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洞口 敬 院長の独自取材記事

B&Jクリニック お茶の水

(千代田区/御茶ノ水駅)

最終更新日:2022/03/25

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御茶ノ水駅から徒歩4分の場所にある「B&Jクリニック お茶の水」は、スポーツ整形外科と運動器リハビリテーションに力を入れているクリニックだ。院内に入ると、清潔感のある空間と広々としたリハビリスペースが目に入る。洞口敬(ほらぐち・たかし)院長は多くのアスリートの治療を手がけた経験を生かし、保存療法(非手術的治療法)を中心に、ケガや痛みに苦しむ患者をサポートしている。理学療法士がマンツーマンで指導するリハビリも大きな特徴だ。「医学的な正解だけを押しつけることはありません。例えば他院で安静にと言われても、人生に関わる試合が控えていれば別の選択肢を考えることもあります」と話す洞口院長からは、患者に対する真摯な姿勢と優しさが伝わってくる。そんな洞口院長に、同院の特徴や診療方針について話を聞いた。

(取材日2022年2月26日)

主軸は非手術的治療法とリハビリテーション

スポーツ整形外科とリハビリに注力しているそうですが、どのような患者さんが多く来院していますか?

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当院のコンセプトは、多くのスポーツ選手のサポートを通じて培ったノウハウを最大限に生かした保存療法(非手術的治療法)と、専門的なリハビリテーションを中心とした医療の実践です。一般整形外科においては、スポーツ医学から得られた技術を応用し、五十肩や膝関節症などの日常生活の痛みに対する治療も行っています。ですから当院の患者さんの年代は10代の学生さんから、趣味でスポーツを楽しむ中高年の方、膝痛や肩痛で悩む高齢の方まで幅が広いです。学生や社会人の方も通いやすいように夜間診療も行っていますので、夕方以降は特に若い方が多くなりますね。

先生はクリニックの設立から関わったそうですが、なぜこういったクリニックをつくろうと考えたのでしょう。

私は大学病院勤務時代に、手術を中心とした医療を提供してまいりました。整形外科疾患は手術が終わった瞬間からリハビリが非常に重要になるのため、当時から「患者さんに最適なリハビリを提供したい」と考えていました。しかし大学病院は通院リハビリをほとんど行っておらず、患者さんをサポートできる場所を探してもなかなか見つかりませんでした。そこで、「ないならば自分でつくろう」と考え当院の開業に至りました。開業場所を御茶ノ水にした理由は、私が勤務していた大学病院が近く、連携を取りやすいと考えたからです。加えて、東京医科歯科大学病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院などスポーツ整形に力を入れている大学病院などが多数あり、そこで手術を受けた患者さんの利便性も良いのではと考えました。

保存療法(非手術的治療法)とは具体的にどのような治療法なのでしょう?

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当院では専門的なリハビリに加え、エコーガイド下ファシア・ハイドロリリースという注射手技、インソールを用いた装具療法など、手術以外の方法で患者さんをサポートする医療を追求しています。本来スポーツ整形は、どうしても手術をしなければならないというケースは少ないのです。適切な保存療法とリハビリを受けることができれば、手術をせずとも改善をめざせる可能性は十分にあると考えています。大事なのは「手術はできないから保存療法をする」のではなく、「積極的な保存療法」を実践しているという点です。もちろん手術が適した状態であれば、各専門の先生がいる大学病院を患者さんの希望もお聞きして速やかに紹介しています。

患部と連動する他の部位にもフォーカスした治療を行う

こちらが注力しているリハビリの特徴を聞かせてください。

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当院のリハビリは、理学療法士がマンツーマンで指導し、個々の症状に応じた運動療法や物理療法、自宅で行うセルフケア指導などを行います。一般的にリハビリの時間は一単位20分ですが、当院では40分程度かけて対応することを基本としています。運動療法では患部の診断・評価に加え、患部外の機能不全にも目を向けながらケガや痛みの原因となった動作や生活習慣などを探ります。患部のストレッチや強化改善だけでなく、患部以外へのアプローチにより患部への負担を減らす方法も重視しています。これによって患者さんが自身の体の特徴や癖を知り、治療後は自己管理ができるようになることをめざしています。

なぜ、患部外へのリハビリが大切なのでしょう?

