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古畑 和人 院長の独自取材記事

古畑歯科医院

(所沢市/小手指駅)

最終更新日:2023/12/22

古畑和人院長 古畑歯科医院 main

小手指駅より徒歩5分にある「古畑歯科医院」は、診療を通じて1本の歯の大切さを伝えるなど、予防に注力するクリニックだ。古畑和人院長は落ち着いた優しい語り口で、常に患者のメリットや診療における工夫を考えている先生。予防歯科を診療の軸に、歯科衛生士もルーペを使ったこまやかなクリーニングを行っているのが特徴だ。全世代がリラックスして受診できるよう、待合室には壁面に木材のブロックを積み上げたデザインを採用したり、効果的に間接照明を使用したりと、インテリアにもこだわったそう。デジタル機器の導入にも積極的な古畑院長に、主に現在の診療体制について聞いた。

(取材日2021年11月16日/更新日2023年11月20日)

新たな患者増に対応できる体制づくりに注力

まずは現在の患者層から伺います。

古畑和人院長 古畑歯科医院1

開院以来、地域密着型の歯科医院として取り組んできましたが、もともとお住まいの方に加え、新しい住宅やマンションも増えて若いファミリー層や会社勤めの方が来られる割合が高くなってきました。当院は2013年に「ウチヤマ歯科医院」から事業を引き継いだので、ウチヤマ歯科医院時代の患者さんも通院されているのですが、ここ2年くらいで新しい患者さんが多くなった印象です。開院1年後に、ゆったりとしたスペースが確保できるよう2階から1階に移転しました。そして2019年にホームページを作った頃には地域への情報発信がしやすくなり、患者さんのご紹介で来院される方も増えています。また最近では、お子さんの矯正治療のご相談をお受けする機会も多くなりました。

診療体制についても教えてください。

歯科医師は私のほかに副院長と、サポートしてもらっている勤務医のいずれかが出勤するので、おおむね二診制で診察しています。副院長と勤務医の先生は大学で義歯を専門としていたこともあり、義歯やかぶせ物を強みとしつつも、虫歯や歯周病なども含めオールマイティーに診療しています。私は根管治療などを行う保存科出身なので、バランスの取れた診療体制になっていると思います。また、開業前に私と副院長が矯正の専門家が在籍する歯科医院に勤め、矯正治療が身近な環境で研鑽を積んだことも役立っていますね。歯科衛生士については開院当初3人だったのですが、歯科衛生士の資格を取得した元助手のスタッフや、産休を経て復帰したスタッフなどもおり、今は私の理想としていた5人体制となりました。年齢的にも若手からベテランまでバランス良く、サポートし合いながら全員が常勤として診療に向き合ってくれていて、頼もしい限りです。

メンテナンスやお口のケアが手厚く行える体制なんですね。

古畑和人院長 古畑歯科医院2

人員体制が整っているだけでなく、メンテナンス時には、歯科衛生士が通常の治療で使用する6倍の倍率のルーペを使っているのも当院の特徴です。最初はあまりにも細部まで見えるので、戸惑う衛生士もいるくらいで(笑)。ただ、エナメル質に入った小さなひび割れやプラークの質までも見ることができるので、マイクロスコープやルーペを用いる歯科医師と同じ視野で共通の認識を持って処置にあたれます。精密さを重視するという点ではクリーニングも同様で、メンテナンススペースにある3台のユニットには、微粒子の洗浄用パウダーを噴射してバイオフィルムや着色を取り除くための機器も導入しています。通常の機材では届かない微細な凹凸に潜む細菌除去ができるので、歯の表面を磨いて汚れを取り除く従来のPMTCに比べ、メンテナンスの精度や効率が上がったと感じています。

一人ひとりに適したステージでの予防ケアを

マイクロスコープを3台備えている理由は?

