全国のドクター8,873人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月26日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 文京区
  4. 千駄木駅
  5. むらい内科・循環器クリニック
  6. 村井 綱児 院長

村井 綱児 院長の独自取材記事

むらい内科・循環器クリニック

(文京区/千駄木駅)

最終更新日:2019/08/28

179480

2016年11月に開院した「むらい内科・循環器クリニック」は、一般的な内科全般の診療と専門的な循環器治療どちらにも力を入れるクリニック。院長の村井綱児先生は、地域住民の暮らしをサポートするだけでなく、特殊な治療が必要で不安に思う患者の気持ちにも寄り添いたいと考える。エコー、心電図、血圧脈波測定と検査機器が充実しているのも同院の特徴。「わざわざ遠方の大学病院に通わずとも、クリニックで検査が受けられることで、患者さんの不便が少しでも解消できればと思っています」。大学病院と密な連携を取り、患者の心身の負担軽減に力を尽くす村井院長の医療にかける熱に触れた。
(取材日2016年12月15日)

検査機器が充実。血管の若さが予防の原点

はじめにクリニックの特色を教えてください。

1

重症度の高い患者さんでも診ることができるよう、院内の検査設備を充実させています。当院には検査技師が常駐しており、検査が必要な患者さんに迅速に対応することができます。最近では動悸(どうき)を訴える患者さんがとても多く、そうした患者さんは不整脈が疑われるため、心電図検査が必要となります。そんな場合にも、当院では一般的な約30秒の心電図に加え、24時間の検査ができるホルター心電図で、すぐに検査を受けていただけます。病院の検査では結果を1ヵ月ほどお待ちいただくのですが、当院では24時間後に来院していただき、その日のうちに結果をお渡しします。心不全の重症度を調べる血液検査なども同様で、お待たせせずに結果をお渡しできることも当院の強みです。また、循環器疾患を発症しやすい睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れています。

昔に比べ、狭心症を発症する若い世代が増えているとも聞きます。

昔は喫煙による影響が重要視されていましたが、最近は喫煙率が下がりましたが、肥満度が上昇しています。食事の欧米化によって肥満の方が増え、狭心症をはじめとした心臓疾患の発症が増加しているのです。糖質やコレステロールの高い食事による影響といえば、生活習慣病の増加も問題視されていますが、それは同時に血液がドロドロの状態の方が増えている証拠。つまり、現代は血管にまつわる病気が起こりやすい環境だということです。以前であれば40代前半の方が心筋梗塞を発症するなど考えづらいことでしたが、最近は決して珍しくはありません。クリニックの診療を通し、若い世代から病気を予防する、食生活の見直しを啓発していきたいです。

予防にもお力を入れているそうですね。

2

私は病気の早期発見の意味合いも含めて「予防」を重視しています。病気になってしまったら、その症状を進行させないためにできることを精いっぱい行うことが大切です。循環器疾患は糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病と関わりが密であることがわかっています。私は診療の中で、「生活習慣病の予防=将来の循環器疾患のリスクを抑えること」と強く感じます。生活習慣病の予防のためには、現在の患者さん自身の血管や血液の状態を適切に把握することが必要です。当院では、血管年齢を調べる血圧脈波測定や頸動脈エコーによる動脈硬化をみることで血管の状態を把握し、どの程度コントロールが必要かを検討しております。検査ですぐに高度な異常が見つかるケースは実はそんなに多くないんです。高齢になり症状が出てから治療するのでは体への負担も大きくなってしまうので、若い時から自分の体や血管年齢にも関心を持っていただけたらうれしいですね。

めざすのは患者の心身的負担軽減。病院とも密に連携。

この場所に開業したのはなぜですか?

3

日本医科大学の付属病院に16年間勤務してきたため、千駄木は私にとって第二のふるさとのようなもの。実家も近いですし、なじみ深い場所だったことが大きな理由です。また、日本医科大学との連携を取りやすいこの場所に開業することで、同大学に通われている患者さんのご苦労を少しでも軽減したいと考えました。例えば心不全の患者さんの場合、重症の患者さんは1ヵ月に何度も病院に通わなければいけません。ですが、重い症状であるほど体力にも限界があり、病院に通えず、入院しなければならなくなってしまった患者さんも少なくないのです。一方で、適切なタイミングで治療が行えれば、入院するほど症状が重くならない可能性もあります。少しでも患者さんが通いやすく、適切な治療を受けやすくなるお手伝いがしたいと思い、この場所に開業しました。

循環器内科の中で、特にご専門としてきた分野はありますか?

