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洞口 敬 院長の独自取材記事

B&Jクリニック お茶の水

(千代田区/御茶ノ水駅)

最終更新日:2026/05/01

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水 main

御茶ノ水駅から徒歩圏内に位置する「B&Jクリニック お茶の水」は、スポーツ整形外科と運動器リハビリテーションを柱に、アスリートから一般の患者まで幅広く診療を行っているクリニックだ。洞口敬院長は多くのアスリートの治療を手がけた経験を生かし、徹底した保存療法によりケガや痛みに苦しむ患者をサポートしている。院内には広々としたリハビリスペースがあり、理学療法士による運動療法を行っている。洞口院長が重視するのは、痛みの背景にある、画像検査などでは見えてこない体の機能に着目した診療だ。「スポーツ整形外科で培った考え方は、一般の患者さんにも生かせると考えています」と、語る洞口院長に、同院ならではの治療の強みや、スポーツ整形外科を頼るタイミングなどについて話を聞いた。

(取材日2026年3月28日)

単なる診断名だけでなく痛みの原因に着目した診療

スポーツ整形外科では、どのような痛みに対応しているのでしょうか?

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水1

スポーツ整形外科で扱う痛みは大きく2つに分けられます。1つは骨折や損傷、重度の加齢変化のように、エックス線やMRIなどの画像検査で確認しやすい疾患です。もう1つがオーバーユース、つまり使いすぎや、マルユースと呼ばれる誤った体の使い方によるものや、ごく軽度の加齢変化などから生じる疾患です。後者は、本来動くべき部分が機能していないために、特定の部位に負担が集中して痛みが現れるもので、検査では異常が見つかりにくいのが特徴です。このような機能不全を見つけ出し、原因から整えることを図るのもスポーツ整形外科医師の役割の一つです。ただ、こうした機能不全は、スポーツだけに限ったものではなく、長時間のパソコン作業による首や肩の痛みなど、日常生活の中でも起こります。スポーツ整形の考え方は、一般整形の診療にも応用できるものだと考えています。

こちらには、どのような患者さんが多く来院されていますか?

大学の野球部など10代の学生アスリートや、十分な運動器リハビリテーションを受けることが難しい選手、趣味でスポーツを楽しむ中高年の方、膝や肩の痛みを抱える高齢の方など幅広い年代の患者さんがいらっしゃいます。夜19時まで受付を行っているため、仕事帰りの方や親御さんと一緒に来られる小学生の患者さんも多いですね。スポーツ整形というとトップアスリートのための医療というイメージがあるかもしれませんが、実際には一般の患者さんも多く受診されています。また、手術が必要なケガの見極めも行っており、その際には信頼できる医療機関を紹介しております。さらに、大学病院などで手術を行った後にリハビリが必要な選手や患者さんも多く紹介されてきています。

貴院ならではの診療の強みを教えてください。

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水2

当院では、手術に頼らない「積極的な保存療法」を実践しています。その中でも力を入れているのが、超音波エコーを活用した診断と治療です。エックス線やMRIでは評価が難しい動きの中での異常や細かな神経の状態も確認できるため、原因が特定しにくい痛みやしびれにも対応しています。さらに、エコーで確認しながら行うエコーガイド下ファシア・ハイドロリリースという注射手技により、安全性に配慮しながらピンポイントでの治療が可能です。また、各種競技の現場で活躍している理学療法士による運動器リハビリに加え、症状に応じた超音波、高周波、レーザー、体外衝撃波といった物理療法も組み合わせています。また、開院時から再生療法についての学びを深めていて、特にPRPの研究に注目しています。

リハビリフロアを拡張し、より専門的で実践的な指導を

注力されているリハビリの特徴について教えてください。

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水3

当院のリハビリは理学療法士が対応し、一人ひとりの状態に合わせた運動療法や物理療法、自宅で行うセルフケアの指導を行っています。一般的にリハビリは、1単位20分ですが、当院では2単位40分かけて対応することを基本としています。20分という枠にとらわれず時間をかけることで、患部の診断や評価だけでなく、痛みの原因となった動作や生活習慣など、患部以外の機能不全にも目を向けることが可能です。また、実際の動作の修整も広いフリースペースを使って行っております。ストレッチや筋力強化に加え、体全体のバランスを整えることで患部への負担を軽減しています。最終的には、ご自身の体の状態を理解し、日常生活の中でセルフケアができるようになることをめざし再発防止につなげています。

