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増田 洋祐 院長の独自取材記事

ますだ皮ふクリニック

(安城市/安城駅)

最終更新日:2025/08/12

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック main

住宅街の一角に、2016年に開業した「ますだ皮ふクリニック」。増田洋祐院長は大学病院で形成外科を専門に研鑽を積んだドクターで、これまでに培った経験を生かし、皮膚全般の相談に応じている。患者は生後数ヵ月の赤ちゃんから高齢者まで幅広く、悩みの内容もさまざま。第三者からすると気にするほどでもないととれる悩みも少なくないだろうが、「どれだけ小さなあざや傷痕でも、すごく悩む患者さんは多いです」と話す増田院長。悩みをうまく言葉にできず口ごもる患者も少なくないことを踏まえ、スタッフと連携しながらスムーズかつ丁寧に悩みを引き出すことを徹底しているという。開業時から変わらず「皮膚に関することならなんでも相談できるかかりつけ医」をめざし、試行錯誤を重ねる増田院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2024年2月8日/情報更新日2025年8月7日)

皮膚に関する幅広い悩みに応え、患者を笑顔にしたい

形成外科とはどのような診療科なのでしょうか。

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック1

形成外科は、文字どおり「形を成す」治療を行う科です。大規模病院での全身のやけどや腫瘍、顔の骨や筋肉の手術など、専門的な治療を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、町のクリニックではもっと身近な「皮膚のトラブル」に対応しています。例えば、切り傷はどの診療科でもある程度の処置は可能ですが、形成外科では縫い方や薬の使い方に工夫し「傷痕をできるだけ残さず、きれいに治す」ことを重視しています。患者さんの主訴は、保険診療ですと、外傷、やけど、粉瘤などのできもの、あざなどが多いです。あざは自費診療のイメージがあるかもしれませんが、種類や所見によっては保険が適用されることも。また、まぶたが開けにくい眼瞼下垂も形成外科で治療でき、保険診療の対象です。逆に、しみなどの美容目的のケアは自費診療となります。

先生が形成外科の道に進んだ理由を教えてください。

自分の技術で何かを生み出していく仕事がしたいと医師を志し、形成外科の道に進むと決めたのは初期研修2年目。なかなか専門を決められずにいた中、研修先の病院で形成外科の先生が患者さんと接する姿を見て「これだ!」と思いましたね。医師の技術で勝負できる領域だと感じたんです。形成外科は、医師のこだわりが結果に反映されやすく、例えば、ケガを縫って治すのか、縫わずに治すのかも医師の判断になります。傷痕も目立たないほどきれいな処置をめざすことで、医師として喜びを感じるだけでなく充実感もありました。その経験が、形成外科に進むきっかけとなりました。

勤務医時代に経験を積んだ分野と、開業しようと思われた理由について教えてください。

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック2

大学病院や地域の基幹病院の形成外科で、重度のやけどの患者さんの治療や、耳鼻咽喉科や脳神経外科など他科と合同で大がかりな手術、全身に及ぶ治療などを数多く手がけてきました。幅広い知識が求められ、大変だと思う時もありました。それでも、できるだけ早く回復させてあげたい、患者さんがどんどん元気になっていく姿を見たいという気持ちがあったので頑張れましたし、やりがいも感じていましたね。一方で、いずれは開業したい、自分の技術で勝負したいとも思っていたんです。そんな折、耳鼻咽喉科の医院を開業していた父が引退し兄が後を継ぎ、それに刺激を受けたのかもしれません。その頃には自分の技術に自信を持てるようになっていたので、1年間の準備期間を経て2016年に当院を開業しました。

悩みを打ち明けられる関係性を築くことが治療の第一歩

現在、どのような患者さんが来院されているのですか?

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック3

生後数ヵ月から90代の方まで、全世代といえるほど幅広い年齢層の患者さんに利用いただいています。ご相談で多いのは、皮膚の炎症など日常生活で起こるようなトラブルが大半です。形成外科に関しては、あざの治療やほくろなどのできものを切除するような、手術関連の相談にも応じています。あざの治療やできものの手術は、形成外科が得意とする領域ですね。その他、自費診療で行う美容皮膚科では、しみやしわ、保険適用外の小さなほくろなどの相談が多いです。

