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金子 智則 院長の独自取材記事

いきいき整形外科

(江戸川区/瑞江駅)

最終更新日:2025/06/18

金子智則院長 いきいき整形外科 main

江戸川区南篠崎町の一角に立つ「いきいき整形外科」。3階建ての白い外観が印象的な同院は、地元出身の金子智則院長が2016年に開業した。1階の診療部、2階のリハビリテーション室に加えて、2023年には3階にアスレチック・リハビリテーション室を増設。金子院長は「その方のパフォーマンスができる限り元の状態に戻るよう力を尽くすのが整形外科医としての役目」と考え、子どもから高齢者、さらにスポーツ愛好者やアスリートまで幅広い診療を行っている。特に体の各部位の連動性回復と全身の状態の調整をめざす「コンディショニング」を重視し、患者一人ひとりに合わせた治療を実践している。また、エコー(超音波)診断装置を用いた各治療法にも対応している。そんな同院を率いる金子院長に、クリニックの特徴などについて聞いた。

(取材日2025年2月26日)

体の連動性回復をめざす「コンディショニング」を重視

院内はどのフロアも広くて快適ですね。

金子智則院長 いきいき整形外科1

開業以来、1階は診療室やMRI検査室、エックス線検査室、処置室などのある診療部、2階はガラス張りの広いリハビリテーション室として利用してきましたが、患者さんやスタッフも増えてきたことから2023年11月、3階にアスレチック・リハビリテーション室を増設しました。スポーツをしている方に向けた強度の高いトレーニングや投球練習、フォームの確認などができる広い場所も必要になってきたこともありました。また、スポーツをしている方に限らず、一般のご年配の方でも体をうまく使えているかどうかはリハビリテーション室のベッドの上だけではわからないことも多く、3階で実際に体を動かしながら確認などをしています。あるいは、ご高齢の方が何か運動するときの正しい体の動かし方を覚えていただく際に利用するなど、さまざまな場面で活用しています。

こらちでは「コンディショニング」を重視していると聞きました。

整形外科を受診する場合、けがをして痛いというケースと、どこもけがしていないのに痛いというケースがあります。けがによる痛みはまず安静にして様子を見ます。一方、けがをしていないのに痛みがある場合、その原因としてよく言われるのが「年のせい」や「老化」です。「年だから安静にしていなさい」と言われることも多いですが、安静にしていたら体の機能は低下するばかりです。老化にもさまざまありますが、老化は言い換えれば、時間による体の変化と機能低下です。軟骨や椎間板、骨などの変化は自分自身ではどうにもすることができません。ただ、筋力や柔軟性の低下は自身の努力で改善をめざせる老化です。このような老化に対して、ご自身でケアして全身の状態を整えていこうというのがコンディショニングです。

なるほど。新しい考え方ですね。

金子智則院長 いきいき整形外科2

患者さんは、これまでと同じ生活をしているのに体が痛くなった、と訴える方が多いのですが、それは体の連動性の低下が関わっています。本来、体を動かすときには、筋肉や関節がうまく連動して体にかかる負担を分散しています。ですが、その連動性が低下すると、どこか1ヵ所に大きな負担がかかって故障が出ます。例えばぎっくり腰。床にある物を持ち上げる時、本来は足首、膝、腰、背中などを曲げたりして力を分散させるのに、それらがうまく連動せず腰だけに負荷がかかってしまうのです。コンディショニングではその連動性の回復をめざすことに重きを置いています。具体的にどのように行っていくかは一人ひとり異なっていて、その方にとって何が必要かを見極めて診断しています。

エコーを用いた治療に注力

エコーを用いた治療にも力を入れているそうですね。

金子智則院長 いきいき整形外科3

エックス線検査やMRI検査は体を静止させたまま行いますが、エコーは体を実際にその場で動かしながら筋肉や神経などの状態をリアルタイムで評価できます。今はエコーの技術がかなり進化していて、以前だったら難しい治療がクリニックでも行えるようになっています。当院でも積極的に取り入れています。例えばエコーガイド下で薬剤を注入して痛みの緩和を図るハイドロリリースなどです。さらに、四十肩や五十肩の治療として、肩から腕を支配する神経にブロック注射し、医師が腕を動かすことで可動域の回復を図るサイレントマニピュレーションも行っています。これによってリハビリテーション期間の短縮につなげます。