リハビリフロアが増床されたそうですね。

より実践に近い状態で体を動かせるスペースを確保したいと考え、2023年に上の階にもフロアを拡張しました。スポーツ整形ではベッド上での治療だけでなく、実際の動作の中で状態を確認することが重要です。走る、跳ぶといった動きができるリハビリスペースを確保し、投球フォーム、スイング動作、ランニングフォーム、歩行動作など各競技ごとの動きの評価やトレーニングが可能になりました。また、実際に投球できるスペースも設けて、ボールを投げながら痛みの有無やフォームの確認を行うことができます。こうした環境を整えることで、競技や日常生活への復帰に向けて、より実践的なサポートにつなげていきたいと考えています。都心でこの広さのスペースを確保しているクリニックは少ないと思います。

リハビリ担当のスタッフの方々について教えてください。

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水4

当院にはさまざまなスポーツ経験を持つ理学療法士が在籍しています。野球やラクロスなど、自身の競技経験を生かして診療に当たるので、競技特有の動きを踏まえた評価や指導が可能です。野球であれば、投球障害に詳しいスタッフが対応するように担当します。一方で、スポーツの障害には共通となる原因も多いことや、全員が幅広いスポーツに対応できるよう研鑽も積んでいるため、特定の競技しか治療ができないということはありません。難しい症例や新しいスポーツによる疾患に対しては、スタッフ同士で情報を共有しながら、チームとして治療にあたっています。

長引く症状や原因不明の痛みがあれば早めに相談を

先生がスポーツ整形の分野に魅力を感じた理由を教えてください。

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水5

整形外科は、運動器機能再建外科とも呼ばれています。悪いところを取り除くための治療だけでなく、元のように動ける状態に作り直すことをめざすことで、患者さんの人生を好転させ、その周囲の人にも幸せが広がるところに魅力を感じました。大学病院勤務時代に恩師を通じてスポーツ整形の存在を知り、手術以外にも価値ある治療法が多くあることを学びました。その後はスポーツ選手の診療や手術、研究活動に従事し、海外留学も経験。関節鏡手術について学び、再生医療の基礎研究にも携わって、帰国後にはさまざまなスポーツ種目のサポートを行ってきました。アスリートがケガを乗り越え、十分にパフォーマンスを発揮できる状態をめざす過程に関わることに、やりがいを感じています。

スポーツ整形外科はどのようなときに頼ったら良いのでしょうか?

スポーツによるケガはもちろん、原因がはっきりしない痛みやなかなか改善しない不調がある場合にも受診を検討していただきたいです。スポーツ整形外科では、骨折や損傷といった明確な異常だけでなく、痛みの背景にある体の使い方や機能不全まで含めて評価し、改善をめざします。また、痛みを和らげるための治療を提供するだけでなく、その後どのように動きを再開していくか、再発防止には何が必要かといった点まで見据えてサポートできるのも特徴です。スポーツをされていない方でも、日常生活の中での痛みや違和感に対して役立つ視点がありますので、気になる症状があれば気軽に相談してください。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

洞口敬院長 B&Jクリニック お茶の水6

今後は、現在行っている治療やリハビリの質をさらに高めていきたいです。スタッフにも継続して研鑽を積んでもらい、患者さんがより早く、より良い状態での復帰をめざせるよう体制を整えていきたいですね。また、スポーツをされる方には、ご自身の体の状態を正しく理解した上で楽しんでいただきたいと思います。体の回復スピードは年齢によって変わりますし、過度な負荷は痛みやケガの原因にもつながります。競技の練習だけでなく、体づくりや日頃のメンテナンス、十分な休養や栄養といった要素も含めて、バランスを整えることを図るのが重要です。痛みがある場合は無理をせず、早めに相談していただければと思います。薬の処方や注射などについても、患者さんに納得いただいた上で治療を進めていきますので、疑問や不安があれば遠慮なくお話しください。