全国のドクター8,873人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月24日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 成城学園前駅
  5. 成城ハートクリニック
  6. 北川 容子 院長

北川 容子 院長の独自取材記事

成城ハートクリニック

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2019/12/18

178980

小田急線の成城学園前駅から徒歩約1分の好立地にある「成城ハートクリニック」。同院の院長を務めるのは、大学病院や地域の中核病院で循環器疾患の治療を手がけてきた北川容子先生。主に、狭心症や心筋梗塞など生死に関わるような急性疾患の治療分野で経験を積んできたが、患者と向き合って話を聞くのが好きな北川院長は地域医療を意識するようになり、開業を決意したそう。同院には循環器、特に心臓関連の問題を解決したいと訪れる患者の割合が高いものの、一般内科的な病気や女性に多いトラブルなどにも幅広く対応しているという。「総合的に診るのが診療スタンスです」と話す北川院長に、診療内容をはじめさまざまなテーマでたっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年9月27日)

循環器疾患を中心に幅広い症状に対応

開業から3年目になるそうですが、振り返っていかがですか?

1

思ったより多くの患者さんに来ていただけているなと感じています。開業当初は、「この地域にはたくさんのクリニックがあるので、駅前とはいえそれほど忙しくはならないだろう」と周囲から言われていました。でも、開業から2年目、3年目と時がたつにつれてどんどん患者さんが増え、どうやったら患者さんに来てもらえるかなどと考える余裕もないほど忙しいです。一般内科的な症状で来るよりも、私の専門分野である循環器をめざして足を運んでくださっている方のほうが多いようです。開業から時間がたってみてちょっと驚いたのは、女性で循環器系の治療を求めていらっしゃるケースが多いこと。狭心症などは比較的男性に多いといわれるので、意外だなと思いました。患者さんの層は、学生さんからお年寄りまでと幅広く、小児以外のすべての方を診ているような感じです。

来院するのは循環器疾患の患者さんばかりなのですか?

もちろん風邪や頭痛など一般的な疾患の患者さんも診ていますが、割合としては循環器疾患の方が多く、症状でいえば胸痛と動悸が主訴のトップ2。ただ、循環器疾患で来た患者さんだからそこだけ管理すればいい、というわけではありません。風邪もひきますし、喘息があったり骨粗しょう症が心配だったりすれば対応が必要です。他科の病気は専門の医療機関に紹介することもありますが、実際にはなかなか紹介しにくいケースもあります。というのも、心疾患の患者さんはどうしてもいろいろなお薬を使っているため、お薬の飲み合わせも含め1人の医師がトータル的に診たほうが安心だと考えるからです。

地域の医療機関との連携について聞かせてください。

2

幅広く診ているとはいっても、専門のドクターに診てもらったほうがいい症例ももちろんたくさんあります。近隣にはたくさんのクリニックがあり、さまざまな診療科がそろっています。地域の医師会を中心に横のつながりが強くドクター同士知り合いであることも多いので、連携もスムーズです。あらゆる診療科のクリニックが、この小さい町の中で密に連携し総合病院のような役割を果たしている。これは患者さんにとってもメリットではないかなと思います。例えば、耳の症状が心配な患者さんなら「あそこの耳鼻科の先生、よく知っていますよ」と言うだけで、初めてのクリニックでも安心できるのではないでしょうか。

日々の勉強を積み重ね診療・治療の幅を拡大

こちらではどんな診療が受けられますか?

3

内科・循環器内科領域に入る疾患はもちろん診療対象です。風邪、気管支炎、気管支喘息、頭痛などコモンディジーズと呼ばれる一般的な内科疾患はすべて診ていますし、高血圧や脂質異常症、心不全や狭心症、不整脈、動脈硬化などの循環器疾患にも幅広く対応します。2つの領域以外でも、更年期障害では動悸が起きることも多いので診る機会も多いですし、睡眠時無呼吸症候群や女性の排尿障害なども診ていますね。また、診療中に気になって調べると骨粗しょう症が見つかることもよくあり、お薬で対処できる症例の方はお付き合いいただいています。

