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片山 隆司 院長の独自取材記事

かたやま内科クリニック

(狛江市/狛江駅)

最終更新日:2019/08/28

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狛江駅から徒歩10分、狛江通り沿いにある「かたやま内科クリニック」。「患者さんそれぞれに合ったオーダーメイドの治療が必要なんですよ」と、穏やかに微笑むのは、院長の片山隆司先生。片山院長は日本糖尿病学会糖尿病専門医であり、糖尿病の患者だけでも月に1200人の診療にあたり、年間70回以上の講演会を行う、糖尿病のエキスパートだ。患者の治療に対するモチベーションを上げるため、スタッフとともにチーム医療に取り組み、日々努力を続けているという院長に、糖尿病に対する啓発活動、診療する上での心がけ、医師を志した理由やプライベートな話まで聞いた。
(取材日2016年4月15日)

年間70本ペースの講演会で伝える糖尿病治療

2002年の開院から、もうすっかり地域に根付いたクリニックですね。

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開業するまで長く東京慈恵会医科大学第三病院で勤務医をしており、その後しばらくは非常勤で同病院の糖尿病・代謝・内分泌内科医長を兼任していましたので、そこから近い、この狛江での開業を決めました。一般内科のさまざまな診療ももちろんしておりますが、患者さんの約7割は僕の日本糖尿病学会糖尿病専門医という専門性を求めていらっしゃる方です。地域の先生から「糖尿病ならここで」とご紹介されてくる方もいらっしゃいます。インターネットで調べて来院される方も増えましたし、私は市民講座などの講演会をずいぶんやらせていただいていますので、そちらを聴いて、栃木や埼玉、千葉、福島など少し遠くから来てくださる方も。なかには中国やフィリピンなど海外から来られる患者さんもいらして、とてもありがたいことだと思っています。

講演は年にどのくらい行っていらっしゃるんですか?

糖尿病の研究会の代表世話人ですとか、医師会関係のつながりから、市民講座だけでなく糖尿病が非専門の医師の方々を対象とした講演会を含め、最近は1年で約70本の講演を行っています。以前は、多摩地区での講演が主でしたが、今は日本全国いろいろなところで行っています。当院での診療後に講演先へ行き、日帰りで帰ってくるということがすごく増えましたね。昨年は遠いところだと函館、宮崎へも行きました。他にも富山、静岡、山口、山形、茨城、全部日帰りです(笑)。

本当にパワフルですね。講演活動へのモチベーションはどんな点にあるのですか?

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糖尿病の治療は、われわれ専門の医師だけで診られるものではないので、非専門の先生が治療に参加してくれることがとても重要なんです。たとえばこの多摩エリアでも、糖尿病患者さんの数に対し専門医の数は決して十分とは言えません。糖尿病は薬の使い方ひとつにしても技術が必要なので、専門医の知識や技術、情熱といったものを他科の先生方と共有して、地域を盛り上げてみんなで診ていきましょう、団結して立ち向かいましょうという意識ですね。日本中どこでもニーズがある限り、講演の依頼は断らずに啓発、もしくは地域を盛り上げる活動に参加したいと思っています。

全身を診ること。それが糖尿病を専門に選んだ理由

先生はずっと医師をめざされていたのですか?

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はい。もうずっと小さい頃からそのつもりで、医師以外の何かになりたいと思ったことはなかったですね。母が病弱でたびたび救急車のお世話になり、私が付き添うことが多かったので、そんな時に見たお医者さんの姿に「かっこいいなあ」とあこがれたのが最初だったように思います。それに実家は自営業で商売をしていましたから、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を言わない姿も毅然として見えた。人の命を救えてこそ医師なので、全身を診られるようになりたいとも思っていましたし、例えば手術を主業とする外科などより、患者さんといろいろな話をし、大切なことを伝えていくほうが性に合っている。一生診ていく必要があり、かつ一番啓発活動が大事な糖尿病専門医の道を選んだのもごく自然の流れだったと思います。