古畑和人院長 古畑歯科医院3

当院では、保険診療や自費診療にかかわらず、必要に応じてマイクロスコープを使用するため、治療用ユニットごとに設置しています。マイクロスコープの使用を自由診療に位置づけている歯科医院もありますが、拡大視野で見ればできることを保険診療・自由診療に分けて壁を作ることは、私自身のストレスになるのでしていません。根管治療の際に装着するラバーダムに関しても、使用したほうが治療の質と効率が高まるので保険診療でも使用しているんです。なお、マイクロスコープを使って丁寧に診るとともに、お口の中を触る際は患者さんに余計な痛みを感じさせないよう、優しく精密なタッチを心がけています。

予防歯科についての考え方についても伺います。

生涯、虫歯や歯周病でつらい思いをせずに済むのなら、それが一番です。そのためには、日々の生活を豊かにできるよう、お口の健康を維持することが大切だと考え、予防歯科に力を入れています。ただ、セルフケアに取り組む姿勢は人によってさまざまです。患者さんによってはいきなりブラッシング指導をしても、続けていくのが難しいこともあります。それが必要だと思えるような意識を引き出すことが大切なんです。そこで、患者さんが自分のお口の健康にどれだけ関心を持っているかをコミュニケーションを通じて把握し、セルフケアに対する心の準備段階をステージ分けし、ステージに合ったアドバイスをしています。当院ではその管理を歯科衛生士が担当制で担ってくれているんです。

患者さんの予防意識は高まってきたと感じますか?

古畑和人院長 古畑歯科医院4

はい。以前は定期検診のお知らせのはがきを出していましたが、患者さんのメンテナンスに対する意識が高まってきたこともあり、次回の予定を治療後に提示するかたちで十分と考え、はがきでのご連絡はしなくなりました。また当院では、ホームケアも大切にしてほしいという思いから、歯磨き粉や歯ブラシなど、お口の状態や症状に合った適切なケアグッズの紹介もしています。一般の方は、どれが自分に適した歯磨き粉か、どれがお口や歯列の形状に合った歯ブラシ、デンタルフロスなのか区別がつきにくいと思います。当院では、歯科衛生士がお一人お一人のプロフィールをもとに、お勧めのセルフケア製品をわかりやすく説明しますので、気軽にご相談ください。

安心して長く通ってもらうためにスタッフ皆で工夫

毎月、料理のレシピカードを提供をしているそうですね。

古畑和人院長 古畑歯科医院5

メンテナンスに通ってもらうための一環として、これまでと違ったアプローチができないかという想いで、栄養面からも健康維持に寄与する料理のレシピはどうかと始めた取り組みです。スタッフが調理と撮影を行い、レシピカードのデザインから作成までしています。とてもきれいなデザインに仕上げてくれるので、出来上がりを私も楽しみにしています。カードは受付前で配布しているのですが、毎月あっという間に減るほど好評です。管理栄養士の資格を持つ歯科助手が監修しているので、栄養面のバランスが取れた内容になっています。毎日の献立に苦労されている患者さんのお役に立てれば私たちもうれしいですね。

院内の衛生管理についてお伺いします。

当初から大学病院に準じた衛生管理体制にしようと考えていたので、新型コロナウイルスの流行以降に追加したのは受付前のシールドのほか、患者さんの検温のための遠隔体温計測機と手指消毒用の自動アルコール噴霧器くらいです。検温と消毒に関しては、今年になり受付前にすぐ使えるタイプのものに替えました。診療では、使用したハンドピースなどを個別にパックして滅菌処理するのは当然として、全ユニットに口腔外バキュームを備え、各ユニット付属の水や空気を出す水銃チップも使い捨てにしています。医学的に洗浄・滅菌すれば再使用可能なものについても、院内で話し合った結果、「新品のほうが患者さんに気持ち良く治療を受けてもらえる」ということで、可能な限りディスポーザブルにできるようにしました。

最後に、今後の展望について教えてください。

古畑和人院長 古畑歯科医院6

質の高い治療で患者さんに喜んでいただくために、技術向上だけでなく医療機器の進歩や最新の研究にも目を通し、良いものは医院に取り入れていきたいと思っています。2023年には、導入していたCTをより鮮明な画像を得ることができる機器に変更しました。これは歯の神経の治療を行う上で大きなメリットになります。 歯の神経の通っている場所は複雑な形態をしていて、歯ごとに多様性に富んでいます。精度の高いCTの支援を受け、周囲の健康な歯の神経の通り道を探したり、炎症のある部位を把握して感染の強い場所を推測できます。腫れている場所に一番近い歯が炎症の原因ではないこともあり、3Dのデータで立体的に確認することは、精密な診断の助けとなります。その上で、私たちは複数の解決策を提示できるよう努めています。今後も患者さんのメリットと、安全性・確実性を考えながら、納得して取り組んでいただける治療をご提供していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(かぶせ物含む)/33万~、歯列矯正/成人66万円~、小児床矯正/22万円~、歯科用CT撮像/7700円~
※症例によって費用が異なりますので、詳細はクリニックまでお問い合わせください。

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