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笹川 円 院長の独自取材記事

笹川矯正歯科

(相模原市緑区/橋本駅)

最終更新日:2024/03/28

笹川円院長 笹川矯正歯科 main

橋本駅南口から徒歩10分、ショッピングモール横の3階建てビルの1階にある「笹川矯正歯科」。明るいオレンジ色の看板が目印だ。同院は矯正専門のクリニックとして、約32年、子どもから大人までの歯列矯正に取り組んできた。そんな同院の笹川円(ささがわ・まろし)院長は、オーソドックスな表側矯正から床矯正、マウスピース型装置による矯正など、さまざまな方法の矯正に対応。できるだけ短い期間での矯正や永久歯の非抜歯矯正にこだわって取り組んでいる。丁寧な説明で患者の理解と協力を得ることを大切にし、「矯正を無理に勧めることは、絶対にしません」と優しい口調で語る笹川院長に、同院のことや矯正にかける思いを聞いた。

(取材日2019年2月15日/再取材日2021年2月26日)

丁寧な説明で、患者と二人三脚でゴールをめざす

クリニックを紹介していただけますか?

笹川円院長 笹川矯正歯科1

当院は、矯正を専門とする歯科クリニックです。矯正は、小さなお子さんから中年の大人の方まで幅広く利用されるのですが、メリットはもちろんデメリットもあるので、初診時には約30~40分時間を取って説明をし、検査後でも、実際に矯正をされるのかどうかをよく考えていただき決めていただけるような対応をしています。矯正をすると見た目の改善だけではなく咀嚼能力の向上や、肩こり、頭痛、顎関節症などの症状の改善につながる場合もあるといった想定されるメリットの説明だけではなく、矯正治療中は装置が歯に接着しているため歯磨きが難しくなり、虫歯を増やしやすいというデメリットや、矯正への協力によっては咬合がしっかりとしないまま、中途半端に終わってしまうこともあることまで説明します。必ずしもすべての人が、理想的な状態で終わるわけではないため、しっかりと話しておくことが、歯科医師の責任だと考えています。

力を入れていることについて教えてください。

お子さんの場合には、できるだけ早期に顎を拡大することで、永久歯を非抜歯で矯正できるようにすることを心がけています。特にお子さんの場合は、小学2〜3年生くらいからの取り外し可能な装置で、顎を拡大するケースが多いですね。もう少し高学年になると、固定式の装置で急速拡大を図ることもあります。お子さんは、顎の幅や奥行きが不足しているケースが多いのですが、床矯正で拡大できれば、永久歯を抜かずに歯をきれいに並べることが見込める場合もあります。ブラケットを使用して矯正を行う場合、ワイヤーと装置の摩擦が少ない矯正法により、数ヵ月から半年くらいは期間が短くなる可能性もあるので、そのような方法をお勧めしています。

説明をとても丁寧に行っているそうですね。

笹川円院長 笹川矯正歯科2

最近、初回の相談が無料というクリニックも多く、患者さんも相談しやすくなってきたと思います。しかし、説明が10〜15分くらいで終わり、よくわからなかったという患者さんからの話を聞くこともありますね。当院では初診の相談も有料ですが、40分程度の時間をとるため、初診希望の連絡をいただいても、近日中の予約が難しい場合があります。説明では、検査の内容や実際にどんな装置を使うのか、矯正にかかる期間、費用、メリットとデメリット、ご家族の協力の必要性など、わかりやすいようお話しするように心がけています。患者さんの協力がないと、矯正を始めたからといって予定どおりにきれいに歯が並ばない場合もあります。特に子どもの場合は親御さんに協力をしてもらわないと、矯正期間が延びるだけでなく、それだけ費用がかかることを理解してもらう必要があるのです。

患者の理解と協力を得るため、さまざまな工夫をする

説明で工夫をしているところはありますか?