子どものうちに治療を受けておくと良い疾患があれば教えてください。

一つは蒙古斑ですね。顔や手足、腰などにできる異所性蒙古斑は、成長とともに消えることもありますが、もし残った場合、あざの面積は広くなり、皮膚の厚みも増していますので、増殖傾向のものは早めに治療したほうが良いでしょう。異所性蒙古斑の治療にはレーザーを使用します。小さいお子さんは安全のためにベッドに固定し、目の保護で目隠しもするため、怖いのと痛いのとで泣いてしまうことも。怖い思いは記憶に残らないほうがいいと思いますので、そうした意味でも2歳前に治療が完了するほうがいいでしょう。あと、血管腫も目の周りにできると弱視になるリスクもあり、早めの対処が必要です。顔にできたものは内服も必要で、大きな病院と連携して治療していきます。

診療時、どんなことを心がけていますか?

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック4

患者さんの話をしっかり聞いてお悩みを引き出し、適した対処法を提示することです。特に皮膚の悩みは、こちらが見過ごしてしまいそうな小さなしみやニキビでも、患者さんはすごく悩んでいることがあります。ですから、患者さんの言葉に耳を傾けることが大前提。ただ、医師にいきなり相談するのは緊張する方も少なくありません。当院では、患者さんが待合室にいる間に、スタッフが症状や悩みをヒアリングします。診察前にワンクッション置くことで、リラックスされる患者さんも多いですね。

スムーズな診療には、スタッフさんとの連携が欠かせないのですね。

事前にヒアリングを行うスタッフも、患者さんの様子をこまやかに把握しながら進めてくれるので心強いです。診察では、クラークをつけてカルテ操作を手伝ってもらっています。そうすることで、私は診察に集中できますし、患者さんとコミュニケーションをしっかり取ることができると考えています。ありがたいことに多くの患者さんにご利用いただき、忙しさに追われることも増えましたが、そういった時は初心に戻り、患者さんと向き合うことの大切さを意識するようにしています。

適切な時期に治療を始めるためにも、まずは相談を

印象的な患者さんとのエピソードをお聞かせください。

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック5

医師になって間もない頃の話なのですが、がんの手術を控えた患者さんと担当医の先生が手術について話をしていた時のことです。当時、その場に私も同席をしており、担当医の先生が手術の内容などを詳しく患者さんに説明をしていました。そして最後に「何か質問はありますか?」と尋ねると、患者さんが「傷痕は残りますか?」と聞いてこられたんです。生死に関わる大きな手術の話の中で、最後の質問が見た目に関する話だったことにとても驚きました。その一方で、傷痕が残るかどうかが患者さんにとって重要なことだということも再認識し、形成外科の責任の重さと、この仕事のやりがいを感じました。開業後もちょっとしたあざでもできるだけきれいに処置したいと、レーザーを複数種類用意しました。患者さんが抱える悩みを可能な限り解決できる環境を整えています。

形成外科はどのようなタイミングで受診すると良いでしょうか?

内容にもよりますが、お悩みがあるのなら早めに相談していただくのが望ましいです。例えば赤ちゃんのあざは基本的に複数回にわたる治療が必要で、治療完了までに1年、長いと2年程度を要するケースがあります。生後間もない時期に治療できるのか、不安に思う親御さんもいらっしゃるでしょうが、早くから始める分治療も早く終わることが望め、お子さんも怖い思いをせずに済むかと思います。1歳くらいになると「病院が怖い」と感じてしまうこともありますからね。診察の結果、大きな病院での治療が必要と判断した場合は、責任を持って適切な医療機関をご紹介いたします。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

増田洋祐院長 ますだ皮ふクリニック6

多くの患者さんを診療して思うのは、一度だって同じ診療はない、ということです。同じ内容の治療でも、どういうふうにお話しするといいかを含め、説明の流れなどは患者さん一人ひとりに合わせて調整しています。近年は、肌に対して気を使う男性が増え、ひげを医療用レーザーで減毛する処置の他、顔のイボやできものの治療に対応しています。薄毛の悩みなど、女性医師には相談しにくいことも当院であれば話しやすいのではないでしょうか。皮膚に関するお悩みはご本人、あるいはご家族にとってとても大きなもの。話すことで気持ちが晴れることもありますから、気になることがあればぜひご相談いただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみケア/1cm10発5500円~、しわケア/眉間:2万7500円~、保険適用外のほくろの切除/5mm以下6050円~、医療用脱毛/両脇:6050円~
※症状に応じて金額が変わる可能性あり、詳しくはホームページをご確認ください

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