先生は狛江市医師会の公衆衛生担当で、特定健診の担当理事でもいらっしゃいますね。

糖尿病学会でも健診での糖尿病早期発見を目標にしていますし、ありがたいことに狛江市での健康診断受診率は過去11年間毎年少しずつ上がってきているんですよ。行政との協力体制がうまく機能して、啓発が浸透してきていることの表れだと思います。ただ全国で見ると受診率は頭打ちになっているかもしれないですね。地方での講演は、医師会からの依頼が多いのですが、医師会が行政とともに何かを行う、初めの一歩が肝心だと話しています。患者さんを見つけ出すことも大事、治療をドロップアウトさせないことも大事、合併症を起こさせないことも大事という共通認識を持って地域を盛り上げることで、予防医学にも貢献できればと思っています。

お忙しい日々で、プライベートなお時間はほとんどないのではないですか?

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たまには仲間とテニスをしたり、スキーやダイビングなど季節のスポーツは何でもするので、時間ができた時はなるべく出掛けるようにしています。愛犬2匹の朝の散歩は僕の担当ですし、子どもがまだ小さいので、できるだけ多くの時間を共有し、身体を動かして一緒に遊ぶようにしています。診療と講演、早朝4時に起きて講演用のスライドを作り、帰ってくるのは夜中という生活ですが、僕のモチベーションが落ちると、患者さんや講演を聴いてくださる方に伝えたいことが伝わらなくなってしまいますので、僕自身がいろんなことに興味を持ってチャレンジし、引き出しをたくさん持っていたいと思いますね。

チーム医療でオーダーメイドの治療を実践

診療する上で心がけていらっしゃるのはどのようなことですか?

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上から目線の押し付けた診療をしないことですね。「これをやめましょう」「こんな運動をしましょう」という指導では、患者さんの心には響かないと思うんです。あとは、「はい、いいえ」で答えられるような質問をなるべくせず、たくさん話をしてもらいます。とにかく患者さんのモチベーションを上げることが重要ですから、私は毎回の診療で、必ず次の受診までにすべきテーマを患者さんとの約束の中で決めていきます。それをきちんとカルテに書き込み、何を話したかお互いに確認できるようにも心掛けています。糖尿病という病気自体が、100人いれば100人すべて背景も生活も時期も程度も違い、まさに100通りのオーダーメイドの治療が必要になりますから、それぞれの方に合わせた指導をしていくことが何より大切。そこまで配慮することで、「先生と約束したんだから頑張ろう」と思っていただけるのではないかと思いますね。

スタッフの方々にいつも伝えていることはありますか?

糖尿病専門のプロのスタッフとして、それぞれの立場でできることをしっかりやってほしいということです。当院では毎朝ミーティングを開き、「今日はこの方がいらっしゃるから、こういう話をしましょう」と、全員で意思統一をしています。来院された患者さんは、まず採血をするのですが、採血室には毎月決めたテーマに添ったポスターや講演会のご案内などを掲示。スタッフは採血しながらそのテーマについて話をします。来院のたびに違うテーマの話を聞き、何か少しでも興味を持ってくだされば、ともすればマンネリ化しがちな外来診療をドロップアウトせず治療を続けていけるのではないでしょうか。1回の受診にかかる時間を45分としたら、私と接するのはそのうち5分、10分。残りの時間は常にスタッフが接しているわけですから、それぞれがプロの仕事をするチームでの診療を心がけています。

読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんには、このクリニックの特長と僕の医者としての特長、ふたつの面で安心してもらいたいと思います。ひとつはクリニックの特長であるかかりつけ医としての機能。病気の相談、家族を含めた検査や診療方針におけるセカンドオピニオンを求めるだけでも構いませんし、相談だけに来られる場合でも、できるだけわかりやすい説明を心がけています。もうひとつは糖尿病専門医としての顔です。常に新しい情報や技術などを取り込み、糖尿病専門医として私が提供できる今一番の診療をしていきたいと思います。糖尿病の治療は、その人のバックボーン、ライフスタイル、性格、いろいろなことを理解した上で一緒に歩んでいくものなので、その人にふさわしい最良のものを提供していくためにも私も日々勉強し続けていきたいですね。

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