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古川 能史 院長の独自取材記事

あるす歯科

(杉並区/方南町駅)

最終更新日:2021/10/12

古川能史院長 あるす歯科 main

方南町駅より徒歩3分と好立地、ピンク色の鮮やかな外観が印象的な「あるす歯科」は2016年7月開院。院長の古川能史先生は、大学入学時から開業を視野に入れて学び、夢をかなえたばかりだ。かつて大学院の放射線科に所属し、画像診断技術を学んできた経験を生かすべく、同院にはデジタルレントゲン・CTを完備。正確でわかりやすい診断につなげている。また、画像記録を残すことで、患者にも症状の変化を伝えやすく、治療していく上でのモチベーション維持にも貢献できるそうだ。古川先生の診療理念は、患者に無理なく治療してもらうこと。費用や治療期間などは無理をしても続かないので、希望を率直に伝えてほしいと話す古川院長に、同院の設備や診療について聞いた。

(取材日2016年8月22日)

大学入学時から抱いていた開業医の夢をかなえて

2016年7月に開業されたばかりですが、いきさつなどをお聞かせください。

古川能史院長 あるす歯科1

1年ほど九州の歯科医院で勤務した後、このクリニックを開業しました。ここは私の実家が近く、開業先を探していた際に見つけた物件です。開業は大学入学時から意識していて、常に考えていました。むしろ、開業医になるために、歯科医師をめざしたと言っても良いかもしれません。これまで2つの歯科医院で勤務するうちに、自分の理想とする治療をしたいという思いが出てきたのですが、時期についてはずっと葛藤があったんですね。しかし年齢も35歳になり、独立してもやっていけるという自信もついたので、そろそろ開業して夢をかなえようと思い、現在に至ります。

得意とする治療分野について教えてください。

勤務していた歯科医院はインプラント治療で有名でしたから、外科的処置全般においてとても鍛えられました。あとは保存療法やコンポレットレジンと呼ばれる樹脂素材を詰め物などに用いるCR治療、補綴分野にも自信があります。それぞれの分野で知られる、尊敬する先生方に習ってきたので、いつも自分は今、どの辺りのレベルに位置しているのだろうと、想像を巡らせることがあります。

どんな患者さんに来院してもらいたいですか? 

自分の口の中のことは、患者さんご自身に知っていただきたいと思うので、好奇心旺盛な方なら私と相性が良いかなと思いますね。「先生にお任せします」と委ねられるのは、本音を言うとあまり好きではありません。今の歯科診療は、時間と費用をかければどんな治療でも可能です。でも、患者さんごとに事情は異なりますから、予算やどのくらいの期間で治したいかを率直におっしゃっていただきたいと思います。そのほうが患者さんのご希望に沿うように、私もベストな治療計画を立てられますから。ですので、治療内容やプランについては、患者さんとしっかり相談していきたいと思います。

患者さんに対して望むことはありますか? 

古川能史院長 あるす歯科2

痛みに弱い方ほど、気持ちをきちんと伝えてくださるので、かえって治療しやすいんです。痛みをどうしたら取り除けるか、考える材料があるほうが治療は楽です。ですから、苦手なものは苦手だとおっしゃっていただきたいですね。ひたすら推測を繰り返すより、どういう気持ちなのかを伝えてくださる患者さんだと印象にも残りますし、私としてはありがたいんです。来院して相談するだけでも構いませんし、遠慮なく無理なことは無理とおっしゃってください。

放射線科で学んだ画像診断技術を生かした診療

設備のこだわりや導入された理由を教えてください。

古川能史院長 あるす歯科3

私は治療に1時間、メンテナンスだけでも30分時間を取っています。そのため、患者さんが疲れないことを優先して座り心地の良いユニットを決めました。国産のものは座った瞬間は楽ですが、汚れが目立ちやすいデメリットがあります。当院で採用したユニットはドイツ製で、流線型の滑らかなデザインも気に入っています。あと、大学院時代にインプラントの治療技術を身につけるために放射線科に籍を置いていましたので、このクリニックでもCTとデジタルレントゲンを導入しています。当院のような一次医療を担う街の開業医は、歯科診療の入り口だという考え方を持っており、画像でしっかり診断できれば専門の先生へ早期に紹介することができます。勤務医時代に、画像診断の重要性は実感しましたので、必ず導入しようと思っていました。

