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児玉 充央 院長の独自取材記事

こだまクリニック

(名古屋市名東区/本郷駅)

最終更新日:2020/08/12

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名東スポーツセンターの隣、ビルの1階にある「こだまクリニック」。住宅地のバス通りに面し、背後にある猪高緑地の深い緑に包まれるような環境に立地している。ペースメーカーを使っていた祖父の最期に立ち会ったことをきっかけに、医療の道へ進んだという児玉充央(みちてる)院長は、老年内科や循環器内科、介護老人保健施設長などの経験を経て開業した。十代の頃に医師をめざした純粋な気持ちをずっと持ち続ける児玉先生は「その人に合った最良の診察をするために、できる限り患者さん一人ひとりとじっくり向き合う診療がしたい」と話す。予約診療で患者を枠で捉えるのではなく、時間をかけて患者を理解したいという姿勢が感じられた。そんな児玉先生の開業までの診療経験と診療への思いについて話を聞いた。
(取材日2019年4月25日)

高齢者の疾患や介護老人保健施設での介護医療を経験

まずは、先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

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私の父は開業医で、兄も医師です。私は次男だったので、父の病院は兄が継ぐという思いもあり、高校生の頃は自分の進路に迷っていました。その頃、祖父は介護老人保健施設に入所していたのですが、いよいよ臨終となったときにペースメーカーを外すところを目の当たりにしました。ペースメーカーというものを知ったのもその時が初めてでした。それ以来当時よくわからなかった介護老人保健施設やペースメーカーが私の中でキーワードになり、その体験が医学の道へ進むきっかけの一つになりました。小さい頃からよく可愛がってくれた祖父の最期の姿は、10代の私にいろいろなことを考えさせてくれたと思います。 

おじいさまの最期に立ち会ったことがその後の進路に大きく影響したのですね。

大学卒業後は大学院の老年内科学といって、高齢者の全身を診る診療科で経験を積みました。総合内科では、一人の患者さんを長期にわたって診ますが、そうではなく、全身の診察から今すぐ何かしなければいけないような状態なのかどうかを判断できる力をつけたいと思い老年内科を選びました。その中でも気になっていたペースメーカーと心臓の勉強をするため、循環器内科で心臓カテーテル検査など多くの症例経験も積みました。大学病院では、認知症や脳血管障害による疾患なども診療し、その傍ら夕方から翌朝までは療養型の病院でアルバイトもしていました。介護老人保健施設や在宅医療も学びたかったので、リハビリテーション病院が経営する介護老人保健施設で病院の勤務医として施設の患者さんを4年程診ていました。その後、100人位の入所者を管理する介護老人保健施設長を勧め、そこで約4年半ショートステイの方の診察や看取りなどの経験をしました。

これまでの経験から高齢者の疾患や在宅医療、介護施設などにお詳しいということですね。

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介護老人保険施設や介護保険には詳しいほうなので、相談していただければと思います。ここは診療所ですので、大きな病院で手術をして退院した療養中の患者さんが血圧を診てほしいとか、風邪で診察に来たけれどもっと大きな病院で検査をしたほうがいいという患者さんが多いです。大きな病院の専門の医師を紹介することが多いので、日頃から地域の医療機関との連携は大事にしています。紹介ということになれば、その場で紹介状を書いて持ち帰っていただけるようにしていますし、情報提供のやり取りも、早い病院だとファックスで頂けるので、患者さんにとっても安心かなと思います。

一人ひとりの患者とじっくり話をする診療スタイル

どうしてこの場所に開業したのですか?

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大学時代「大学病院の医局に勤務するのか、開業するのか方向性を決めておいたほうがいい」と父から言われていたので、将来の開業に向けたさまざまな経験を積んできました。大学時代に名東区のテニスコートでテニスをした後、同級生と食事をしながらよく将来の話をしていましたが、その中で、漠然といつかこの近辺で仕事ができたらなと考えていたんです。いざ開業するにあたって、そんな夢が思い浮かび、猪高緑地の緑に囲まれたこの場所も理想に近かったので、ここに開業を決めました。元は、小児科と消化器内科を標榜するクリニックだったので、内科、循環器内科、小児科も標榜しました。私の専門ではないのですが、一般の病院での休日診療や救急の外来でお子さんの診療もしていたので、前の先生の患者さんを引き継ぐ意味もあって小児科を標榜し、今では園医も務めさせていただいています。

貴院は予約診療ではないそうですね。方針があるのですか?

