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石川 智基 理事長の独自取材記事

リプロダクションクリニック大阪

(大阪市北区/大阪駅)

最終更新日:2026/04/13

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪 main

男性不妊の外来・女性不妊の外来を設け、夫婦2人で取り組む不妊治療を推進する「リプロダクションクリニック大阪」。不妊治療をポジティブに捉えてほしいとの思いから、診療を終えた夫婦が買い物や食事を楽しんで帰れるよう、大阪駅から直結する商業施設・グランフロント大阪に開業した。一般不妊治療から生殖補助医療まで、生殖医療を専門的に提供する同クリニックは、医師、培養士、看護師らがチーム一丸となって夫婦をサポートするだけでなく、大学や企業などと連携し治療法の開発に取り組んだり、診療で得た知見を発表したりと学術活動にも注力している。男性不妊専門で理事長の石川智基先生に話を聞いた。

(取材日2019年8月16日)

夫婦で取り組む、オープンでスピーディーな不妊治療

クリニックの特色を教えてください。

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪1

当クリニックの不妊治療は「ご夫婦2人でそろって行う」がコンセプトです。不妊の原因は男性と女性がほぼ半々と考えられ、欧米をはじめ海外では夫婦で取り組むのが当たり前とされているように、不妊治療は女性だけのものではありません。しかしこれまでは、日本に男性の治療と女性の治療を同時に行える医療機関が少なかったんです。暗いイメージがつきがちな不妊治療をもっとオープンに、そしてご夫婦で来て診察を終えたら一緒に買い物や食事を楽しんで帰ってもらえたらという思いもあり、2013年9月、グランフロント大阪という商業施設内に開業しました。現在は患者さんのほぼ全員がご夫婦でかかられており、平日夜間・土日祝にはたいへん多くの男性患者さんにお越しいただいています。

夫婦で取り組む不妊治療とはどういうものですか?

超音波などの検査は別ですが、説明を行う際はご夫婦で診察室に入っていただきます。どちらか1人だと伝え切れず伝言ゲームのように正確さに欠けますし、話を聞いていない1人の当事者意識が希薄になってしまうこともあります。ですからたとえどちらかに原因があったとしても、不妊治療は夫婦そろってのものですので、ご夫婦で話を聞くことは重要です。不妊治療は男性側にできることは限られていて、男性側が治療を行ったとしても、その後通院するのは女性が中心。女性は多くのストレスを受けていますから、サポートしてあげてほしいと男性に伝えていますし、医師やスタッフも同じ思いで診療にあたっています。また一緒に来てもらうことで一気にスピード感を持って診療をスタートでき、無駄のない治療が提供できます。

不妊治療を始めるタイミングを教えてください。

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪2

「1年たってもできなかったら」など待つ必要はなく、子どもが欲しいと思ったらすぐに来ていただきたいですね。女性は年齢が上がるにつれ妊娠がしにくくなってきますし、男性側に原因がある場合は待っていても授かることはできないでしょう。女性も男性も気軽に「一緒に受診してみない?」と言える世の中に、子どもが欲しいという望みがかなう社会であってほしいと思っています。また、受診後すぐに高度な医療をするというわけではなく、まずはタイミング療法などごく一般的な方法、検査から始めます。当クリニックは一般不妊治療から生殖補助医療まで、幅広く対応していますので、最初から多角的に診られるのも特徴です。不妊治療では保険適用のものもありますし、すぐに高度な治療で多額の費用がかかるというものでは決してないんです。

男性、女性それぞれに専門の外来を設置

男性不妊の外来で、患者さんに接する際に心がけていることなどはありますか?

