本淨 学 理事長の独自取材記事
大崎ブライトタワー歯科クリニック
(品川区/大崎駅)
最終更新日:2025/01/07
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック main](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_banner_url/80487/179029_top.jpg)
JR山手線の大崎駅南改札口から歩くこと約5分、タワービル内の2階にある「大崎ブライトタワー歯科クリニック」。ビジネスパーソンが行きかうタワービル内のクリニックらしく、シャープで洗練されたたたずまいが印象的だ。一般・予防歯科、口腔外科、小児歯科、インプラント治療、審美歯科、矯正歯科など幅広く対応し、2015年の開業以来、ビジネスパーソンのみならず、近隣に住むファミリー層の来院も多いという。保存治療を専門とする本淨学(ほんじょう・がく)理事長は、「当院でどこまでの治療を行い、どこから専門の医療機関と連携していくか。正確な診断力が大切です」と話す。本浄先生に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2024年11月6日)
適切な診査・診断にこだわる
開業の経緯を教えてください。場所柄ビジネスパーソンの患者さんが多いのでしょうか?
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック1](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url1/80487/pc_1.jpg)
僕は医師の家系なのですが、本家が大崎にあり、駅前の開発でクリニックモールができるという話をもらい、この地に開業を決めました。患者さんは会社員の方が多く、昼休みを利用して来院される方もいます。午後の時間帯になると、近隣に住むファミリー層の患者さんの来院も多いですよ。開業当初は小さかったお子さんが、中学生、高校生になっていく姿を見るのは感慨深いですね。近くに保育園があるのですが、「転んで口を打ってしまった」「歯がグラグラしてしまった」とお母さんがお子さんを連れて来院されることも少なくありません。最近のお子さんは、昔ほど外遊びをしなくなったせいか、うまく転倒できず顔から転んでしまうケースも多く見受けられます。当院では必要に応じて応急処置を行い、症状に応じて連携先の病院を紹介しています。
クリニックのコンセプト、特徴を教えてください。
歯科医師として当たり前のことかもしれませんが、患者さんに対し、きちんとした診査・診断を行うことです。主訴の原因と治療法を見極め、当院ではどこまで治療を受け持つのか、どこからほかの病院と連携していくのか、その線引きを正確に行うのが、歯科医院の務めだと思っています。インプラント治療や入れ歯治療、小児歯科など幅広く対応します。小児歯科は、歯科医院に来ることへの恐怖心を払拭してもらうところから始めるなど一人ひとりの患者さんの年齢や疾患に即したかたちで最善の医療を提供したいと思っています。丁寧な説明を心がけていて、口腔内モニターをお見せしながら患者さんとお口についての情報を共有し、治療を進めていきます。また、クラスBの衛生システムを導入していて、プラスチックの材料など、物理的にどうしても消毒がかけられないもの以外は、衛生面で細心の注意を払っています。
先生は、歯の食いしばりの診療に力を入れているとか。
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック2](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url2/80487/pc_DF_2_Z61390_20241106_022.jpg)
そうですね。ストレスを主な要因として、無意識のうちに歯を食いしばってしまい、歯の表面がすり減って食べ物を食べる時にしみたり、顎関節や顎の筋肉が痛んだりなどの症状が現れることがあります。もっとひどくなると、口を開けただけで痛いという方もいらっしゃいます。食生活よりも、緊張度の高い仕事をしている人がなりやすいと考えられているので、問診では、仕事のことや生活サイクルなどについてじっくりお伺いするようにしています。食いしばりで来院される方だけでなく、別の疾患の治療中に食いしばりの症状を発見することも少なくありません。大人の方だけでなく、子どもの頃から舌が正しくない位置に定着することによって、食いしばりが習慣的になってしまうこともあるので、注意が必要です。近年食いしばりの症状は増えていますが、母数が増えているというよりも、より顕在化してきていると感じます。
さまざまな視点から食いしばりの診療に注力
どのような対処法があるのですか?