交通事故によるけがなども対応していると聞きました。

交通事故は突然起こることで、まさか自分が当事者になるとはどなたも考えていないですし、事後の解決法について予備知識も持っていないでしょう。ですので、少しでも不安を減らして体の回復も含め納得できる形で解決できるよう努めています。事故の直後は興奮していますのであまり痛みを感じず、少し時間がたって気持ちが落ち着いた頃に初めて痛みを感じることが多いです。炎症が起きている場合は2~3日後に症状が出てきます。万が一交通事故に遭って何か症状が出たら、すぐに受診するようにしてください。我慢して受診しない方もおられますが、我慢することは避けてください。何ヵ月かたった後に、実は痛かった、などと訴えても保険の審査が通らないこともありますので、症状があればすぐに受診することが大切です。

診療の際はどのようなことを大切にしていますか。

金子智則院長 いきいき整形外科4

なぜ痛みが出ているか患者さんによく理解していただけるよう丁寧に説明して、それに対してどのように対処していけば良いか、患者さんと一緒に考えるようにしています。患者さんによってできること、できないことがありますので、できる範囲でどのようにしていくのが一番良いのかを相談しながら決めています。また、整形外科もそれぞれ専門がありますので、より専門的な治療が必要であれば適切な医療機関に紹介しています。すべての患者さんを満足させることはなかなか難しいですが、患者さんが少しでも良い方向に向かえるよう、私なりにアドバイスしています。これまで診療してきた中で、やはり経験が物をいうと実感することも多いですね。一人ひとりの患者さんを診ることで自分自身も成長できているのかなと感じます。

整形外科医としてパフォーマンスを最大限戻したい

先生が医師をめざしたのはどんなきっかけがあったのですか。

金子智則院長 いきいき整形外科5

医師をめざしたのは両親が薬剤師で、医療の世界が比較的身近だったからです。「医療の力はすごい」と実感したことが後押ししてくれました。治療によって患者さんの人生の可能性を広げられる、そんな医師になりたいと思ったのです。当初は心臓血管外科や消化器外科など手術による治療を考えていましたが、手術に適応しない患者さんをほかの科の医師に診てもらうことに疑問を感じ、幅広く自分自身で診られる診療科が良いと思って整形外科を選びました。お子さんからご高齢の方まで、一生にわたって責任を持って診ていける点が一つの魅力だと感じています。

お休みの日はどのように過ごしていますか。

休診日には埼玉にある整形外科病院で、股関節や膝関節の関節置換術や骨切り術を行っています。ずっと手術を続けていますので、当院の患者さんで手術が必要な方などに手術の内容や術後の経過などについてわかりやすく説明できる点も当院の強みだと思います。また、江戸川区の子どもたちの野球肘の集合検診などにも、理学療法士とともに参加しています。江戸川区はスポーツをしている方が多く、珍しい種目もありますので、それらに関する勉強もしています。ほかの休日はジムに行ったり、子どもと一緒に家族サービスしたりしています。

最後に今後の展望と、メッセージをお願いいたします。

金子智則院長 いきいき整形外科6

私は、患者さんの落ちたパフォーマンスを元に戻せるよう尽力することが、整形外科医としての役目だと考えています。どこまで戻したいかは人によってさまざまですが、患者さん一人ひとりのニーズに合わせてサポートしていきたいと思います。けがや痛みの予防という意味も含めてコンディショニングの重要性をより多くの方に発信し、コンディショニングによってご自身の体をエイジングケアしていただきたいと考えています。この4月からはスポーツ整形外科を専門とする医師も増える予定ですので、スポーツ整形外科でもより専門的な医療を提供していきたいと思います。

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