画像診断を重要視されているということですね。

患者さんも画像を見るとわかりやすいですし、私の考えも伝わりやすいはずです。どんな治療にも利点と欠点がありますから、納得して治療を受けてもらうためにも、患者さんの目に見える形でお伝えしたいんです。デジタルレントゲンは、コントラストなど画像調整ができるのがメリットですが、自動的に画像調整してしまう恐れもあり、診断を見逃す要因に。私はそうしたデメリットも放射線科で学んできましたので、デジタルレントゲンの持つマイナス要素も自分でカバーできます。CT画像も3Dなので、患者さんもご自分の歯の状態を把握しやすいと思います。口腔内写真や従来のレントゲン写真では、ここが虫歯ですよと言われても、なかなか理解できませんが、先進の3D画像を加えることで、よりイメージしやすくなるんです。また、治療の経過が比較でき、記録として残せるのも画像診断システムの優れている点。患者さんの問い合わせにもすぐにお応えできるんです。

滅菌機器も3種類そろっているとか。

ヨーロッパ基準で最高規格とされるクラスBから、クラスS・クラスNと、すべてのランクの滅菌機をそろえています。Bクラスだけだと時間もかかるし、1台は対応しきれないこともあります。そのため、状況に応じて使い分けています。患者さんにとって安心できる環境をつくりたいので、Bクラスは絶対必要だと思いました。

内装や外観でこだわったポイントを教えてください。

古川能史院長 あるす歯科4

歯科医院というより、ホテルや喫茶店のようなくつろげる空間にしたかったんです。動きを考えるなら、もう少しコンパクトなほうが良いのですが、患者さんにリラックスした状態で過ごしてほしいと思い、この広さを確保しています。外観のピンクは、私の好み。かわいらしくてきれいなものが好きなんです。ピンクは鮮やかだけれど優しい色。でも、自己主張もすごくある。だからあえて派手な印象にしてあるんです。

患者の未来を見据えてきちんとした治療を行う

診療時に心がけていることはありますか? 

古川能史院長 あるす歯科5

患者さんの価値観や優先順位を優先し、後悔しない選択をしてもらいたいと思っています。そして、できるだけ後でやり直しができる治療を心がけています。歯科診療は1回施したら元に戻すことはできません。だからこそ、できるだけ削らず、ダメージを与えないよう配慮しています。細かな気配りをしていると、どうしても診療に時間がかかってしまうこともありますが、費用・期間・日々のメンテナンスにおいて、患者さんの負担にならない治療に努めています。いくら治療に技術を注ぎ込んでも、患者さんがついて来られないなら意味がありませんからね。

「きちんとした治療をする」をモットーにしているそうですね。

決して難しいことを考えているのではなく、基本に忠実でありたいという姿勢を持っているだけです。私が開業した理由の1つに、きちんとした治療をしたいという思いがありました。きちんとやっていれば、患者さんも信頼してくれるでしょう。例えば歯周病治療なら、歯石をきちんと取った上で説明や指導を行わなければ、再び悪くなってしまいます。症例によっては治療せずに治るケースもありますが、患者さんの将来を考えたなら、今やらないと二度手間ですし、結局歯を削ることになるのであれば、患者さんにとっても費用と時間の無駄になってしまします。来院時の訴えを治療し終えた後は、その患者さんがお亡くなりになるその時までメンテナンスだけで済むというのが私の理想ですね。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

古川能史院長 あるす歯科6

歯科医師になったばかりの頃、ご年配の女性から「先生の手は優しい」と言われたことがありました。患者さんは触れる手からもいろんなことを感じるんだなとそのときに気づき、以来、ソフトな触れ方や接し方を診療で心がけています。歯科医師は時に怖いこともやらなければならないので、なるべく笑顔でフランクな雰囲気で接するよう努めています。そうやって、10年後・20年後・30年後に患者さんが健康で幸せでいられるようお手伝いしていきたい。審美面で強いこだわりを持つ方も好きですから、遠慮なくおっしゃってください。ざっくばらんにお話ししていただきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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