ずいぶんと幅広い病気に対応していただけるのですね。

トータルで患者さんを診るというスタンスなので、診療経験の少ない病気でも、自分で勉強したり専門のドクターに聞いたりしながら治療するということを繰り返しているうちに、自然と診療の幅が広がっていきました。新たな知識や経験は次の患者さんのメリットにもなると思い、積極的に取り組んでいます。診療だけでなく、治療の選択肢も着実に増やしています。漢方もその1つ。内科の開業医にとって薬は、病気に対抗するための強力な武器です。武器の種類を増やすことで、より効率的な治療へつながるのではないかと考えています。予防の手段も増やしていて、最近始めたのは管理栄養士による食生活の指導。完全予約制で、主に糖尿病など生活習慣病の方を対象としています。

普段、心がけていることを教えてください。

4

一人ひとりの患者さんの波長に合わせてコミュニケーションをとることです。波長を合わせることで患者さんは、本当に言いたいこと、解決したい問題を話しやすくなるはずだからです。同じ病気にかかっても、来院の目的は人によって異なります。例えば高血圧の患者さんでも、お薬だけ欲しいという方もいれば、併発している頭痛を何とかしてほしい場合や、不安な気持ちを軽くしたい場合などさまざま。たとえお薬を出して血圧をコントロールできたとしても、患者さんの本当の望みがかなわなければ満足して帰れません。逆にいえば、患者さんが一番困っていること、解決したいと思っていることを解消につなげることこそが、医師の役割だと思います。患者さんが「何を言っているか」ではなく「何を言いたいか」を引き出すためにも、口調や話の内容も一人ひとりで変えて話しやすい雰囲気づくりを心がけています。

幅広い診療を支えるスタッフたち

院内のスタッフ体制はどうなっていますか?

5

看護師は2人で受付スタッフは3人。全員女性で、このうち2~3人が常時いるような体制をとっています。みんな開業当初からのメンバーで、私が指示をしなくても、今何が必要かをくみ取ってどんどんやってくれるし、陰で相当勉強もしてくれているみたいですが、当院はやることが多いので大変だと思います。例えば、骨粗しょう症の対応では、予約・スケジュール管理の仕事が受付スタッフにはプラスされます。看護師は看護師で、骨粗しょう症治療の自己注射の指導など、通常内科であまりやらないこともやってもらっていますが、ほかの業務もそつなくこなしてくれて。彼女たちがいなければやっていけないなとつくづく思います(笑)。

日頃なさっている健康法があれば教えてください。

診療中は座りっぱなしなので、できるだけ体を動かすようにしています。自転車通勤をウォーキングに変えたり、帰宅したら家事をすべて終わらせてから筋力トレーニングしたり。おかげで体重は減り、体脂肪率も10%ほど減りました。あとは、食生活の見直しです。お菓子をかなりの量、食べる習慣がやめられなかったのですが、1週間だけ糖を断つ生活を徹底してみたんです。すると、1週間後にお菓子を食べても、ほんの一口で満足できるようになりました。その後もお菓子は食べていますが少ししか食べませんし、血糖値を急上昇させないよう何もおなかに入っていない状態で甘いものを食べるのはやめるようにしました。こういうのは「朝、顔を洗う」などの習慣と同じで、今ではかえって糖をコントロールしないと気持ち悪いですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

6

最近、メディアでも取り上げられるようになった循環器疾患に微小循環障害や冠攣縮性狭心症というものがあります。末梢のごく細い血管が収縮することでさまざまなトラブルが起きる病気ですが、これが心臓で起こって心臓へ十分な血液が一時的に流れなくなり、胸痛を引き起こすことがあるんです。細い血管で起こるトラブルのため検査画像でも診断がつきにくく、「異常なし」と判断されることも珍しくありません。患者さん自身も、たまにしか症状が出ないので放置しがちですが、これらを放っておくと、将来的に心筋梗塞など重篤な病気へ発展する恐れもあります。この病気に限らず、循環器疾患は進行が早いものが多く、何より命にかかわる場合もありますので、何か気になることがあればぜひご相談ください。

Access