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三浦 大周 院長の独自取材記事

赤坂三浦クリニック

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2019/08/28

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「楽しくなきゃできないよ」と明るく笑いながら、院内の工夫や患者への思いを話すのは、東京メトロ銀座線・南北線の溜池山王駅11番出口から徒歩1分の場所に「赤坂三浦クリニック」を開業した三浦大周(だいしゅう)院長。長年、虎の門病院(東京都港区)で乳がんや甲状腺腫瘍の治療に携わってきたベテランのドクターだ。患者は病を患っている人だけではなく、病気でない人にその事実を伝えることも医師の役割だと話す。そのために大事なのは「いい器機、技術、経験」だとか。そんな話を、木目とグレーやホワイトを基調としたゆったりした院内で三浦院長に話を聞いた。
(取材日2016年11月26日)

乳がんや甲状腺腫瘍の治療に長年携わった医師が開業

これまでのご経歴を教えてください。

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私は日本医科大学を卒業後、日赤医療センターで外科の研修医として経歴をスタートさせました。その後は虎の門病院に移り、4年間の後期研修を受けながら、次第に自分のスペシャリティーを固め、乳がんや甲状腺腫瘍の治療や研究を極めていきました。途中でアメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)に留学しましたが、帰国後は再び虎の門病院に勤務し、2010年には同院乳腺・内分泌科部長に就任しました。そして今年10月に今の医院を開業しました。開業からまだ1ヵ月ですが、虎の門病院で手術を担当したたくさんの患者さんが、術後経過観察や治療にここに来てくれますね。

外科や内分泌の分野をめざしたのはなぜですか?

外科をめざしたのは、手術はすぐに結果を出すことができると思ったからです。昔から手先に自信があったので、それを生かせればとも思いましたね。甲状腺やホルモンを扱う内分泌学や乳がんの治療に興味を持ったのは、手術だけでなく薬も使うなどさまざまな方法で治していく分野だから。また、人との出会いもきっかけでしたね。日本や留学先で出会った上司は、「人の上に立つのはこういう人なんだ。こういう人が一流というんだ」と実感させてくれるような方だったんです。手術においても、人の面倒見においても、人柄も、家族も、すべてにおいてそう思わせてくれた。頭やスキルだけではないところも大切なんだと教えていただけたんです。他の分野にもすばらしい方はいらっしゃるのでしょうが、私はたまたま今の領域で出会えたんです。

勤務医だった院長が、開業したのはなぜですか?

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ずいぶんと長いこと病院に勤めたから、フィールドを変えようと思ったということもありますね。病院は外来も手術も大変混んでいて、夜の23時まで外来の診察をする日もありました。幸い、私の専門分野の病気は治る方も多いので、だからこそ外来は混んでおりました。患者さんや私自身のコンプライアンスにも悪いと思い、環境を変え、開業して自分の専門でできる限りのことを患者さんにしていきたいと考えました。この場所に開業したのは、虎の門病院と連携が取りやすいから。患者さんが大きな病院で治療を受けたほうがいいと判断した時、電話一本で虎の門病院に連絡を取り、患者さんに「行っておいで」と言ってあげられますからね。長いこと勤めましたから、知っている医師も多いんです(笑)。

器機、技術、経験が、しっかりした診断のために大事

乳がん検診も行っているようですね。

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患者さんは、病気を患っている方だけではないんです。まだ診断が確定していない方も来院されます。そういう方に「心配はありませんよ。次の検診は1年後でいいですよ」としっかり伝えてあげることも、医師の大事な役割。乳がん検診もその一つです。そのためには「いい器機、技術、経験」を備え、質の高い検診を提供することが大事だと思っています。例えば、超音波検査器機は私の「目」になるわけですから、自ら気に入ったものを選びました。放射線技師もしっかりと専門の資格を持った者が担当します。画像を解析するモニターも解像度の高いものを選びました。異常がある場合には組織検査も行えます。手術以外はより精度の高い検診を行うことができます。