大学病院では、心臓疾患の集中治療室で心臓カテーテルに携わっていました。当初はカテーテル技術の向上をめざして勤務を始めたのですが、治療を続けていくうちに全身管理に興味を持つようになりました。そのきっかけとなったのが、心不全の患者さんを診るようになったことです。心筋梗塞などと違い、心不全は肺に水がたまる慢性的な病気。お薬を使いながら病気と上手にお付き合いしていく、そんな治療にやり甲斐を感じ、心不全の治療を専門にしてきました。近年は食事の欧米化にともない、心臓疾患そのものが増加の傾向にあり、中には心臓の機能が正常にもかかわらず心不全を起こす方も増えています。軽重症度に関係なく、少しでも多くの患者さんの助けとなれるようこれまでの経験をクリニックでも生かしていきたいです。

診療の中で先生が特に心がけていることは何ですか?

4

できるだけじっくりお話を聞き、慌ただしくない診療を行うことです。内容にかかわらずすべての診療で大切にしていることなのですが、特に心臓疾患の患者さんには時間をかけることが多いかもしれません。心臓に不調を感じると、自分の症状が命に直結するのではないかと不安に思うもの。最近は若い人でもストレスなどによる心臓の痛みを訴える方が増えています。私たち医師ができるのは、その症状は本当に治療が必要なのか、必要であるならクリニックでできる治療なのか、病院をご紹介すべきなのかしっかり診断することだけです。できる限り患者さんの生活背景や不安をお聞きし、常に患者さんと力を合わせて病気と向き合っていくつもりで、診療にあたっています。

全身管理を行う診療科として幅広い診療が可能

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

5

もともと人と話すのが好きで、できれば将来は人と話す仕事に就きたいと思ってきました。父は精神科の医師なので、多少の影響もあったかも知れません。小学生の頃は宇宙飛行士になりたいと思っていたものの、年齢を重ねるごとに現実的になっていくものですね(笑)。もっと身近な人たちの役に立てる仕事をめざすようになりました。循環器を専門とした医師になったのは、外科の医師にも興味があったことと、病院見学の時に心筋梗塞の患者さんが手術によって救われた現場を目の当たりにしたためです。心臓は命に直結している臓器で、その心臓に不調を感じれば誰もが不安になるもの。そうした患者さんたちの気持ちに寄り添い、少しでも助けになれればと思い循環器を専門的に学んできました。

お休みの日はどのように過ごしていますか?

できる限り子どもたちと一緒に過ごしています。男の子が3人もいるので、家の中がいつも動物園のようににぎやか。休日くらいは「お父さん」を頑張らないとと思っています(笑)。電車に乗ったり、一緒にプールに行ったり、今は子どもたちと遊ぶのが趣味のようなものです。私自身はもともとスポーツが好きなので、一緒にスポーツを楽しむこともあります。息子の相手をしていると、スポーツをしなくてもいい運動になるんですけどね。遊びを通して子どもの成長を感じられる瞬間もあり、心身ともにリフレッシュできる大切な時間です。

最後に読者へメッセージをお願いします。

6

循環器内科というと、皆さんは心臓病の専門治療を思い浮かべるかもしれません。ですが、循環器とは心臓と全身をめぐる血管を診る科。つまり、全身管理を行うスペシャリストなのです。実際に大学病院では幅広い分野の治療に携わってきましたから、不安なことがあればご相談ください。また、動脈硬化の原因で一番多いのが糖尿病。循環器の患者さんを診るということは、糖尿病などの生活習慣病の患者さんを診ることと同義でもあります。長年の経験を生かし、当院は外来でのインスリン導入も行っています。軽重症度にかかわらず、皆さんが安心してかかれるクリニックをめざしていますので、生活の中でちょっとした不調を感じたらまずは当院に来てみようと思っていただけたらうれしいです。

Access