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鈴木 啓介 院長の独自取材記事

すずき‐K耳鼻咽喉科

(名古屋市南区/呼続駅)

最終更新日:2019/08/28

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「すずき-K耳鼻咽喉科(スズキケージビインコウカ)」は2015年11月に開業し、「何でも相談できるクリニック」として近隣の人々に親しまれている。院長の鈴木啓介先生は、耳・鼻・喉の病気を幅広く診療する、笑顔がやさしいドクター。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の資格を持ち、睡眠時無呼吸症候群やアレルギー性鼻炎、CTを導入した副鼻腔炎の治療を得意とし、近年関心度の高まる舌下免疫療法も取り入れている。症状や希望をしっかりと聞き、わかりやすく丁寧に説明することを大切にし、「思いやりをもって、患者さん一人ひとりを笑顔にしたい」と穏やかに話す。そんな先生の人柄を慕い、今日も幅広い年齢層の人々が鼻や喉の悩みを抱えて訪れる。
(取材日2017年5月20日)

頼りになるホームドクターをめざして開業

開業を決心したきっかけを教えてください。

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もともと耳鼻科の医師になった時点で、開業は頭にありました。ただ、若い頃は大きな病院で手術をしたり、最先端のことをしてバリバリやりたいという気持ちが強かった。それが年齢を重ねるにつれて、「自分のペースで地域に根差した医療を行いたい」という思いに変わってきたんです。開業前は名古屋第一赤十字病院で勤務医をしていたのですが、その頃は患者さんがある程度良くなったら、その後のフォローは地域のクリニックにお任せしていました。しかし徐々に自分が開業医の立場に立ち、一人ひとりの患者さんともっと親密に接したいと思うようになり開業を決意しました。

そして2015年11月、こちらを開業されました。白と木目を基調にした素敵なクリニックですね。

いかにも病院という感じではなく、リラックスできる喫茶店や美容院のような雰囲気にしたいと思い、建築士さんと相談をしながら落ち着いたデザインにしました。ただ、耳鼻咽喉科はお子さんの来院が多いので、かわいい雰囲気を出すために、ブルーの椅子を入れて、イメージキャラクターにはうさぎを選びました。もう一つこだわった点は、待合室に熱帯魚が泳ぐ水槽を置いたこと。スキューバダイビングが趣味で、魚や水の中が大好きなので、水槽はどうしても設置したかったんです。患者さんや子どもたちにも好評で、僕も診察後にときどきに魚やヒトデを眺めながら癒やされています(笑)。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

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この辺りは昔ながらの町なので、生後2ヵ月の赤ちゃんから、100歳を超える方まで幅広いですね。その中でも耳鼻咽喉科という特性上、半数以上はお子さんです。兄弟や家族4~5人で来院されるケースも多いので、診察室は広めにつくっています。患者さんたちの症状としては、風邪による鼻汁やアレルギー性鼻炎など、鼻の症状が圧倒的に多いですね。赤ちゃんの場合は鼻をかむことができないので、鼻汁を吸う処置で通う方もいらっしゃいます。鼻の次に多いのは喉ですね。風邪で喉が痛い、咳が止まらないという症状が目立ちます。

患者の症状・希望を聞き、わかりやすく説明する

自分や子どもが風邪をひいたとき、耳鼻咽喉科・内科・小児科のどこに行けば良いか悩む方が多いようです。

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患者さんが漠然と風邪だと思われたとき、広範囲な病状を指していることがありますが、科によって薬が大幅に違うわけではないので一般的な風邪であれば、どちらでも問題なく対応できると思います。ただ、鼻汁や喉の痛みがひどくなった場合は、耳鼻咽喉科なら鼻や喉の奥までしっかりとした診察ができ、鼻汁の吸引除去やネブライザーなどの処置もできますね。また例えば非常にまれですが、風邪だと思って診察したら、急性喉頭蓋炎だったというケースもありますし、喉の痛みが続くのでカメラで見たら実は咽頭がんだったということもある。また、お子さんは中耳炎を起こしやすく、診察と治療ができるのは耳鼻咽喉科ですので、小児科よりも耳鼻咽喉科が良いときもあります。あくまでケースバイケースですが、ダイレクトに病気のあるところを確認できる点が耳鼻咽喉科のメリットですね。

診療の際、心がけていることはどのようなことでしょうか?

