取り外し可能な装置で負担を軽減
マウスピース型装置を用いた矯正
千歳船橋ファミリー歯科
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2024/07/31
- 自由診療
歯並びは見た目だけでなく、口腔内の健康や心にも大きな影響を与える。歯並びが乱れていることで歯の隙間に汚れが蓄積しやすくなり、虫歯や歯周病リスクが高まることも。歯並びのせいで口元に自信が持てず、コンプレックスに感じている人もいるだろう。そんな背景から歯列矯正は、年齢を問わず興味を持つ人が増加しているが、気になるのは矯正期間中の見た目や違和感など、日常生活への影響だ。それらのストレスを軽減できる方法として、近年注目が高まっているのがマウスピース型装置を用いた矯正。0歳児から高齢者まで幅広い年代の患者の悩みに向き合うクリニック「千歳船橋ファミリー歯科」の佐藤佳明院長に、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴やメリットについて詳しく聞いた。
(取材日2020年10月18日)
目次
装着時間に注意すれば、仕事中や食事中は装置を取り外すことが可能。全体矯正から部分矯正まで種類も豊富
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットを教えてください。
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A
まず、マウスピース型装置を用いた矯正には、成人のものと小児のもので種類が異なります。当院ではどちらにも対応していますが、今回は成人が行う場合についてお話しします。マウスピース型装置はワイヤー装置と違って、装置を取り外しできるのが大きな魅力です。毎日のブラッシングがしやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。ワイヤー矯正よりも装着時の痛みや違和感が少なく、透明の目立たない装置を使用するので見た目が気になりにくいのもメリットだと思います。1日20時間以上装着するというルールを守れば、食事中や仕事中は装置を取り外せるので、治療期間中のストレスが軽減できるのではないでしょうか。
- Qマウスピース型装置にはどんな種類がありますか?
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A
一言でマウスピース型装置といってもさまざまな種類があるので、当院では患者さんの状態やニーズに合わせて適切な装置をご提案しています。前歯から奥歯まで統括的に矯正したい人にお勧めの装置もありますし、「噛み合わせなどに問題がないので奥歯はこのままでいいけれど、前歯だけ動かしたい」など、部分的な矯正のみを希望する人に適した装置もあります。使用する装置や患者さんの現状の歯並びによって、抜歯するケースもありますし、抜歯せずに矯正が行えるケースもあります。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどんな人に向いていますか?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正の魅力は装置を取り外しできることなので、たくさん話をするような職業の人にはお勧めです。仕事や趣味で運動をする人も、「運動に集中したいのでどうしても装置を外したい」ということもあるでしょうから、マウスピース型装置を使っていただくのが向いているのではないでしょうか。しかし、患者さんに最適な歯列矯正を行うことが重要ですから、マウスピース型装置を用いた矯正が向かない場合はきちんと紹介状を書いて、ワイヤー矯正を行っている他クリニックをご紹介することもあります。
- Q矯正期間はどのくらいかかるのでしょうか。
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A
前歯から奥歯まで統括的に矯正する場合の矯正期間は約3年で、通院は1~2ヵ月に1回程度です。部分矯正はそれよりも期間が短く、半年~1年程度で終了することが多いですね。通院は1ヵ月に1回程度です。同じ部分矯正でも、2週間に1度来院して、矯正に必要な装置を都度作製する方法もあります。その場合の矯正期間は1年半~2年程度で、一気に装置を用意するよりも費用は高めになります。ですが都度装置を作製する方法なら、途中でどうしても矯正の方向性を変えたいという場合に柔軟に対応できるという特徴があります。
- Q他に、事前に知っておくべきことはありますか?
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A
歯は矯正が終わると元の位置に戻ろうとしますので、矯正後はリテーナーという装置を装着して、後戻りを防止することが非常に重要になります。歯の位置が定着するまでの間、もうひと頑張りですね。また、必ずしも抜歯が必要とは限りませんが、歯を正しい位置に並べるために、歯を削ってスペース作ることもあります。マウスピース型装置だけでなく、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起物をつける必要があることも理解しておいていただきたいです。あとは取り外しができるからこそ、装置を紛失したり、装着時間が短くなったりすることがないように注意が必要です。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/全体:100万円前後 部分:50万円~75万円前後