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック3](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url3/80487/pc_3.jpg)
問診や診察で治療が必要だと判断した場合は、マウスピースを処方することもあります。また、治療以外にもMFTと呼ばれる口腔筋機能療法を取り入れ、お口の周りの筋肉を鍛えバランスを整えていくことで、正しく機能させるための指導をすることも。大事なのは、舌の位置なんです。歯を食いしばってしまう人というのは、舌の位置が歯の下のほうにいってしまうことで、頬の肉の緊張度が落ちてしまうことが多いのだと考えられます。舌の位置を、上顎につけるように意識するだけで変わってくるのではないでしょうか。マウスピースは、患者さんの状態に応じて就寝中につけてもらったり、可能な方には仕事中にもつけてもらったりしています。就寝中に食いしばってしまう人には、マウスピースが役立ちますが、自身が感じているストレスが治まると自然に改善に向かうこともあります。患者さんの症状を診ながら、その時に応じた対応をしています。
得意分野を教えてください。
いつまでも自分の歯で噛めるよう治療を行う、保存治療が専門です。歯を保存するために、できるだけ削らない治療を行うなどできることはなんでもやっていますが、中には、残念ながら歯を抜いたほうが良いケースもあります。歯を無理やり残しても、1年くらいで駄目になってしまうこともありますので、そのあたりはケースバイケースで診断しています。万一虫歯になっても早期に対処できるよう、定期検診などの予防が大切になってきます。当院は、歯を失ったときの対処法としてインプラント治療も行っています。インプラントはメリットもデメリットもありますが、患者さんが納得いくまでご説明します。治療前の適切な診断を大切にしておりますので、まずはご相談ください。
現在も、大学病院で講師をなさっているそうですね。
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック4](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url4/80487/pc_DF_4_Z61390_20241106_010.jpg)
日本大学歯学部保存学講座で、週に1回講師を務めています。大学へ行くと、生徒たちに実習で教えたり、大学の先生と話をしたりしますから、新しい材料や技術などを知ることができます。最近ですと、口腔内をスキャンし3Dデータで歯の型採りを行う「光学印象」について扱うことも増えてきました。材料自体もどんどん向上していて、本当に10年ひと昔です。今注目されているトピックがわかるということは、クリニックでの診療において強みにもつながると確信しています。歯科医師として患者さんに臨機応変に対応し続けて20年目ですが、これから先30年目になれば、また変わっていくかもしれないですよね。歯科医療の進化を目の当たりにしながら、自分自身も成長し続けていきたいと思います。
地域に長く愛されるクリニックをめざして
新型コロナウイルス流行の前後で、患者層や主訴に変化はありましたか?
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック5](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url5/80487/pc_5.jpg)
この辺りでは特に感じませんね。ビジネス街という土地柄か、デンタルIQの高い方が多いように思います。ですが、感染拡大時の外出自粛真っただ中の時期は、遠方にお住まいの方からの問い合わせが増えました。当院はダイレクトボンディングという1~2回くらいで治療が終了する治療法を扱っていますので、その関連で「1日で治療完了することはできるか?」といったご質問をいただくことが多かったですね。あとは新型コロナウイルスとは直結しませんが、開業当時よりも外国の方が増えました。街を歩いていてもそうですし、患者さんにもいらっしゃいます。日本語が得意でない方にも、英語で対応し治療を行っています。
お忙しい日々の中、休日はどのようにリフレッシュされていますか?
9歳の娘がいて、ボートを習っているため、付き添いで一緒に海へ出かけています。僕自身も、時々ボートに乗るんですよ。逗子にも家があるのですが、自宅が山の中で、40分くらい歩いていくと海に出られるんです。緑も豊富ですので、海や山で遊んだりしてリフレッシュしています。娘が幼い頃はトレッキングもよくしていました。娘の成長に合わせて、いろいろなことに一緒に挑戦できたらと考えています。
今後の展望についてお聞きします。
![本淨学理事長 大崎ブライトタワー歯科クリニック6](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url6/80487/pc_6.jpg)
これまでどおり、当院の歯科医師、歯科衛生士などスタッフと力を合わせ、総合的な治療を変わらず続けていきたいと思います。年齢を重ねるにつれ、歯や顎の状態も少しずつ変わっていきます。患者さんの変化に対応できるよう、常に新しい医療のことは考え続けていきたいですね。それと同時に、冷静で的確な診断力、判断力にこだわった診療を行いながら、患者さんのお口の健康をサポートしていきたいと思います。また、開業から10年近くたちますが、当初思っていたよりも、地域にお住まいの、いわゆる地元の患者さんが家族ぐるみで来院くださるようになりました。診療を通して、小さかったお子さんの成長が見られるのはとてもうれしいですね。地域の患者さんたちとも、長くお付き合いしていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/52万8000円~、小児矯正/1期20万円・2期20万円~、成人矯正/80万円、セラミックインレー/1歯6万500円、セラミッククラウン/前歯(1歯)11万円、ダイレクトボンディング/1万6500円~、MFT(口腔筋機能療法)/3万3000円~
※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。