もし飼っている金魚の具合が悪いときに、皆さんはまず何をしますか?多くの人は水や水槽のフィルターを変えて、金魚の周辺環境を良くしなければと思いますよね。それと一緒なんです。例えば、中学生や小学校高学年で起こりやすい腰椎分離症という疾患があります。治療法としては、腰にコルセットを装着して、スポーツをせずに安静にするのが一般的です。もちろんこの方法は間違っていません。しかし患部だけを治療しても、周辺の体の部位を改善しないとなかなか良くなりませんし、仮に症状が良くなってもまた同じことの繰り返しになります。腰椎分離症を発症したときは、硬くなった股関節や胸郭、肩甲骨周辺などをやわらかくするためにリハビリを行ったり、腰に負担がかかりにくいフォームを身につけたりして、再発予防をすることが非常に大切です。当院では年齢にもよりますが、コルセットなしで治療するケースも少なくありません。

先生の診療のポリシーを教えてください。

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医学の教科書的な正解の型にはめるだけではなく、患者さんの背景や気持ちを考え、これまでの努力などを考慮した上で診療方針を検討することを強く意識しています。当院には「他院で安静にするように言われたけれど、大事な試合が控えていてどうしても出たい」という患者さんが相談に来ることもあります。もちろん安静という診断は正しいのですが、患者さんにも「絶対に出たい」という切実な思いがあるのです。そんな時は、痛みを和らげ悪化を避けながら、試合で患者さんが最高のパフォーマンスを発揮できる方法を考えることもあります。

患者の背景や心情に寄り添う医療を提供

先生が整形外科領域を志した理由や、これまでのキャリアを聞かせてください。

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運動器機能再建外科とも呼ばれる整形外科は、悪いところを取り除くためだけではなく、元のとおりに動くように作り直し、手術の仕上がりによって患者さんの人生を良くするためのサポートができます。そんなところに魅力を感じ、整形外科を選びました。大学の医局に入ったときに、私の師であり後に当院の初代院長となった先生を通じ、スポーツ整形外科の存在を知りました。その時に手術はもちろん、手術以外にも優れた治療法が多く存在することを学びました。さらに、大学病院勤務時代にはスポーツ選手の診療や手術、研究活動をメインに従事し、海外留学も経験、関節鏡手術の研鑽や再生医療の基礎研究にも携り、帰国後にはさまざまなスポーツ種目のサポートを行ってきました。

再発予防を視野に入れ、全身の評価を行っているそうですね。

大きな病院の整形外科は、肩や膝などパーツごとに専門化され外来が分かれていますが、私はさまざまな部位が連動している運動器疾患を診察・治療する場合には、全身をトータルで診ることも大切だと考えています。全身を診た上で患部周囲の身体環境のみならず生活環境の改善も実践し、再発防止もしていく必要がありますからね。当院では患部の治療はもちろん、再発予防を視野に入れながら、全身の評価と治療を行います。スポーツによるケガは、痛む部位と別の部位に原因が潜んでいたというケースも珍しくありません。また、レントゲンだけでは診断できないことも多くあるため、必要に応じてエコーやMRI、CTなども用いて、関節や靱帯、神経の痛み、障害や外傷などを詳細に評価します。アスリートへの対応経験が豊富な義肢装具士による、オーダーメイドのインソールや装具の作成も可能です。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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当院では、本人の希望はもちろん、個々のレベルや大会までのスケジュールも考慮しながら、しっかり話し合った上で治療方針や復帰時期を決定しております。もとのパフォーマンスが発揮できるレベルまで回復させ、スポーツ復帰ができるようにしっかりサポートしています。また、大きな病院で「手術の必要はないですよ」と言われたけれど、実際には痛みや不調は感じているので困っているという方もいるかもしれません。当院では、医師や理学療法士、義肢装具士など多職種で連携し、ハイドロリリースや先進的な医療、そしてリハビリテーション、インソール療法、環境改善アドバイスなどを含めケガや痛みに苦しむ患者さんをサポートいたしますので、お気軽に相談しに来てくださいね。

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