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畑 英行 院長の独自取材記事

つつじヶ丘ホームドクタークリニック

(調布市/つつじヶ丘駅)

最終更新日:2024/04/15

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック main

つつじヶ丘駅北口のバスロータリーのそばで、地域の身近なかかりつけ医として診療しているのが、「つつじヶ丘ホームドクタークリニック」だ。黄緑色と白色を基調としたリラックスできる雰囲気の内装が印象的な同院は、内科と皮膚科、アレルギー科を標榜するものの、診療科にこだわらず身近な病気や症状を幅広く診療する。加えて、胃と大腸の内視鏡検査にも対応し、地域の人の健康を支えることをモットーとする。そんな同院の院長で、「患者さんにどのようなことでも気軽に相談してもらえて、良い気持ちで帰ってもらえるクリニックをめざしています」と優しい笑顔と穏やかな口調で話す畑英行先生に、同院のことや地域医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2024年3月8日)

できる限り幅広く診療することをめざす

最初に診療の方針を教えてください。

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック1

昭和の頃のクリニックは怖い医師や看護師がいて、今のように寛容な雰囲気ではありませんでした。私も子どもの頃にクリニックにかかった時は、風邪で受診してあまり良くならなくても、先生が怖いからともう一度受診するのをためらってしまっていました。本来、医療は患者さんを治すためにあるのに、それでは本末転倒だと思います。ですから、私は患者さんが良い気持ちで帰ることができるようなクリニックをめざしています。受付のスタッフの優しい対応や、医師による患者さんのお話をしっかりと聞いた上での診察、必要に応じた検査といった体制を整えることで、それが実現するよう努めています。良い気分で帰ってもらえると私もうれしいですし、患者さんが家族だんらんの時間に、クリニックであった出来事を話したくなるような診療ができればと思っています。

どのような患者さんが利用されていますか?

かかりつけ医として幅広い診療に対応しています。高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病から、発熱や腹痛、足のむくみ、皮膚科やアレルギー科など、生活において起こり得る幅広い症状の相談を受けつけています。足をぶつけて痛い時に、整形外科などではなく当院に相談してくださっても構いません。診察させてもらい、必要に応じて薬を処方して、それでも治らない場合は専門の医療機関を紹介するようにしています。発熱された患者さんのための外来も行っていて、基本的に非常勤の先生に担当してもらっています。特に診療科の垣根を設けず、できる限り幅広く診療できるように努めていますし、皆さんの良き相談相手でありたいと心がけています。

力を入れていることはありますか?

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック2

私の専門でもありますが、胃と大腸の内視鏡検査です。私は以前、大学病院で胃がんや大腸がんの検査や治療に多く携わってきました。その経験を生かしながら胃がんや大腸がんを早期発見することをめざしています。胃や大腸の内視鏡検査で痛みや苦しさがあると、次回もまた受けようとなかなか思えなくなってしまいます。それに、苦痛があってもなくても、検査の結果は変わりませんので、できるだけ苦痛が少ない検査ができるよう努めています。胃の内視鏡検査では、より苦痛を軽減するために経口内視鏡に加えて経鼻内視鏡を選べますし、鎮静剤を使用して、半分眠っているような状態で検査を受けることもできます。それらのことは患者さんともよく相談しながら、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのような検査を受けてもらえるようにしています。

胃と大腸の内視鏡検査や睡眠時無呼吸症候群にも対応

胃や大腸の内視鏡検査を受けるのは大切ですよね。

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック3

胃がんや大腸がんに限りませんが、がんと診断された時点で死の宣告に近いとされていた時代も、かつてはありました。しかし今の時代はがんを早期発見できれば、多くの場合で治療することが可能です。20年以上前に胃や大腸の内視鏡検査を受けた人の多くは、苦しい思いをしたのではないでしょうか。今は検査で使用する内視鏡や医師の技術も進歩していますので、二の足を踏む理由はほとんどないと思います。胃腸に何かしらの症状があって困っているのであれば、早めに相談をしていただいて、必要なら安心して胃や大腸の内視鏡検査を受けてもらいたいですね。

他に取り組んでいることはありますか?

