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インプラント治療のメリット、デメリット
よく理解し治療の選択を

野庭やまむら歯科

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日:2023/04/04

野庭やまむら歯科 インプラント治療のメリット、デメリット よく理解し治療の選択を 野庭やまむら歯科 インプラント治療のメリット、デメリット よく理解し治療の選択を
  • 自由診療

歯を失った時の治療法として、自分の歯と同じような噛み心地が得られることや長持ちするとの期待から、インプラント治療を考える人も増えているようだ。その一方、インプラント治療は手術やトラブルが不安という人もいまだ多い。横浜市港南区の「野庭やまむら歯科」山村將夫(やまむら・まさお)院長は、大学院でインプラント治療を研究して、その後も多くの診療を経験してきた、インプラント治療の専門家。「インプラント治療は広まってきたが、そのメリットやデメリットが正しく理解されていない」と感じ、患者への説明に注力しているという。そこで、山村院長にインプラント治療の基礎知識やメリット、デメリットを取材した。インプラントに興味があるがなんとなく不安という人も、ぜひ参考にしてほしい。

(取材日2023年2月8日)

周囲の歯に負担をかけにくく期待できるメリットの多いインプラント。知っておきたい手術や治療期間のこと

Qインプラント治療とはどういった治療ですか?
A
野庭やまむら歯科 感染対策の施された診察室

▲感染対策の施された診察室

虫歯や歯周病、不慮の事故などで歯を失い、歯の根までなくなっている場合、歯が抜けたままの状態で放置していると、噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼすので、失った歯を補うための治療が必要となります。インプラント治療はこうした場合の治療で、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、上部構造(人工歯)を装着して、失った歯の役割を補うことを図ります。ちなみに、1〜2本の歯を失った際の治療法には、インプラント治療のほか、ブリッジ、部分入れ歯があります。ブリッジは失った歯の両隣の歯を削り、その歯を支えにして人工歯をはめ込みます。部分入れ歯は、支えになる歯にバネをかけて入れ歯を支えるものです。

Qインプラント治療には、どのようなメリットがありますか?
A
野庭やまむら歯科 患者に寄り添い、丁寧な説明を心がけている

▲患者に寄り添い、丁寧な説明を心がけている

インプラント治療は、周囲の歯に負担をかけることなく失った歯を補うことをめざせるのがメリットです。また天然歯に近い噛む力や、自分の歯で噛むのと同じような感覚が期待できます。刺激が歯周組織に伝わるため、顎の骨が痩せるのを防ぎ得るというメリットも望めます。ブリッジの場合も、周囲の歯がしっかりしていれば噛む力は得られますが、その分、周囲の歯に負担がかかり、ダメージを与えていきます。インプラント治療の場合は、失った歯の負担能力を持つ独立した歯を作ることになるので、ほかの歯に影響を与えにくいことが一番の特徴であり、メリットでしょう。ほかの歯にダメージを与えにくいので、口腔全体を守ることにもつながります。

Q逆にデメリットはどんなところでしょうか?
A
野庭やまむら歯科 治療後のケアも重要だと語る山村先生

▲治療後のケアも重要だと語る山村先生

インプラント体を埋入するための手術が必要になること、インプラント体と骨が結合するために数ヵ月かかるなど治療期間が長くなること、自由診療のため治療費が高額になるのがデメリットといえます。また、なんらかの感染が起こった場合、トラブルとなるリスクがあります。治療後にきちんとメンテナンスを行わないとインプラント周囲炎になる可能性があるのですが、天然歯もきちんとメンテナンスを行わないと歯周病になるリスクはあるので同じですね。ただインプラント治療は長持ちすることも期待できるため、高齢になって介護が必要になった場合、天然歯に比べて口腔ケアの手間がかかるということが、将来的なデメリットになるかもしれません。

Qインプラント治療を行う際に、先生が大切にされていることは?
A
野庭やまむら歯科 自分の歯で噛む感覚に近いインプラント

▲自分の歯で噛む感覚に近いインプラント

よく理解していただけるように、患者さんに丁寧に説明し、しっかりコミュニケーションをとることですね。インプラント治療のメリットやデメリット、インプラント治療以外の選択肢もしっかり説明します。決して押しつけはしませんし、自分に合った治療を納得して選択していただきたいと思っています。インプラント治療は、すべての患者さんにとって最善かというと、決してそうとは言い切れません。期待できるメリットだけでなく費用のことや、デメリットも含めてしっかり説明した上で治療を受けていただき、治療後もずっと患者さんに喜んでいただけるようサポートするのが、歯科のかかりつけ医としての役割だと思っています。

Q具体的な治療の流れや治療期間について教えてください。
A
野庭やまむら歯科 患者の満足する結果をめざす

▲患者の満足する結果をめざす

虫歯や歯周病などがある場合には、まずその治療を行います。そして、エックス線検査や歯科用CTによる診査診断を行い、歯や顎骨の状態、噛み合わせなどを総合的に判断して治療計画を立てます。次に人工歯根を埋め込む手術を行い、インプラント体と顎の骨が結合して安定するまで待ちます。最近は埋入してすぐに仮歯を装着する治療法がありますが、安全性を考えると骨と結合する期間を設けたほうが良いと私は考えています。その後、上部構造を装着します。患者さんの状態にもよりますが、治療期間は4ヵ月から半年程度とお考えいただくと良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

山村 將夫院長

インプラント治療について知名度は上がりましたが、できることやできないことについて正しく知られていない気もします。インプラント治療に期待されることは人それぞれだと思いますが、インプラント治療も万能ではありません。できることできないこと、利点やリスクを、患者さんと一緒に考えていきたいと思っています。最終的にインプラント治療を選択されなくても、興味を持って話を聞いてくださっただけで私はうれしいと感じます。患者さんの満足できる結果になるよう、インプラント治療を含め、その方に応じた歯科治療を提供したいと考えていますので、興味や疑問があればぜひご相談ください。一緒に考えるところから始めましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/埋入22万円、上部構造11万円

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