の状態をチェックし、その後、歯科衛生士が患者さんの歯を実際に磨きます。きれいになったことを体感してもらい、患者さん自身に歯磨きの気持ち良さを感じてもらうようにしています。

口腔ケアに関して、ほかにどんなアドバイスをされていますか?

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以前は、「自分の歯を残せるように頑張りましょう」とお伝えしていたのですが、「人生100年時代」を迎えた今、90歳を超えてから抜歯せざるを得ない状況が生じることもあります。そのため、今は患者さんに対して、「親知らずの抜歯などは元気なうちになさったほうがいいですよ」とアドバイスしています。また、健康で丈夫なお口の環境をつくるために、食習慣を見直すことや、やわらかい食べ物ばかりでなく噛み応えのある食べ物を取ることの大切さなどについてもお話ししています。さらに、舌を上手に動かせないと嚥下障害を引き起こす可能性もありますので、「あいうべ体操」など、お口の健康維持のための運動もお勧めしています。

患者が来院しやすい、温かな雰囲気づくりを心がける

診療の際どんなことを大切にされていますか?

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父は常々、「患者さんの話をよく聞くように」と教えてくれました。今でもその言葉を心に留め、患者さんの話をよく聞いて、わかりやすく説明し、ご納得いただける治療を施すように努めています。また、患者さんに気軽に足を運んでいただけるような温かな雰囲気づくりも心がけています。例えば、歯科を苦手とする方が不安を抱いていらっしゃるようなら、優しくお声をかけたり、治療以外の会話を交えたりするなど、患者さんがリラックスして治療に臨めるよう気を配っています。通院ペースなども、状況に応じて柔軟に対応するよう心がけています。また、それぞれの患者さんの情報をスタッフと共有するようにもしています。そうした情報をもとに率先して患者さんに温かく接してくれるスタッフたちには、とても感謝しています。

患者さんが快適に、そして安全に過ごせるよう院内環境にも配慮されているようですね。

空気清浄機を備えるとともに、加湿器も2台設置しています。治療中は、ずっとお口を開けていなければならないことも多いため、空気が乾燥しているとお口の中がカラカラになってしまいます。暖房を使う冬の間は、特に院内の湿度に気を配っています。また、院内感染対策の一環として、細かい粉塵や飛沫などを吸い込む口腔外バキュームを導入しています。導入した当初は、入れ歯を調整する際などに使っていたのですが、現在は新型コロナウイルスの感染予防のため、入れ歯やかぶせ物を調整するときはもちろん、歯を削る際にも常時口腔外バキュームを使用するようにしています。

自閉症や発達障害のある子どもたちの診療についても教えていただけますか?

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自閉症や発達障害の子どもたちの場合、削ったり詰めたりといった治療は専門の医療機関で行うことが多いのですが、口腔ケアやメンテナンスは、地域のクリニックでも行うことができます。当院では、東京都立心身障害者口腔保健センターと連携しながら、そうした子どもたちの歯科診療にも対応。診療の際には、一連の治療の様子が描かれたカードを見せて、これからどんなことをするのかを子どもたちに理解してもらうよう心がけています。その絵カードは、小さなお子さんを治療する際にも活用させていただいています。

感染症対策のためにも、口腔ケアを大切にしてほしい

先生はなぜ歯科医師をめざされるようになったのですか?

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神田で歯科医院を開業していた父への憧れから、尊敬する父と同じ、歯科医師をめざすようになりました。大学卒業後は父の体調が思わしくなかったため、すぐに父の歯科医院に勤務。それから2ヵ月ほど一緒に働いていたのですが、私が歯科医師免許を取得したと同時に、父は入院してしまいました。末期の肺がんだったため、その後父が現場に戻ることはありませんでした。しかし、父が生涯をかけて大切に歯科医院を育ててくれたおかげで、父が亡くなった後も、たくさんの患者さんが継続して通ってくださいました。患者さんに対しても父に対しても、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今後どんなことに力を入れていきたいですか?

治療が終了すると、歯科に通うのをやめてしまわれる患者さんも多いのが現状です。当院では、お一人お一人のお口の状態に応じて、1ヵ月、3ヵ月、半年、1年など、それぞれに合った定期検診のペースを提示し、継続的に受診していただくようお勧めしています。歯の健康は全身の健康にもつながっており、きちんとメンテナンスを行うことで、糖尿病や心臓病、高血圧症などを発症するリスクを減らすこともできます。年に1度、人間ドックを受けるような感覚で、気軽に歯科医院を利用していただけたらうれしいです。また昨今、口腔がんの患者さんも増えています。今後、新型コロナウイルス感染症が落ち着いてきたら、口腔がん検診にも力を入れていきたいと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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皆さまには、虫歯予防に役立つ就寝前や食後の歯磨きをぜひ毎日の習慣にしていただきたいです。またお口の健康を保つには、自宅でのセルフケアに加えて、定期的に歯科検診を受けることも大切。専門家に診てもらうことで、問題点が見つかることもあるからです。虫歯にならないための適切な歯の磨き方や日常のケアの仕方を覚えるためにも、年齢を問わず定期的に歯科検診を受けていただくことをお勧めします。また、口腔ケアをきちんと行うことは、感染症対策にも有用です。口は体への入り口、「家の玄関」のようなものです。お口の状態が悪ければ、ウイルスなどが体内に侵入しやすくなります。お口の環境を整えれば、ウイルスなどへの感染リスクを減らすことができます。来院しやすい雰囲気づくりを心がけていますので、どうぞお気軽にいらしてください。

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