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板橋 浩一 院長、板橋 博史 先生の独自取材記事

いたばしクリニック

(中野区/高円寺駅)

最終更新日:2019/08/28

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高円寺駅北口から徒歩10分の閑静な住宅街にあるのが「いたばしクリニック」だ。板橋浩一院長の実家があった場所で2016年12月に開業した同院は、地元の人に身近なかかりつけ医の役目を果たしながら、胃と大腸の内視鏡検査による胃がんや大腸がんの早期発見にも取り組む。全身に気を配る診療をモットーとする板橋院長は、問診と視診、聴診、触診を通じて患者が訴えること以外にも異常がないか確認するなど丁寧な診療を実践。胃の内視鏡検査では吐き気の心配が少ない経鼻内視鏡も使い、楽で正確な検査を心がけている。「内科の病気以外のことも自然と相談したくなる、親しみやすい医院にしたい」と話す板橋院長と、一緒に診療にあたる父の板橋博史先生に、同院のことや地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2018年11月15日)

待っていてもつらくない雰囲気の待合室

クリニックの紹介をしていただけますか?

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【板橋院長】風邪や腹痛などの内科一般から、やけどやけがの処置などの外科、生活習慣病やアレルギー疾患などに加えて、内視鏡やエコー検査による消化器の専門的な診療も行っており、かかりつけ医として若い方からご高齢の方までご利用いただきたいと思っています。近隣の方を中心に高血圧や糖尿病、脂質異常症、痛風などの生活習慣病の患者さんが多いですが、消化器を掲げているのでおなかの症状で来る方も多いですね。内視鏡検査で、特に他のクリニックからなどの紹介で来る患者さんは、中野駅や鷺宮など少し遠くからも来ていただいています。混雑状況によってはどうしてもお待ちいただくこともありますが、リラックスできる空間づくりとスタッフの温かな接遇で、待っていてもつらくないようにと心がけています。診療は私と、80歳になる父の2人で行っています。

クリニックの特徴について教えてください。

【板橋院長】地域のかかりつけ医であると同時に、内視鏡による胃や大腸の専門的な検査もできることです。患者さんの身近な悩みに幅広く応えつつ、胃と大腸の内視鏡検査を通して胃がんや大腸がんの早期発見ができるよう取り組んでいます。また患者さんが、内科ではないなと思うような症状でも、とりあえずここに来て相談しよう、ここへ来ればどうにかしてもらえるだろうと思ってもらえるような、あるいは診察を受けにきた患者さんが皮膚に気になる症状があるけど、皮膚のことだから聞かなくていいやではなくて、気になっているのなら何でも相談してもらえるクリニックでありたいと思っています。何か特別な機器があるわけではありませんからできることには限界がありますが、必要なときには専門の医療機関に紹介するなど、専門のことではなくても気軽に相談に乗りたいと思っています。

内視鏡検査について、もう少し詳しく教えていただけますか?

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【板橋院長】胃の内視鏡検査では、経口内視鏡と経鼻内視鏡のどちらも対応しており、経鼻の場合は吐き気を催す心配はほとんどありません。また、検査時には鎮静剤を使うこともでき、ウトウトしている間に検査を終えることができます。大腸内視鏡検査のスコープ挿入時には、無送気軸保持短縮法という手法を取り入れることで腸がのばされることを防ぐため、大幅に苦痛が軽減され、鎮静剤なしでもほとんど苦しくありません。検査時に胃や大腸を膨らませるのは、一般には空気をそのまま使いますが、当院では炭酸ガスを使用し、検査後の不快なおなかの張りは残りにくいです。希望があれば胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に行うことも可能ですし、私は消化器でも肝臓やすい臓、胆のうの病気も専門としてきましたから、胃が痛いと来た患者さんでも熱があるなどの怪しい症状があれば、エコー検査も同時に行うことでより確実に診断ができます。

全身を診ることを大切に

診療で心がけていることは何でしょうか?

