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田中 千久紗 院長の独自取材記事

ラウナ南大井デンタルクリニック

(品川区/立会川駅)

最終更新日:2022/09/28

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック main

2016年に「ラウナ南大井デンタルクリニック」を開院した田中千久紗院長。病院勤務時代、口腔外科で腫瘍や顎変形症などの治療に携わる中で、歯や口腔の機能の重要性を痛感。その大切さを伝えるべく、予防と噛み合わせを重視した、悪い部分だけを治すのではない包括的な医療を提供している。女性目線も生かし、患者がリラックスして治療や予防を受けられるようにと院内のインテリアやBGMにも徹底的にこだわる田中院長。開院4周年を機に「より気を引き締めて、診療や接遇も見直していきたい」と語る。おしゃれなクリニックに似合う凛とした印象の田中院長に、同院の特徴や診療への思いを聞いた。

(取材日2018年9月20日/更新日2022年8月23日)

南大井で予防と噛み合わせに力を入れる女性歯科医師

歯科医師を志したきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック1

最初のきっかけは、医師だった祖父です。自宅で開業していた祖父の診療姿が子ども心に格好良くて、医療系に進みたいと思いました。歯学部に進んだのは、手先の器用さを生かせることと、テレビで見た障害者歯科に興味を持ったからです。その後、歯科のさまざまな分野を学ぶ中で口腔外科に最も興味を抱くようになりました。大学卒業後は、大学歯科病院で顎顔面口腔外科に携わり、東京高輪病院(旧・せんぽ高輪病院)歯科口腔外科に勤めました。

開業されたきっかけは?

口腔外科では腫瘍や唇顎口蓋裂、顎変形症などの治療に携わり、また他の病気で入院中の患者さんの歯科治療を担当する中で歯や口腔の機能の重要性を痛感しました。人は噛むことや食べることの機能を失ってはじめて、その大切さを知ることになります。ですから、病気になる前、歯を失う前にその大切さを伝える予防重視の歯科医院をつくりたいと考えていました。また、ちょうど2人目の子どもが生まれたこと、地元の方々をはじめ多くの方に歯や口腔機能の大切さを伝えたいと思い、夫の地元である立会川で開業することにしました。

開業の際、どんなところにこだわりましたか?

開業されている先生のもとで非常勤として勤めた経験しかなかったため、歯科医院を20軒ぐらい見学して、内装や院内の工夫などを学びました。例えば、診療中のお母さんがモニターでキッズルームの様子を見られるシステムなど、いいなと思ったものを取り入れました。また私自身、歯医者があまり好きではないので(笑)、歯医者っぽい雰囲気にしたくないと当初から考えていました。リラックスして診療を受けられるようブレンドアロマを導入して歯科独特の臭いをなくし、治療中お顔にかぶせるタオルも6種類の中よりお好きな香りを選んでいただいています。キッズルームにはハンモックを設置したり、診療室ごとに床の色を変えたりユニットの色を変えたりと、もともとインテリア好きなのでこだわりましたね。院名の「ラウナ」は、私の好きなハワイの言葉で『出逢い』という意味があります。たくさんの方との『出逢い』を大切にしたいと思い、採用しました。

どんな患者さんが多く来院されますか?

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック2

1歳の小さいお子さんから、90代の方まで幅広いです。開業当時はリゾートっぽい雰囲気からか女性と子どもの患者さんが多かったのですが、次第に近くの企業にお勤めの男性や高齢の方も来られるようになりました。治療内容も予防から、私の得意とする親知らず治療や入れ歯治療まで広がってきて楽しいですね。南大井や東大井など近隣の方が多いですが、「スタッフが話しやすい」「子どもが気に入っている」などおっしゃっていただき、少し遠方から親子で来てくださることもあります。

