高橋 弘行 院長の独自取材記事
湘南歯科診療所
(平塚市/平塚駅)
最終更新日:2026/10/26
2016年の開院以来、地域に根差した歯科診療を実践してきた「湘南歯科診療所」の高橋弘行院長。もともと歯周病治療を専門として、先進的な医療までを担う医療法人で歯科診療全般の経験を積み、縁あって同院の院長となった。以来、患者の希望や状況に合わせた診療や、口腔内全体を見据えた包括的治療を重視して、地域住民との信頼関係を築いてきた。最近では若い世代や子育て世代の受診が増えているという。丁寧な話しぶりやこまやかな配慮から、誠実な人柄が伝わってくる高橋院長に、10周年を迎えた同院の特徴や、歯科診療への思いを聞いた。
(取材日2026年9月24日)
かかりつけの患者を大切にする歯科診療で、地域に浸透
こちらは、開院10周年とのことですね。

開業当初は私自身も若く、目の前のことで精いっぱいな部分もありましたが、多くの患者さんと向き合ってきたことで、その方が望んでいることや必要としていることを、以前よりもくみ取れるようになってきたと感じています。若い方やお子さんをきっかけに、ご家族も通ってくださるようになり、今では幅広い世代の方に来ていただけるようになりました。長年通ってくださっている方も多く、そうしたご縁をこれからも大切にしていきたいです。また、かかりつけの患者さんから急な痛みや不具合でご連絡をいただいた場合には、できるだけ当日、遅くとも翌日には対応できるよう心がけ、いつでも安心して来ていただけるようにしたいと思っています。
診療面での変化などがありますか。
虫歯や歯の根の治療といった基本を大切にしながら、お口全体を見て治療計画を立てることを心がけてきました。患者さんによって、治療にかけられる時間や費用、求めていることはさまざまですので、こちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、その方の生活や希望に合わせた治療を一緒に考えることも大切にしています。お忙しくて定期的な通院が難しい方や、転勤などを控えている方であれば、しっかりと話し合い、その方の状況に合わせたゴールを見据えて治療を進めるようにしています。「痛いところだけ治したい」という方には、まずその部分を治療し、落ち着いてから次の治療について考えていただくなど、患者さんの状況やペースに合わせて柔軟に対応しています。
院内で完結できる診療体制にこだわられていると聞きました。

大切にしているのは、当院で責任を持って診ていける範囲をきちんと見極めることです。 例えば、難しい症例の治療を専門の先生にお願いしても、その後のケアは私たちが担っていくことになります。そのため、より専門的な治療が必要だと判断した場合には、専門の医療機関をご紹介しています。矯正や難症例の親知らずの抜歯など、必要なときに適切な医療機関へつなげられるよう、地域の病院や専門のクリニックとの連携も大切にしています。一方で、当院で対応できる治療については、歯科衛生士とも連携し、患者さんの状態や治療計画をしっかり共有して、院内で継続して診ていける体制を整えています。 歯科衛生士は担当制ですので、患者さんの経過を把握しやすく、ご要望などもスムーズに共有できます。長く勤務しているスタッフも多く、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、チームで診療に取り組んでいます。
専門の歯周病診療や小児歯科に注力。予防にも力を注ぐ
虫歯治療には、どのような特徴がありますか。