先ほどもお話ししましたが、健康診断の結果や生活習慣病、肝臓が悪いといったことなど、なんでも相談していただいて大丈夫です。どのようなことでも相談していただけるのが、当院の特徴だと考えています。その一環として最近始めたのが、睡眠時無呼吸症候群の診療です。当院では、検査装置を貸し出して、自宅で検査を受けていただくことができます。検査の結果、必要と診断されれば、睡眠中の呼吸を助ける装置を使った持続陽圧呼吸療法(CPAP)の導入や管理を行います。実は、以前から睡眠時無呼吸症候群の診療のニーズを感じていたんです。高血圧症などの診察は当院で受けて、睡眠時無呼吸症候群だけは別の医療機関を受診するのは患者さんの負担になるでしょうから、当院でも対応できるようにしました。患者さんのニーズにしっかり応えることで、クリニックの成長につなげていきたいです。

診療の際に心がけていることを教えてください。

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック4

できるだけ患者さんを緊張させず、何でも気軽に話してもらえる雰囲気をつくることを心がけています。院内の配色もそれを意識していて、安心できる黄緑と白をメインカラーに選びました。リラックスして待ち時間を過ごせて、診察時も緊張せずに話ができるのではないでしょうか。緊張していると話したいことを忘れてしまうことが私もありますので、私自身もできるだけ物腰をやわらかくして、患者さんの相談漏れがないようにしたいと考えています。私が話をする時はできるだけわかりやすい言葉を使って説明することも大切にしています。また、患者さんに対する心配りについてスタッフと共有しています。朝礼などで、今日は雨が降っていて患者さんが転びやすいので注意をしましょうといったことを伝え続けています。毎日患者さんのことを考えているのと考えないのとでは、何年もたつと雰囲気も違ってくるでしょうから、そのスタンスは変えないよう心がけています。

これからも成長を止めず前に進んでいきたい

話は変わりますが、先生はなぜ医師を志したのでしょうか?

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック5

子どもの頃から開発途上国の支援に興味があり、厚生労働省の官僚になってJICA(国際協力機構)やODA(政府開発援助)などの業務に携わりたいなと思っていました。父も医師でしたが、特に私に医師への道を勧めることはありませんでした。しかし、ある時親戚から「国際貢献の道も良いけれど、世の中にはもっと身近に助けられる人がいるよ」と言われて、確かにそうだなと腑に落ちたんです。それからは、まずは家族を含めた身近にいる人たちを幸せにすることで、幸福な人たちを増やしていけばいいんじゃないかと思うようになり、医師をめざすことに決めました。

なぜ、この地域で開業することにしたのですか?

私の生まれが京王線の下高井戸駅の近くで、小学生の頃はつつじヶ丘駅の隣の仙川駅エリアまで電車で通学していました。つつじヶ丘に住んでいた友人も多く、この辺りにはちょくちょく遊びに来ていたんです。ここから2kmほどの杏林大学医学部付属病院に長く勤務していたこともあって、大人になってからも慣れ親しんだ地域でした。そんなこともあって、それまでの大学病院や一般病院での経験を生かし、この地域の皆さんの暮らしを支える存在になりたいと思い、こちらで開業することにしたのです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

畑英行院長 つつじヶ丘ホームドクタークリニック6

開業から9年ほどがたちましたが、患者さんの支えになれることに大きな充実感や満足感を抱いています。もっと多くの患者さんを支えたいと思い、下高井戸に分院を開設しました。これからも機会があれば、他の場所にも当院のようなクリニックをつくっていけたらなと思っています。また、これまでに学んだたくさんのことをこの先も生かしていきたいですし、自分の成長を止めたくないと考えています。些細な体の悩みを相談してもいいのかなと迷うこともあるかもしれませんが、小さな悩みの相談が大きな解決の糸口になることもありますから、本当にどのようなことでもお困りであれば気軽にお越しください。

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