将来を見据え、予防や噛み合わせを重視した歯科診療

診療面の特徴や方針についてお聞かせください。

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック3

私が治療を行うまで少し時間がかかるのが特徴です。もちろん痛みのある場合などはすぐに処置しますが、当院には国家資格である歯科衛生士の資格を持つ常勤スタッフが4人在籍しており、基本的には歯科衛生士がお口の中の状態をチェックし、正しい歯磨きなどを指導してセルフケアがしっかりできるようになってから治療にかかります。きちんとプラークコントロールができないと、せっかく治してもまた悪くなりますからね。また、よく理解し納得して治療を受けていただけるようにカウンセリングに時間をかけるのも特徴で、歯ブラシの種類やフロスの使い方も詳しく紹介します。意外とご存じない方が多く、とても興味を持ってメンテナンスにもきちんと通ってくださる方が増えているので、私たちもやりがいを感じています。診療方針は、よく説明をして患者さんとの信頼関係を築くことです。

噛み合わせや口全体のバランスを重視されているとか。

インプラントの不具合や入れ歯のすり減り、歯の欠損、不正咬合などさまざまな原因で噛み合わせのバランスが崩れている方は少なくありません。そのままにするといずれ前歯にも負担がかかり、顎関節に悪影響を及ぼすことも。そこで、噛み合わせを整えるため「咬合平面(噛み合わせた時に上下の歯が接する面)の構築」をめざす治療を手がけています。治療期間がかかりますが、最初に噛むことの重要性をよく説明すると、多くの方が共感し最後までの治療を望まれますね。医療者として、すぐに駄目になるような治療はしたくないですし、10年、20年、さらにその先を見据えた治療を手がけたい。そのためには悪いところだけではなく、噛み合わせなどお口全体のバランスまでを診る包括的な治療を行いたいと考えています。また、この地域ではお子さまをはじめ歯並びや噛み合わせの大切さを理解される方が非常に多く、現在矯正歯科医師3人体制で診療を行っております。

子どもの患者さんが多いようですが、何か工夫はされていますか?

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック4

お子さんの場合は治療より予防に力を入れています。親御さんにどうして虫歯になるのかを唾液の性質からお話しして、フロスの必要性など家庭でのケアについても詳しくお伝えします。日々のケアができていないのにフッ素を塗るようなことはしていません。お子さん自身に対しては、歯科医院に慣れてもらうことを重視しています。子ども用の白衣を着て治療器具に触って歯医者さんになりきってもらうと、ほとんどの子は興味が湧いて嫌がらずに予防や治療を受けてくれるようになります。このエリアのお母さん方は歯科への意識は高く、お子さんが虫歯になったらとてもショックを受けられます。ですが、実は私も子どもを虫歯にしてしまったので(笑)、そんな話もして「大丈夫。大切なのはこれから」とお話しするとほっとされるようです。

患者主体の診療で、歯の大切さを伝える

先生のプライベートも少し教えてください。

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック5

子どもが小学生で2人とも野球をしており、プライベートの時間は残念ながらありません。仕事が趣味ですね。だから院内の内装やインテリアにはこだわりました。地元で開業したので、子育てをしながら診療している中でママ友には本当に助けられています。このエリアは住んでいる方々も穏やかでとても良いところだなと思います。

今後、注力したいことはありますか?

7周年を迎え、院内機材として都内で導入クリニックの少ないエアフローや先進のホワイトニングの機器を導入し、大変ご好評いただいております。患者さん主体の治療という開院時の初心を忘れず、診療も接遇もブラッシュアップしていきたいです。また、歯周病のことや予防やメンテナンスの重要性ももっとお伝えしていきたいですし、セラミック治療についても見た目のきれいさだけではなく、プラークがつきにくく歯を守るという特徴もアピールしていきたいです。CTセファロも導入し、今後は院内での精密検査が可能となるため、インプラントなどの治療の幅を広げていく予定です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

田中千久紗院長 ラウナ南大井デンタルクリニック6

当院では、予防や噛み合わせを重視しながら患者さんと一緒に歯やお口の健康を守っていきたいと考えています。日本では年を取ったら歯が抜けて入れ歯になるイメージが強いようですが、若い時から適切なケアができていれば、一生自分でしっかり噛んで食事できるはずです。一本一本の歯にはとても大きな価値があること、自分自身でしっかり噛んで食べることはとても大切で、全身の健康にもつながることを知っていただきたいです。アットホームなクリニックですので、気軽に来ていただきわからないことや知りたいことは何でも聞いていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/33万円~、成人矯正/66万円~、ホワイトニング/2万1000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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