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塩谷 達昭 院長の独自取材記事

塩谷歯科医院

(狛江市/狛江駅)

最終更新日:2021/10/12

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院 main

小田急線の狛江駅からすぐの「塩谷歯科医院」を訪ねた。同院は1976年に開業。狛江の町の変化を見守りつつ、地域住民に親身な歯科医療を提供してきた。院長の塩谷達昭先生は、一見、寡黙にも見えるが随所にユーモアを交えて話してくれる気さくな人柄。ベテランならではの知見と創意工夫の精神で、とことん丁寧に、患者に寄り添った治療を心がけている歯科医師だ。最近は歯周病の患者が増えているというが、「根気よくケアを続けることが大切」と話す塩谷先生。今回の取材では、治療への考え方やセルフケアの重要性、自身の健康法などをざっくばらんに聞いた。

(取材日2019年9月13日)

地域に寄り添い、歯周病をはじめ幅広く治療

開業したのはいつになりますか?

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院1

1976年に開業しました。開業当時、狛江の町は、まだのどかさがあちこちに残っていましたけれど、今は若い人も増え、ずいぶんとにぎやかになりましたね。患者さんはこの近辺に住んでいらっしゃる方がほとんど。開業当時から通ってくださっている方も多く、そのため高齢の方の割合も結構高いほうだと思います。ただ、当院はビルの2階にあるでしょう。だから皆さんに階段で上がってきてもらうのが申し訳なくて。私自身が若い頃にこの場所を選んだものだから、年をとると階段がつらくなることがわからなかった。それで後から手すりだけはつけました。

先生が得意とされる分野は?

一般歯科から審美歯科、口腔外科、口腔衛生と幅広く診ています。特にかぶせ物や入れ歯の治療は多くの患者さんに喜んでいただけているようですね。患者さんに喜んでもらえると、こちらも本当にうれしいものです。逆に、せっかく治療しに来てくれる患者さんの「よく噛めない」という言葉は絶対に聞きたくないので、特に入れ歯の調節や修理は慎重に時間をかけて行っています。保険診療の入れ歯でも、適切な手入れをすれば長く使えることもありますよ。また、歯の神経を取った後や感染した根の治療についても、慎重に消毒し、根の長さを正確に計測することにこだわりながら行い、再び痛くなる心配が少ないように努めています。また、口臭で悩んでいる方がいましたらぜひ来院してほしいと思います。

歯周病の治療にも力を入れているそうですね。

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院2

さまざまな症状の患者さんがいますが、歯周病の方が増えていると感じます。開業から現在まで通ってくださっている方もいる中で、高齢の方が多くなっているからでしょう。当院に来る患者さんは、高齢でも比較的、歯がたくさん残っている方が多いのですが、歯が残っているということは、歯周病になる可能性も大きくなる、ということなのです。食事をすれば汚れがつきますし、磨き残しがあるなどすれば、歯周病菌も増えてきますからね。歯周病については歯周病菌をまず徹底的に除菌することに努め、歯茎の腫れや出血などの症状の解消を促した上で治療に入り、治療が終わったら定期的に来院していただき、症状が進行しないように維持管理を目的としたメンテナンスケアを行っております。歯の健康は全身の病気にもつながるといわれていますから、歯周病のケアにはこれからも力を注いでいきたいですね。

顔面神経まひや口内炎、口腔外科の病気も診断

先生が歯科医師になろうと志したのはなぜですか?

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院3

医科系に進学しようと決めたのは高校生の頃です。出身は石川県能美市根上(ねあがり)町。待合室に写真を飾っている野球選手は同郷なんです。小さい時はスポーツが得意で、中学校では健康優良児で表彰されたこともありました。中学で野球部と相撲部に所属、相撲部はキャプテンでしたが、「体力があるから」と県の陸上大会にかり出されて円盤投げ2位になったことも。一方で、合唱部に誘われて全国コンクールに出場したこともありました。活動的で楽しい時代でした。大学進学は当初は理工学部への進学を考えていました。受験勉強をしていくうちに、生後間もなく父親を亡くしておりましてその影響か健康に貢献できるような職業もよいと考えるようになっていき、医科系の志望に変わっていきました。結果的に大学は東京医科歯科大学に進みました。

学生時代興味を持って学んだ分野は?

