木林 伯文 院長の独自取材記事
きばやしファミリー歯科
(町田市/鶴川駅)
最終更新日:2024/06/24

鶴川駅からバスで約10分の真光寺十字路にある「きばやしファミリー歯科」。駐車場は10台分のスペースが備わっているので、車で通う家族も少なくない。2016年に開業して以来、木林伯文院長は患者家族、全員のニーズに応えられるよう努力してきた。プレイスペースつきの個室のファミリールームを2部屋も備えているのも、同院ならではの特色といえるだろう。また先進の機器を積極的に導入し、専門性が高い歯科医師たちとチーム医療に取り組むなど、治療へのこだわりは徹底している。すべてにおいて患者の不安や恐怖心を極力排除する「優しい治療」にこだわっている理由など、木林院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2024年4月10日)
家族そろって安心して通える歯科医院を追求
まず、木林院長のご経歴や開業までの経緯を教えていただけますか。

日本大学松戸歯学部を卒業した後、埼玉県の歯科医院で研鑽を積みました。約7年間勤めていた間に、一般歯科はもちろん、インプラント治療や訪問歯科まで経験させてもらいました。訪問先にはお元気な方も寝たきりの方もいて、改めて口腔内の状態が全身の健康に深く関わっていることを痛感したのを覚えています。さまざまな診療に携わらせていただくうちに、「生涯にわたる治療計画のもとで患者さんの口腔内をメンテナンスしたい」と開業への気持ちが強くなっていきました。ただ都心では転勤される方も多く、最後まで診られないことも珍しくありません。そこで定住している方々が多いこのエリアを開業の地に選んだのです。ご家族全員の口腔内を守りたいという思いを込めて院名に「ファミリー」とつけたスタートから8年以上がたつ今、ご家族全員で通院してくださる家庭も増え、ありがたく思っています。
院長が大切にしてきた「優しい治療」とはどのようなものですか。
私は子どもの頃からとても歯科医院が苦手で、痛みへの恐怖で震えながら治療を受けていました。また大学卒業後に勤めていた歯科医院の院長も大の歯科医院嫌いであり、怖さを自分事のように感じられるからこそ、できるだけ患者さんに負担をかけない「優しい治療」をモットーとする同志でした。やはり患者さんが歯科医院を嫌になる最大の理由は痛みでしょう。ですから当院でも極力痛みを減らせるよう、表面麻酔はもちろん、細い針で時間をかけて注入するなどの工夫を重ねています。お子さんには「麻酔」という言葉は使わず、「光を当てると魔法がかかるから目を閉じててね」などと声をかけます。大人の方も初診時のカウンセリングで麻酔が苦手かなど細かく確認するようにしていますね。
院内の造りにもすべての患者さんへの優しさを感じます。

院内はバリアフリーなので、車いすやベビーカーのまま移動可能です。個室のファミリールームは2部屋ありますが、そのうち1つは受付からすぐ近くにあるため入室しやすいでしょう。他の患者さんの治療を見るだけで怖くなってしまうお子さんなどをご案内しています。また兄弟を順番に診たり、親御さんの治療中に保育士資格を持つスタッフがお子さんをお預かりしたりもできるのでご相談ください。また、おむつ替え用のベッドを備えた授乳室も設けてあります。私の妻もそうでしたが、小さな子どもを持つお母さんはつい自分のことは後回しにしてしまいがちです。しかし女性はホルモンの影響で男性以上に口腔内環境が悪化しやすいといわれているので、これからもお母さんたちが通院しやすい環境を整えていきたいと思っています。
予防歯科に力を入れて生涯にわたる歯の健康を守りたい
現在、どのような患者さんが多いですか。