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【板橋院長】患者さんの話をよく聞くことと、できる限り全身を診ることを大切にしています。目で見て、話を聞いて、実際に自分で体を触ってみるといった基本をおろそかにしないことが大切ではないでしょうか。ご高齢の方や生活習慣病の患者さんはむくみやすいので、足を触って確認します。このように、患者さんの主な訴え以外にも異常がないかをチェックして、診察の最後には「何か聞きたいことはありませんか?」と聞くようにしています。こちらから切り上げると患者さんが寂しい思いをするかもしれませんし、聞き漏らしをなるべくなくしたいと考えています。

先生が医師を志した理由を教えてください。

【板橋院長】私は、祖父母から続く医師の家系に生まれました。祖父母は中野区野方で「板橋医院」を開業していましたが、当時は人力車で往診に行っていたそうです。子どもの頃から親族が医師として働く姿を近くで見てきたので、自然とめざすようになっていましたね。忙しそうでしたけど、親族から大変だと聞いたことはなく、医師以外になりたいものもありませんでした。高校3年になる頃に、亡くなる直前まで医師として働いていた祖母がいよいよとなったときに、「医者になるのよ」と言われたんです。振り返れば、この言葉が私の背中を押したと思います。

実際に医師になってみて、いかがでしたか?

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【板橋院長】私は北里大学医学部を卒業後、北里大学病院やその関連病院に17年勤務しました。専門は消化器外科で、肝臓がんやすい臓がんなどの重い病気の手術を主に行ってきました。大学病院に勤めていた頃は忙しいの一言で、目まぐるしいスピードで毎日が過ぎ去っていきましたが、診療は苦ではありませんでした。でも、学会の発表や講義に向けた準備などは得意ではなく、開業したい気持ちが年を取るにつれて高まっていったのも、結局は臨床が好きだったのでしょう。大学病院を辞めた後に、のがたクリニックに8年間勤務し、それからここを開業しました。

礼儀正しく、温かな接遇を心がける

博史先生にお聞きします。御年80歳になられてなお、診療に携わるのはなぜですか?

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【博史先生】確かに高齢で体も疲れやすくなっていますし、もしかしたら足手まといになるのではないかという不安もありました。しかし、息子の力になり、息子が経営するクリニックを成功させたい気持ちが強かったのです。親だから甘さがあるのかもしれませんが、息子は一生懸命勉強していて、医師としても優秀だと思いますから、自分が教えることはまったくないですね。協力してやっていきたいという思いです。それに、私が使っているこの机はとても古いのですが、これは板橋医院の初期から使っていたもので、私よりも年上です。私も以前に勤めていたのがたクリニックの頃から使っていて愛着があったので、こちらに持ってきました。のがたクリニックからのなじみの患者さんにも「まだ使っているのね」と驚かれるんですよ。

診療で心がけていることをお聞かせください。

【博史先生】患者さんと一緒になって考えることを大切にしていて、上から目線になったり、怒ったりすることはしないように心がけていますね。気持ちが乱れそうになることもあるんですよ。患者さんが言ったことを守ってくれない時などにね。でも、そんな時は深呼吸をして一呼吸おいて、冷静になってから会話を続けるようにしています。医師になって何年たってもそういった基本は変わりませんし、やりがいもそうです。自分を慕ってくれる、信頼してくれていると感じると、やはりうれしいものです。「笑顔が素敵」と患者さんから言われたときは気恥ずかしかったですが、とてもうれしくて印象に残っています。

最後に、今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか。

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【板橋院長】地域の方が、気軽に何でも相談できるクリニックとして成長していきたいですね。内科の疾患はもちろん、ちょっとした切り傷や擦り傷などのけがなどで来院される患者さんもいらっしゃいますが、皮膚科や整形外科的なお悩みでもご相談いただけるとうれしいです。もちろん私だけで対応できない場合は、適切な医療機関をスピーディーにご紹介します。それに近年は、患者さんとの距離感を縮めるために敬語をあえて使わない方もいますが、当院では基本的に敬語を使い、礼儀正しい接遇を心がけようとスタッフにも話しています。礼節を保ちながら、温かく誠実な対応を心がけていきたいと思っています。
【博史先生】患者さんに優しい医療を行いたいと思っています。私はいつまで診療を続けられるかわかりませんが、体の続く限りはと考えています。もっと多くの患者さんに来てもらって、息子と一緒に、信頼されるクリニックにしていきたいですね。

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