入れ歯を作る補綴や、歯を保存する分野も好きではありましたが、一時期、医科の医師をめざしたこともあったので、医科寄りの分野である口腔外科に惹かれました。それで卒業後は大学病院の口腔外科に入局したのです。口腔外科では抜歯などの外科処置だけでなく、口腔がんなどの命に関わるような重篤な疾患も扱います。在籍当時は抜歯や良性の腫瘍摘出などの経験を積みました。大学の口腔外科に在籍したのは2年ほどの短い期間ではありましたが、その間には口腔がんの手術で傷が大きく残るケースや命を落とすような重篤なケースも見ましたから、つらい思いもしましたし、印象に残っていますね。

口腔外科での経験は、現在の診療にどのように生かされていますか?

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院4

当院では口腔外科も診療しています。口腔外科というと抜歯や口腔がんを思い浮かべる方も多いと思いますが、他にも口内炎や口角炎、口唇ヘルペス、唾液腺の疾患や口腔関連のがん、さらには顔面神経まひも口腔外科の領域です。特に顔面神経まひはどの診療科に行けばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。この病気は最初が肝心で、初期のうちに適切な処置をしなければ、顔の筋肉がゆがんだままになってしまうことも。ですので、内科や耳鼻咽喉科だけではなく、専門的な処置を行う口腔外科に行くことも選択肢の一つです。当院で治療が難しいケースは、大学病院に速やかにご紹介しています。いずれにせよ適切な診断が必要であり、そういった部分で口腔外科での経験が生きていると感じます。

誠心誠意、目の前の患者と向き合い仕事に取り組む

診療において心がけているのは、どのようなことですか

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院5

第一に、誠意を持ってきっちり治療する、ということです。先ほど申し上げた歯周病についても、定期的に通っていただくことで着実に治療していきます。そして治療の際は、前後の対応も含めて患者さんに優しく接することです。治療の説明にしても、わかりやすくかみ砕いてお話しするようにしています。治療の際には「痛みの少ない治療」も大切ですね。歯医者から足が遠のく一番の原因はやはり痛みですから、少しでも患者さんの痛みを軽減できるような処置をしています。誰に見られても恥じない仕事をしていきたいですね。

ご自身の健康法や趣味について教えてください。

40歳を過ぎた頃から、腹筋と背筋をこつこつ続けているおかげか、立ち仕事にもかかわらず、いまだに腰痛にならないんですよ。週に1、2回はジムにも通って、走ったり、筋力トレーニングをしたりしています。患者さんの健康に関わっている以上、自分の体力、気力が衰えないよう体を動かさないと。それから、ゴルフも好きですね。若い頃からやっており、もうずいぶん長く続けているのでかなりの腕前です。なんといっても私はかつての健康優良児ですから(笑)。

地域の皆さんにお伝えしたいことは?

塩谷達昭院長 塩谷歯科医院6

歯の健康は全身の健康につながりますから、これから老境に差しかかろうという方も、歯磨きを徹底することで健康寿命を保つことにつながるのではないでしょうか。先日、狛江市の市民講座でも話をしたばかりなのですが、朝起きたら、まずは歯を磨きましょう、ということをまずはお伝えしたいですね。起きた直後というのは、口の中にばい菌が繁殖していて、1日の中で最も汚れていると考えられるのです。ですので、起床後の歯磨きを習慣にしましょう。もちろん食後の歯磨きも必要です。また、セルフケアを行った上で、歯科医院でも定期的なケアを行うと、さらに歯の健康を維持することがめざせます。これは実感値ですが、定期的に来院する方ほど、ご自身のケアでお口の中がきれいになっていると感じるんですよ。定期的に来院くださると、私も健康についていろいろお伝えできますので、患者さんの意識も高くなるのではないかと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美歯科(メタルボンド)/8万円~

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