お子さんからご年配の方まで幅広い世代の患者さんがいらっしゃいます。この近辺の住宅街には60歳以上の方もたくさんいて、入れ歯のトラブルなどをご相談いただいています。一方、ちょうど私が開業した2016年頃から鶴川エリアの再開発が進み、子育て中の若いファミリー層が増えたこともあって、ご家族全員で通ってくださっている方々も多いですね。親御さんたちの意識は高く、「子どもには私のように虫歯や歯周病で悩まないでほしい」という気持ちが強い印象です。実際、育児中に歯周病や虫歯を放置していて、子どもに手がかからなくなった頃には神経を取ったり抜歯したりとなる親御さんは少なくありませんからね。そんな思いをしっかりとくみ取り、予防歯科にも非常に力を入れています。
予防歯科では何を大事にしていますか。
予防歯科でも患者さんの痛みや苦痛をできるだけ減らすという、当院の基本姿勢を大切にしています。例えば先進のエアフローを新たに導入したのもその一環です。これにより、痛みはほとんどないのに加えて、歯に傷がつきにくく、狙った汚れをより除去しやすくなりました。また歯石を取る超音波スケーラーも、従来型よりもパワフルかつ歯に負担をかけにくいタイプを採用しています。予防歯科は生活上のアドバイスも合わせて行うものなのですが、開業当初の私は厳しいほうだったかもしれません。しかし開業後に子どもが生まれ、自分自身も子育てを経験したことで、「わかっているけどできない」ことの多さを痛感しました。今は忙しい毎日の中でも無理なく続けられるプランを提案するようにしています。
こちらで実施しているキッズプログラムという取り組みについても教えてください。

キッズプログラムとは0~15歳のお子さんに向けた予防歯科プログラムです。子どもの頃に虫歯になって歯を削ったり詰め物をしたりすると、再発を繰り返しやすくなり将来的に神経を失うリスクが高くなると考えています。生涯にわたって歯の健康を守るには、幼少期からのケアが重要だと思いキッズプログラムを始めました。具体的にはフッ素塗布、フッ素をさらに歯に定着させる効果が期待できるフッ素トレー法、矯正カウンセリングなどを行っています。キッズプログラム以外にも、虫歯リスクが高い奥歯の溝をあらかじめフッ素加工したプラスチック素材で埋めるシーラントも提供可能です。また、遺伝的に歯質が弱く虫歯になりやすいお子さんを対象に、フッ素を含んだ専用のうがい液でうがいをするフッ素洗口も推奨しています。やはり予防歯科はご自宅でのセルフケアも大事ですからね。
専門性が高い歯科医師たちと先進機器で充実した治療を
今後の展望についてお聞かせください。

これからもお子さんは「高校生まで永久歯を1本も削らない」、大人は「80歳まで自分の歯を全部残す」といったことを目標にして診療していきたいと思っています。たまに「私はいつまで歯科医院に通えばいいのでしょうか」と聞かれるのですが、「一生です」とお答えしているんです。そのためにも、楽しく通っていただけるようにしていきたいですし、治療が必要な場合にはできるだけ痛みがないように先進機器を導入していきます。現在も虫歯や歯周病、口内炎などの治療に用いる歯科用レーザーは2種類用意して、症状に応じて使い分けています。また、口腔外科やインプラント治療、矯正治療など、それぞれの分野を専門とする歯科医師の診療日も設けています。今後とも専門性が高い歯科医師たちによるチーム医療を強化していきたいですね。
お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか。
休みの日は週に1日ですが、できるだけ家族と過ごすようにしています。妻は当院の経理や事務などを担当してくれているのですが、子育てしながらともに走り抜けてくれていることに感謝しかありません。ですから、せめて休日は家族サービスしたいので、日帰り旅行などによく出かけているのです。私は食べることも大好きなので、旅行先での食事も楽しみにしていますね。患者さんにもそういった喜びを一生味わっていただけるように、誠心誠意治療していきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院ではカウンセリングを大切にしています。初診時にはまず患者さん目線に近い助手が対応するなど、何でもお話しいただけるよう配慮しています。歯科衛生士も私もスタッフ全員が心がけているのは、言葉だけではなく「目で見てわかりやすい説明をする」です。治療のゴールに到着するまでのモチベーションを維持するには、ご自身の歯がどうなっているのか、どのような治療をしているのかをご理解いただくことが欠かせません。どんなお悩みにもしっかりと伴走させていただくので、気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/33万円~、成人矯正/66万円~、セラミックインレー/3万3000円~、インプラント治療/38万5000円~、フッ素トレー法/1100円~