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪3

私は男性不妊の外来を担当していますが、精子形成障害、精子の数が少ない、精子がいないなどの無精子症、性機能障害など男性側の原因はさまざまあります。女性ほど年齢に左右されませんが、40代後半、50代となると精子の機能も衰えてきますね。最近では男性不妊に関しての考え方が明らかに変わってきていますが、それでも男性自ら積極的に来院するという方はまだまだ少ないので、来院は最小回数で済むように、と配慮しています。

女性不妊の外来ではいかがでしょうか。

女性は男性よりも不妊に関しての知識が豊富である一方、逆に誤った情報に惑わされている方も多いんです。ですからウェブ開催形式での説明会、不妊治療に関する冊子などで啓発するのと同時に、ご自身がどのような状態でどのような治療が必要であるかというのをまず認識してもらう、そしてご夫婦で共有してもらうということを最重要視しています。女性側の原因もさまざまですが、近年最も大きい原因は晩婚化やお子さんを希望する年齢が高くなっていることによる卵巣機能の低下ではないかと考えます。

独自の取り組みはありますか?

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪4

さまざまな情報を取り入れて新しいことに取り組むというのは当たり前ですが、すでに開発されたものだけではなく、うまくいっていない部分を私たち自身で開発していきたいと考えています。そのため理工系や生物学系などさまざまな分野において、大学・大学院や民間企業などと組み、まだ解明されておらず治療に結びつけられていないところを追求し診療に取り入れられるよう、研究活動にも力を入れています。当クリニックは非常勤を入れ約30人の医師が在籍していますが、基本的には主治医制をとっておりません。同じ医師でないことをデメリットと感じる方もいらっしゃいますが、他の医師の目が入ることで考えが凝り固まらず、違う考え方や気づきにつながることもあり、メリットにもなると考えています。

チーム一丸となり、先端の生殖医療を提供

これまで表に出ないのが一般的だった培養士が、患者さんへの説明も行うと伺いました。

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪5

患者さんからお預かりした精子や卵子、受精卵を取り扱う培養士は、これまで患者さんからは見えにくい部分でした。良い話も悪い話もすべて医師がするのが一般的でしたが、実際にその取り扱いをしているのはクリニックの心臓部である培養士であり、彼らをプロフェッショナルと認めているからこそ、患者さんの前でしっかりと説明するということが大事だと考えています。

大阪にある貴院のほか、2017年には東京にも開業し、非常に数多くのスタッフがいらっしゃるそうですね。

現在、東西合わせて多くのスタッフがいます。比較的若いチームかと思いますが、高いモチベーションを持ち、良いパフォーマンスが提供できるよう、皆それぞれに高い目標を掲げチームとして達成をめざして取り組んでいます。年1回、合同ミーティングで発表しアセスメントを行う機会を設けており、スタッフたちの意識の高さはどこにも負けないと自負しています。

今後の展望についてお聞かせください。

大阪と東京にクリニックを設け、規模的にも実績的にも相当な評価をされる立場にいると私は考えています。たくさんの患者さんが頼って来てくださる立場であるからこそ、治療実績だけでなく学術的な活動も重要だと考えます。これまでは大学病院などでないと取り組むことが難しかった状況でしたが、生殖医療は民間がリードできる分野でもあります。学術活動を充実させ、そこに医師だけでなく看護師、培養士ら全員が前に出て、その知見を世界に発信していくという理念のもとに当クリニックはスタートしていますし、ようやくその環境が整いつつあります。現在ではたくさんのスタッフを連れて学術集会に行けるようになりましたし、今後は学術活動にもより力を入れていきたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いいたします。

石川智基理事長 リプロダクションクリニック大阪6

実際来ていただくと意外と男性の患者さんが多く、同じような状況で悩んでいる方が多いことをご理解いただけると思います。男性側、女性側の双方に原因の可能性があるわけですから「妊娠を希望しているのに、なぜできないのだろう?」と思ったらすぐにお二人で受診していただきたいですね。そのためには、これまで“女性のもの”と考えられてきた不妊治療への、男性の意識を変えることが重要です。私たちは行政を巻き込んで、男性の不妊治療にもスポットライトがあたるように助成金の拡充などにも動いてきましたし、これからもこうした働きかけを含め啓発活動をしていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精/採卵周期25万円~、凍結融解胚移植周期13万円~、顕微授精/5万円~、胚凍結保存/5万円、卵子凍結保存/7万円~、精子凍結保存/3万円
費用の詳細につきましては、ホームページをご参照ください。