保険診療でも自由診療でも、まず大切なのは、虫歯や歯の根の治療といった基本的な治療をしっかり行うことだと考えています。その上で、詰め物やかぶせ物も丁寧に仕上げ、再発が起こらないように、「一度、治療をしたところは大丈夫」という形にしたいと思っています。症例によっては難しい場合もありますが、今だけでなく、その先も長く使っていただけることを意識して治療しています。 そのためにも、新しい医療機器を積極的に取り入れながら、基本となる治療そのものの質を高めていきたいですね。今後は口腔内スキャナーの導入も予定しています。
歯周病治療についても教えてください。
進行した歯周病については、以前は外科的な処置を行うことも多かったのですが、最近では、なるべく負担の少ない方法で改善をめざすことを大切にしています。 歯石の除去や薬物療法に加えて、食生活や生活習慣、喫煙習慣なども伺いながら、その方に合ったケアをご提案しています。「虫歯がないから大丈夫」と思っていても、歯石がたまっていたり、歯茎から出血していたりと、気づかないうちに歯周病が進んでいる方もいらっしゃいます。また、スポーツドリンクや炭酸飲料をよく飲む方に若い世代に、歯周病とともに歯の根元が溶けるような症状も目立ち、まれに、早期発現性歯周病のケースもあります。そこで、歯科衛生士ともしっかり情報を共有しながら、一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせた予防や生活習慣のアドバイスを行い、継続的にサポートするよう心がけています。
お子さんの患者さんも多いと聞きました。

はい。小さい頃から継続して診ていると、乳歯の時期からその子の虫歯のできやすさやお口の変化を見ていくことができます。そこで、一人ひとりに合わせて予防処置を行ったり、定期検診の間隔を調整したりしながら、できるだけ虫歯をつくらないことをめざしています。また、通院そのものがご家族の負担にならないようにすることも大切ですね。できるだけお待たせしないよう心がけていますし、きょうだいで来院された場合には、2人のケアを同じくらいの時間に始めて、一緒に帰れるようにするなど、ちょっとした工夫もしています。キッズスペースは受付から目が届く場所にありますし、診療中もお子さんの様子を見守りやすい環境になっています。お子さんはもちろん、親御さんにも安心して通っていただけるような環境を整えていきたいと思っています。
ところで、お休みの日はどのように過ごされていますか。
子どもと過ごすことが多くなって、家事もかなりするようになりました。そうした日々の経験から、家族の気持ちや生活の大変さを以前より身近に感じるようになりましたし、それが患者さんやご家族への理解にもつながっているのかなと思います。あとは、地域歯科医師会の仕事も増えてきましたね。平塚市の保健福祉センターでの休日診療や障害者歯科診療にも携わっています。こうした活動を通して地域の歯科医療に貢献していくことも大切にしています。
子育て世代や働く世代も受診しやすい体制で地域貢献を
患者さんに接する際に、どのような点に配慮されていますか。

クリーニングを受けるつもりで来院したのに、虫歯がいくつも見つかったり、歯周病が進んでいたりして、急に治療することになったら驚かれますよね。ですから、まずは患者さんが何を希望されているのか、どこまでの治療を考えて来院されたのかをしっかり伺うようにしています。必要な治療についても、選択肢やメリット・デメリットをお伝えした上で、費用や通院にかけられる時間なども含めて相談します。気になるところだけをまず治療したいのか、お口全体をしっかり治していきたいのかなど、一緒に治療のゴールを考えていくことを大切にしています。治療後は、定期的にお口の状態を確認することで、できるだけ良い状態を長く保っていただけるようサポートしていきたいと考えています。
今後の展望をお聞かせください。
診療体制にも余裕が出てきましたので、歯やお口のことでお困りの方にもっと気軽に来ていただければと思っています。昼間はお子さんやご高齢の方、夕方はお仕事帰りの方など、それぞれの生活スタイルに合わせて通っていただければと思っています。診療面では、診療体制の充実や、器具・機材の導入も大切にしつつ、基本的な治療の質を高めながら、治療後も長くお付き合いできる、地域の皆さんに安心して通っていただける歯科医院をめざしていきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

歯やお口のことでお困りの方や、かかりつけの歯科医院を探している方には、実際に受診して先生と話し、ご自身が納得して通える歯科医院を見つけていただきたいですね。虫歯がないと思っていても、気づかないうちにお口のトラブルが起きていることもありますので、長く歯科医院を受診していない方、特に若い方にも将来のために一度受診していただければと思います。当院では、患者さんのご希望や生活スタイルに合わせた診療を心がけていますので、子育て中の方やお仕事で忙しい方も気軽にご相談ください。