大学病院時代に「予約をしたのに待たされた」と苦情を言われたことも多かったので、予約診療にはしていません。また、外来の予約枠で一人何分というのが決められていましたが、そこでは一人の患者さんとじっくり話ができないという実感がありました。じっくりと話を聞かなければいけない方もいらっしゃるし、認知症の検査をすれば数分では終わらないですよね。予約の枠を作ってしまうと、私自身も時間に余裕がなくなるし、それが患者さんに伝わるのも良くないと思っています。患者さんにはここに来たときは、焦らずゆっくり話をしてほしいという気持ちもあるので、診察室には時計も置いていません。待っていただくこともありますが、できる限り一人ひとりの患者さんと向き合って、日頃の生活のことも話してもらえるような診療をしたいと思っています。

お薬手帳を持参してほしいと患者さんに呼びかけていますね。

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常用している薬をたずねると、白い薬とかカプセルとかいう表現をされる方も多いので、商品名がわかれば、一緒に飲むと便秘しやすくなるなどの相性の悪い薬や、近隣の薬局でも、他院で出されている薬の重複を避ける意味で、日頃から飲んでいる薬の状況を確認できるようにお薬手帳を持参していただくようにしています。ジェネリック医薬品についても、血圧の薬を出したのにあまり効いていないということが何度もあったので、注意しています。ジェネリック医薬品は先発品と成分が同じといわれていますが、これまでの経験上、すべてのジェネリック医薬品ではありませんが、一部には先発品と比較して効能、効果が薄いものがあるというのが私の見解です。強制はできませんが、冬場は血圧のコントロールがつかない方や、心臓カテーテルの治療をされて間もない方には先発品の使用をお勧めしています。

亡き父との大切な思い出が詰まった診察券

診察券のデザインも先生がされたそうですね。どんな思いが込められているのですか?

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書体やロゴマークは、父の病院のものを真似しました(笑)。「名刺や看板はどうするのか。うちの看板のロゴを使ってもいいぞ」と心配してくれたので、使わせてもらいました。昔から、子どもを褒めて育てるという父ではなく、叱られることのほうが多かったので、開業も黙っていたことを叱られるのかと思ったのですが、意外でした。父としては、のれん分けのような気持ちだったようで、「修行はしてないけど、ありがたく使わせてもらいます」と言いました。3年前に父は亡くなったのですが、振り返ればあの時、父は自分のことのように喜んでくれていたのだと思います。そんな父との思い出が詰まったこの診察券は、私の宝物です。そして、ロゴに重なる水の波紋のような円は、少しずつ名前を知ってもらって地域に浸透していこうという気持ちを込めてデザインしました。

今後の展望をお聞かせください。

当院の患者さんは高齢の方が多いですし、施設の往診などもしているので、今後はもっとケアマネジャーや訪問看護に携わる方々と連携ができるようにしていきたいです。休日診療だけでなく、微力ながら医師会の仕事もさせていただくようになってきたので、近隣の先生方との連携も深めていきたいと思います。最近、眼科の先生と連携して健診を進めています。そういったつながりを大事にして、診察券の波紋のデザインのように少しずつ連携の輪が広がっていけばいいかなと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんとは短期ではなく、長くお付き合いしていきたいと思っています。よって日頃からスタッフにも伝え、クリニック全体で患者さんをお迎えする気持ちを共有しています。生活背景なども把握したいのですが、初診の患者さんの場合はそこまで話すのは難しいかもしれません。私自身患者さんのほうからもご意見をいただきたいと思っていますので、診察時も遠慮なくお話しいただければと思います。

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