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ポジティブに妊娠をめざすアプローチ
卵巣ケアからはじめる妊活

こまえクリニック

(狛江市/狛江駅)

最終更新日:2024/10/03

こまえクリニック ポジティブに妊娠をめざすアプローチ 卵巣ケアからはじめる妊活 こまえクリニック ポジティブに妊娠をめざすアプローチ 卵巣ケアからはじめる妊活
  • 保険診療

子どもを授かりたい。その一心で妊活や不妊治療に踏み出したものの、本当にこの道を突き進むのが正しいのかと悩み、ストレスを抱える人は後を絶たない。迷いの中にいる妊娠を望む人たちをサポートすべく、「こまえクリニック」の放生勲(ほうじょう・いさお)院長は、院内に「不妊ルーム」という相談窓口を開設。自らも不妊治療を経験した内科の医師として、内科的観点から体づくりをする「卵巣ケア」をはじめ、妊娠を引き出すためのアドバイスをしている。「今悩んでいる方はもちろん、妊活や不妊治療を検討中の方の疑問にも答えますので、立ち止まって考えたり、知識を得たりする”ベースキャンプ”として頼ってほしいです」と心を遣う放生院長。同院で行う「卵巣ケア」や、妊娠をめざすときの心の持ち方について、放生院長の考えを聞かせてもらった。

(取材日2024年9月18日)

「卵巣ケア」で卵子が育つ環境を整え、基礎体温表を活用して自然妊娠へナビゲーション

Q卵巣ケアから始める妊活とはどういうものか、教えてください。
A
こまえクリニック 医師としての知見はもちろん、患者目線も持ち合わせている

▲医師としての知見はもちろん、患者目線も持ち合わせている

当院では、内科的アプローチによって卵巣の調子を整えることを通じ、妊娠をめざす体づくりをすることをそう呼んでいます。妊活や不妊治療を考えるとき、多くの人が卵子に注目しますが、卵巣は特に気にしないのではないでしょうか。ところが、卵子を育てる女性ホルモンは卵巣から出ているんです。そのため、当院ではまず卵子が育つ器である卵巣のコンディショニングを妊活の“基本のき”としています。例えるなら、金魚を元気に育てるために水槽を居心地のよい状態に保つのと同じように。そして女性ホルモンは「美の源」と言われるとおり、卵巣ケアは美活とも方向性が一緒です。私は女性の美しさや妊娠は卵巣ケアの延長線上にあると考えています。

Q具体的に、卵巣ケアとは何をするのでしょうか?
A
こまえクリニック 予約制を導入し、じっくり対話できるように配慮している

▲予約制を導入し、じっくり対話できるように配慮している

体の健康づくりで栄養バランスを整えることをイメージしてもらえればと思いますが、当院の卵巣ケアで重視しているのは「甲状腺ホルモン」「亜鉛」「ビタミンD」です。甲状腺ホルモンは、その分泌量によって卵巣の働きを活性化させたり、反対に不活性化させたりすることもあり、特に注視しています。また、亜鉛不足だと卵子の成熟に影響するという報告がありますので、血液検査で亜鉛の値が低い場合は、亜鉛製剤を処方することも。生殖に関わるとされるビタミンDも女性は慢性的に不足しがちですので、サプリメントなどで補うようアドバイスしています。ほかに、黄体機能不全などが見られる方には保険診療で漢方薬を処方することもありますね。

Qなぜ内科の先生が妊活や不妊治療のサポートをしているのですか?
A
こまえクリニック リラックスして過ごせるよう温かみのある院内

▲リラックスして過ごせるよう温かみのある院内

私自身が夫婦で不妊治療に苦しんだという理由が大きいです。不妊治療をしているとどうしても心身に負担がかかるものですが、女性の体はデリケート。中にはストレスに押しつぶされる方もいて、それでは妊娠につながるとは言い難いでしょう。こうした状態に陥ることを私は「不妊治療不妊」と呼んでいます。医師として、不妊治療不妊に苦しむ方の力になりたいと、内科的アプローチによるサポートを始めました。妊活や不妊治療をなるべくポジティブに捉えられるように「北風と太陽」なら「太陽」のように寄り添いたいですね。近年は働く女性が増え、不妊治療に割く時間がない方も多いので、内科でのサポートのニーズも高まっていると感じています。

Qこれまで、どのような方からのご相談が多いですか?
A
こまえクリニック 多数の著書を出版し、啓蒙を行っている

▲多数の著書を出版し、啓蒙を行っている

20〜40代まで、一貫して多いのは進むべき道がわからず「ラビリンス」に迷い込んでいる方。不妊治療が憂うつ、仕事と両立できない、自己流のタイミング法がうまくいかないなどの相談がよくあります。40代では、体外受精のやめ時がわからない方も。保険適用になった時に始めたものの妊娠に至らず、自費の年齢になっても続ける人は少なくないんです。20代では、何をしたら良いかを教わりたいという方もおられます。通常、不妊治療はタイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精とステップアップしますが、保険適用になったことですぐに体外受精に進む人が増えています。ただ自然妊娠が望める場合も多いので、まずは相談してほしいですね。

Q妊娠に向け、どのようなアプローチをしていくのでしょうか?
A
こまえクリニック 基礎体温表は「子宮と卵巣を映し出す鏡」として重要だという

▲基礎体温表は「子宮と卵巣を映し出す鏡」として重要だという

当院では「基礎体温表」「婦人体温計」「排卵日検査薬」の“三種の神器”を使用した「BBT(基礎体温)basedナビゲーション」という妊娠へのアドバイスを行っています。4ヵ月分を一覧できる紙の基礎体温表に、日付や生理周期を記入し、基礎体温をつけます。加えて、生理や夫婦生活があった日に印をつけ、さらに検査日や服薬した日なども書き加え、卵巣の状態や妊活の状況をすべて“見える化”するのです。その上でポイントになるのが、排卵日検査薬で予測した排卵日の後に積極的に夫婦生活を増やしていただくこと。この「基礎体温をつける」「排卵日検査薬を使う」「夫婦生活を増やす」の”3つの法則”のもと、自然な妊娠をめざします。

ドクターからのメッセージ

放生 勲院長

妊活や不妊治療で成果が出ないと「頑張りが足りない」と自分を責める方がいますが、決してそうではありません。「子どもは授かりもの」と言われるとおり、忘れた頃にやってくるのではないでしょうか。当院では妊娠を望む方が気負わず、ポジティブに取り組む手助けをしたいと思います。高度生殖医療を受けていても、自然妊娠ができない、後戻りできないわけではないのです。すべての妊娠のベースに卵巣ケアがあると思えば、気が楽ではありませんか? また最近よくあるのが、2人目希望の方で不妊を疑ったところ、実は1人目の時より夫婦生活が激減しているケース。こうした”気づき”を得て良い方向に進む場合も多いので、気軽にご相談ください。

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