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中島 督 院長の独自取材記事

よつば歯科・こども歯科

(札幌市白石区/東札幌駅)

最終更新日:2021/10/12

中島督院長 よつば歯科・こども歯科 main

東札幌駅から徒歩9分、札幌市白石区のマンション1階に構える「よつば歯科・こども歯科」。北海道出身の中島督院長は、北海道医療大学歯学部卒業後、北海道大学大学院を修了。父は歯科医師、祖父母は小児科医師という環境で育ち、自然な流れで歯科医師をめざしたという。小児歯科を中心とした地域のかかりつけ歯科医院として2016年に開業。院長自身の考え、世の中の流れ、患者の考えのバランスを取って診療方針を定め、患者と一緒に考えながら治療を進めていく。子どもに対しても一人の患者としてきちんと向き合うことを心がけているという。常に新しい技術や薬剤の情報を収集し、日々の診療に生かす研究熱心な中島院長に、同院の特徴や診療に対する思いやこだわりなどについてじっくりと聞いた。

(取材日2021年2月25日)

父と祖父母の背中を見て歯科医師の道へ

歯科医師をめざしたきっかけと専門分野について教えてください。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科1

父が歯科医師、祖父母は小児科医師、内科医師と、家族に医師や医療関係者が多く、その姿を見て自然に志すようになりましたね。祖父母の影響で小児医療にも興味を持っていましたので、歯科の領域から小児医療を見てみようと思い、北海道大学大学院では小児・障害者歯科を専門に学びました。小児歯科は年齢の区分はありますが、あらゆる症状を診ますので、幅広く勉強できるとも思ったのです。実際、ご指導いただいた先生からも「小児歯科をきちんと学んだら、成人診療も学ぶことができる」というお言葉を頂きました。大学院での学びは今の診療に大きく生きていますね。

開業の地としてこの場所を選んだのはなぜですか。

家族に聞いた話では、僕の祖先はもともと東北に住んでいたのですが、北海道に入植して白石地区で開拓に携わったそうなのです。どこか親近感を覚えて、大学時代は白石区に住んでいました。その当時から釧路にある父の歯科医院を継承することも考えていましたけれども、方向性の違いなどがあり、僕は僕で独立することに。昔からなじみのある札幌近郊で開業地を探していたところ、歯科医院の居抜き物件をご紹介いただいたんです。場所は白石区と聞いて、ご縁を感じてこの場所を選びました。橋を渡れば中心市街地でとても便利なエリアですね。仕事のベースはもちろん当院ですが、研修医を終えてからずっと父の歯科医院でも診療させてもらっていて、今でも月1回通っています。18年診させていただいている患者さんもいて、釧路での診療も大切にしています。

どのような患者さんが多いですか。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科2

「こども歯科」と掲げていますので、まず、0歳から12歳くらいまでのお子さんですね。小さいうちから将来的には自分で磨く練習をすること、食事を整えることなど、口腔衛生と生活習慣の指導をメインに行っています。30~50代の働き盛りの世代の方もいらっしゃいます。平日は午後8時まで診療していますので、お仕事終わりに来られる方も多いです。午前中を中心にご年配の方もおみえになります。当地で以前に開業されていた先生が入れ歯を中心に診療されていたこともあり、入れ歯のご相談をされる方が多いですね。

患者の気持ちを大切に、最善の治療を一緒に考える

診療の際に心がけていることを教えてください。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科3

診療方針は僕自身の考え方、世の中の流れ、患者さんの考え方の3者のバランスのとれたところで決めるようにしています。具体的には、まず自分の考えをお伝えして、現在どのような治療方法があるかご説明し、その上で患者さんのご希望をお聞きします。僕がめざすのは、患者さんと一緒に考える治療。ご本人のお気持ちを最優先し、自分の考えを押しつけるようなことは決してしません。患者さんが納得のいく医療を提供したいと思っているのです。ただ、当院の力だけですべての治療ができるわけではありませんので、ほかの病院や歯科医院と連携することも大切だと考えています。

お子さんへの診療で配慮していることはありますか。

お子さんであっても一人の人間としてきちんと向き合って診療しています。例えば、治療を怖がるお子さんに「怖くないよ」と声がけをするのには違和感を覚えます。怖いかどうかは僕が決めることではないはずですよね。子どもたちはとても素直。ですから、僕も正直に「痛いけれども小さい痛みだよ」「これから大きな音が出るよ」など正確に伝えて、信頼関係をつくるようにしています。治療については、むし歯を作らない生活習慣を身につけていただき、まず発症しないように導くことを心がけています。食生活はもちろん、指しゃぶり、爪を噛むなどの癖による噛み合わせの不調和についてもしっかり指導、サポートさせていただきます。

印象に残っている患者さんとのエピソードをお聞かせいただけますか。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科4

ある患者さんが「入れ歯がどうしても合わない」とセカンドオピニオンを求めて来られたことがありました。実は舌がんだったのですけれども、すぐにはわからず、確定診断を得るまでに数週間かかってしまったのです。手術後「見つけてくれてありがとうございます」と僕に言いに来てくださったのですが、結果的には1年後に亡くなられました。その後、奥さまからも「お世話になりました」とごあいさついただきましたけれども、もう少し早く発見できていたらと今でも悔やまれます。エピソードと言われると、もう少しこうしていればということばかり頭に浮かびます。でも、そこから教訓を得て日々勉強するしかないと思っています。

成功例だけでなく失敗例からも学び、日々研鑽を続ける

ご自分の歯の健康のために実践していることはありますか。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科5

セルフケアでは電動歯ブラシを活用しています。自分で磨くと視野が限られますし、歯ブラシを入れる角度も第三者が行うのとは違いますので、電動歯ブラシの清掃能力は利用すべきと思います。新品の歯ブラシと質の良い歯磨き粉を使って正しい磨き方を実践しても、電動歯ブラシのほうがパフォーマンスが高いと感じる場合があります。一方で、客観的な評価も大切だと思っていますので、父の歯科医院に行くときに父や歯科衛生士の方に診てもらうこともあります。

毎日お忙しいと思いますが、お休みの日はどのように過ごされていますか。

物作りが好きで、自宅に木工室を造って、時間が空いたら木工を楽しんでいます。机や椅子など実用的な物を作ることもありますが、美しさのバランスを考えたオブジェのような物を作ることが多いですね。将来、仕事を辞めたときには、木工職人になろうと思っているんですよ(笑)。妻と小学生の子どもがいるのですが、彼らから学ぶことも多いので、家族との時間も大切にしています。あとは仕事になりますが、最新の技術や機器などについて情報収集する時間に充てています。成功例だけでなく失敗例も見るのが僕のポリシー。失敗から学ぶことも多いと思うのです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

中島督院長 よつば歯科・こども歯科6

先ほどもお話ししたように、僕は患者さんとともに考えて治していくというスタンスで、それが医療だと思っています。治療には絶対的な方法があるわけではなく、最新のもの、高額なものが良いというわけでもありません。お一人お一人にとっての価値はそれぞれ違うと思いますので、オーダーメイドの治療法を一緒に見つけていければと考えています。僕が病院に行くときもそうですが、実際に会ってみなければその先生の考え方が自分と合うかどうかはわからないものです。お悩みがあればぜひお話ししましょう。いつでもお気軽にお越しください。

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