笹川円院長 笹川矯正歯科3

例えば、お肉が好きなのか、どんな肉料理が好きなのかを聞くと、子どもは、だいたいハンバーグや唐揚げと言うのですが、それらはあまり噛まなくても食べられます。噛む回数が増えると、心臓から頭への血流が増えて顎の発達が促進され、動物実験では、硬い物を噛んでいると学習能力が上がることもわかってきました。そこで、例えば干したスルメイカなど、硬い食べ物をよく噛んで食べてもらうことも重要だという話をします。特にお子さんの場合には、矯正の専門的なことだけを話していると、どんなにわかりやすく説明をしていても飽きてしまいますから、話を聞いて、重要なことを理解してもらえるように食品サンプルを使います。

診療で心がけていることについても教えてください。

先ほども話しましたが、少しでも短い期間で矯正できるようにすることと、できるだけ抜歯をせずに矯正することです。そのためには、子どもの患者さんの協力が思わしくないときや、何回お話ししても改善しないときには、かなり強めに注意をすることもあります。実は、当院の問診票の質問事項の中には、協力が得られず矯正の進行に悪影響がある場合に、お子さんをなるべく怒らずに優しく注意をしてほしいのか、必要なことは強く注意してもいいのかという質問があります。親御さんの考えもちゃんと確認をした上で、患者さんにどのように対処するのかも大切だと考えています。

大人になってからでも矯正をしたほうがいいケースもありますか?

笹川円院長 笹川矯正歯科4

歯並びによっては、ブラッシングがしづらいこともあり、若い頃には歯並びを気にしていなかった方も多くおられます。虫歯や歯周病になりやすいので、そういう場合には、歯並びを整えることでお手入れしやすくしたほうがいいでしょう。また、噛み合わせが良くないために、ものがしっかり噛めない方もいると思います。そうした方にも矯正はお勧めしたいです。いずれにせよ、矯正はすべての人にとって必要というものではないので、あくまでもケースバイケースですね。

矯正は見た目が気になるという方も多そうです。

最近は、透明なマウスピース型の装置を使った矯正に関心を示す方が増えています。その他にも、舌側矯正といって歯の裏側に装置を着ける方法があります。ただ、細かい調整が難しかったり、費用がかかるなどデメリットもあるので、当院ではほとんどの方がオーソドックスな表側に装着する矯正装置を選んでいますよ。矯正前は見た目を心配する方も多いのですが、いざ装着すると、意外と他人は見ていないことに気づき、安心されると思います。

少しでも気になることがあれば、気軽に相談してほしい

先生は、なぜ歯科医師を志したのですか?

笹川円院長 笹川矯正歯科5

もともと子どもが好きでしたので、学校の先生になりたいと思っていました。でも親が歯科医師で、将来は医療関係の仕事に就いたほうが良いのではと言われて、相談した結果、歯学部に進むことにしたんです。父は新潟で開業していたのですが、自宅と一緒のクリニックでしたので、歯科にはなじみがありましたしね。矯正歯科を専門としたのは、小児歯科とも迷ったのですが、歯並びの治療によって気持ちも良い方向へ変えていける可能性がある、人前で口を開けるのに抵抗があるような方でも、矯正で歯並びがきれいになっていき自信を持ってもらえるようになればそれがやりがいになると感じて、そういう仕事をしていきたいなと思って選びました。

感染症対策も徹底しているとか。

歯科クリニックという場所柄、滅菌や消毒に関してはもともと細心の注意を払っていますが、最近は特に徹底しています。患者さんに対しては、抗菌おしぼりを配布しています。矯正の際は装置を手で触るので、安心・安全のために導入しました。さらに、病院の手術用器具にも使用するような滅菌機器の導入、事務用品やパソコンなども含め、手で触れるものはポータブルの紫外線照射装置を使用し消毒しています。また、スタッフで協力し、診療後のユニット(診療台)も1回使用するごとに消毒し、きれいな状態にして次の患者さんをお迎えできるようにしています。

最後にメッセージをお願いします。

笹川円院長 笹川矯正歯科6

これからもなるべく患者さんに負担がかからないように、新しい矯正方法も良いものは取り入れて、患者さんの目線に立った診療をしていきたいと思っています。当院では、矯正を無理に勧めるということは絶対にありませんから、気軽に相談に来ていただきたいですし、その際には、しっかりと説明をさせていただきます。歯並びが気になっているのであれば、ぜひ相談にお越しいただきたいと思います。また、この地で32年間、診療を続けてきましたが、これからも患者さんに安心して通ってもらえる環境をつくることが課題です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唇側矯正/45~75万円、子どもの床矯正/20~40万円、マウスピース型装置を使った矯正/30~80万円、部分治療/3~40万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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