患者さんと向き合う際の心がけを教えてください。

できるだけ患者さんの目を見ることですね。カルテやレントゲンなど、診察室にはたくさんのモニターがありますから、ややもすればパソコンの画面ばかりを見て話すことになってしまう。だから、患者さんを見ることを意識しています。また、話がぶれないことも大事です。例えば、3ヵ月前に「5年が経つから、そろそろ服用を止めよう」といった薬を「飲み続けましょう」と言えば、信頼がなくなるでしょう。医療は日進月歩で、科学の上に成り立っているものです。科学に基づいて、ぶれずに患者さんには話をするように心がけています。わからないことであれば、「今はわからないが、1年後にはわかるかもしれない」ときちんと伝えることが大事だと思っています。

開業して、勤務医時代との違いはどんな点ですか?

一番さみしいのは、若い医師に囲まれていないことかな(笑)。病院では、若い医師を叱咤激励することが多く、さらにそれが自身の向上の良いエネルギーにもなっていたんですよ。また、手術がないことも大きな違いですね。虎の門病院の頃から通ってくれている患者さんからは「先生は手術しないの? 私の手術はどうするの?」と聞かれることも多いです。私は手術だけが全てではないと思っていたのですが、患者さんの多くは私を手術する外科の医師として見てくれていたようです。先ほど「手術はすぐに結果を出すことができると思った」と話しましたが、実際は乳がんなどはすぐに完治が判明するものではありません。治ったと言えるのは20年くらいしてからなんです。とはいえ、そもそも手術が上手くいかないと始まらない。だから手術も非常に大事で、やりがいとなっていました。落ち着いたらまた手術に携わる環境に身を置きたいとも考えています。

適切な医療を受けるためのアレンジをするのが役割

内装が素敵ですが、どのように設計したのですか?

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実は、弟が一級建築士であるため、相談しました。待合室はゆっくりとくつろげる空間にしたいと考え、スケルトンで、格子の間から間接照明がのぞく天井と、グレーと木目を基調とした待合室にしました。診察室や検査室などがある空間はグレーとホワイトを基調としています。「素敵、おしゃれ、カフェみたい」と患者さんは言ってくれますよ(笑)。弟はクリニック設計に対する先入観がなかったのが良かったかなと思っています。

ところで、休日はどのようにお過ごしになられるのですか?

スポーツ全般好きなので、体はよく動かしますよ。高校と大学時代はバスケットボールでガード・フォワードという遠くからシュートを打ったりボールを前へ進めたりする役割を果たすポジションを守っていました。野球やスキーも好きですね。ゴルフはいつか再び始めたいと思っています。スポーツ以外ではジャズ鑑賞が趣味です。小さい頃は親に薦められたことがきっかけでピアノを習い始め、11年くらい続けました。大人になってからも時々演奏し、娘のほうが上手くなったらやめ時だと思っていたのですが、娘のほうが先にやめちゃって(笑)。最近は演奏することは少なくなりましたが、手術中は好きな曲を流していました。当院のBGMも、できるだけ患者さんがリラックスできる曲を自ら選んで流しているんですよ。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

一人でも多くの患者さんの病気が治ることを望んでいます。そのために、患者さんが適切な医療を受けられるようにアレンジすることが私の仕事だと思っています。アレンジというのは、自分が医療を施すことだけでなく、適切な医療機関や医師を紹介することも含みます。裾野は広げません。例えば、私は心臓病の専門家ではないので、その必要がある患者さんは専門の医師を紹介します。それが、患者さんにとってもメリットになると思っています。私の専門の乳がんや甲状腺、副甲状腺の病気の患者さんは、術後もがんが再発していないかどうかを定期的に検査する必要があります。だから、患者さんとの付き合いは10年以上に及ぶんですよ。ありきたりですが、患者さんに「ありがとう」と言っていただけることは医師としてのやりがい。ですから、自分にできることを精一杯続けていきます。

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