しっかり説明をして理解してもらうことが、一番大事だと思っています。忙しいと限界があるのですが、極力要所要所でしっかり説明時間を取るように心がけていますね。特に年配の方は、医師に言われるがままで自分がなぜ病院に通っているかよくわかっていないこともあります。それは良くないので、症状や希望をしっかりと聞いて、わかりやすく丁寧に説明するようにしていますね。お子さんの治療では、慣れている子もいれば、病院嫌いな子もいるので、対応には気をつけています。もともと子どもが好きなので、少しずつ慣れて、泣かずに診察を受けてもらえるようになるといいなと思っています。

先生が力を入れている治療について教えてください。

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大学病院時代から専門としていたのが、睡眠時無呼吸症候群の治療です。これは今も外来でできる範囲で行っていて、ライフワークになっています。この睡眠時無呼吸症候群は、自分で気づかないことが多い病気で、治療を受けている方は全体の1~2割に満たないといわれています。「いびきがひどい」などの症状がある場合は、早めの受診をお勧めしたいですね。もう一つは、名古屋第一赤十字病院で鼻を専門にしていたこともあり、副鼻腔炎をはじめとするの副鼻腔病変の治療にも力を入れています。今回CTを導入したのも、副鼻腔病変の診断をする上でレントゲンだけでは限界があり、CTが欠かせないと感じたからです。

考え方は人それぞれ、医師の価値観を押し付けない

医師を志したきっかけは何でしょうか?

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小さい頃から祖父に医者になることを勧められてたので、漠然と候補の一つに考えていました。医師を本気で志したのは大学受験のときです。将来を見据えて「何になろうか?」と考えたとき、「一生懸命やって、相手が感謝してくれたらやりがいがあるだろうな」と思ったんですよね。当時は、建築関係の仕事にも興味があったのですが、「自分の仕事に対して感謝してもらえる」という面で、医師はわかりやすいと思い、この道に進みました。耳鼻咽喉科を選んだ理由は三つあって、一つ目は子どもから年配の方まで幅広い年齢層の患者さんがいること。二つ目は診察・診断・手術・治療と、最初から最後まで貫徹できること。そして三つ目は、耳鼻咽喉科は病変を直接見られることが多いので治療の結果がわかりやすいとうこと。そういった点が自分に合っていると思ったからです。

これまでの診療で印象的な患者さんはいらっしゃいますか?

上顎がんという鼻のがんだった50代の男性です。当時まだ若かった僕は「手術で根治するのであれば、高齢や重篤な合併症でない限りは手術をするべき」と考えており、その方にも大きな手術にはなりますが強く勧めました。しかし彼は「やりたいことはやったから自然の経過に身を任せたい」と手術を受けようとしない。痛み止めなどの対症療法を行っていたものの、手術を受けてもらいたい思いから、途中で何度も「手術しないともっと苦しくなるし痛くなる」と脅すようなことも言いました。それでもご本人は頑なに手術を拒まれました。

どのようにされたのでしょうか。

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ご本人の意思を尊重して、最終的に在宅医療を受けながら亡くなりました。治したくても治せない方がいるなかで「手術で根治できる見込みがあるのに行なわないのはもったいない」と考えていたのですが、最後に本人と家族から「わがままや希望をきいてくれてありがとう」とすごく感謝されたんです。そのとき、価値観は人それぞれなのだと痛感しました。以来、医者の価値観を押しつけるのはどうかと思うようになり、重症患者さんを診るときの考え方ががらっと変わりました。

最後に今後の展望と、読者へメッセージをお願いいたします。

これからも地域に根差し、患者さんがこのクリニックを気に入って、安心して通ってもらえるよう精一杯努力していきます。ほかの病院にかかっていても、そうでなくても何か不安なこと、聞いてみたいこと、心配なことがあれば一度ご相談ください。しっかりとお話を伺って診断し、きちんと説明したいと思っています。「すずき-K耳鼻咽喉科」の「K」は、僕の名前のイニシャルと、親切・優しいという意味の「KIND」をかけた「K」です。医学的にも物理的にも、すべてのご希望にそのままお応えできるわけではありませんが、私の立場でできる限りのことはすべてしたいと思いますので、思いやりを大切に患者さん一人ひとりを笑顔にしていきたいと考えています。

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