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山田 洋史 院長の独自取材記事

高岳眼科

(名古屋市東区/高岳駅)

最終更新日:2021/10/12

山田洋史院長 高岳眼科 main

桜通線高岳駅を出てすぐの、広い大通りに面したビルの1階にある「高岳眼科」。2016年5月に開院したばかりという同クリニックは、駅から徒歩1分という至便な立地に加え、19時まで受付可能なので会社帰りに立ち寄れるのもうれしいポイントだ。「患者さまとは気軽に話しができる関係作りをして、不安や悩みを解消していきたい」と語るのは院長の山田洋史先生。困りごとがあれば気軽に来てほしいという、山田先生やスタッフの親しみやすい笑顔が印象的なクリニックだ。「小さな赤ちゃんからお年寄りまで、眼科全般を幅広く診ることのできるジェネラリストでありたい」という山田先生に、普段心がけていることや医療スタンスについて聞いた。

(取材日2016年8月8日)

患者と気軽に話しができる関係作りをしていきたい

開業にあたりこの地を選んだ理由を教えてください。

山田洋史院長 高岳眼科1

やはり駅から近く利便性が高かったということですね。高岳駅周辺はオフィスが多いイメージがあるかもしれませんが、このあたりは意外と古くから住まわれている方も見えるんですよ。また、マンションが多く建っていて若い世代の方も結構いらっしゃるというのも、この地を選んだ理由です。クリニック内はいかにも病院といった雰囲気になり過ぎずリラックスできるよう、患者さまに優しいイメージになるように心がけました。

先生が眼科医になろうと思ったきっかけは何でしたか。

わずか2cmちょっとの球体が眼球なのですが、実はすごい機能をもっているんですね。実習で手術の横について顕微鏡をのぞいた時に、その球体がまるで宇宙のようで、「すごい世界だな」と思い眼科を志すようになりました。両親が薬剤師をしていたので、小さいころから周りにドクターが多く、医療系の仕事は身近に感じていましたね。愛知医科大学の医学部出身で、卒業後は大学で研修医として勤務していたのですが、仲間が多く一緒に当直をして救急の方を対応したことなど良い思い出になっています。苦楽をともにした仲間とは、今でも交流がありますよ。研修医時代には技術的なことだけでなく、ご家族も含めて患者さまとどう接したら良いか、どういう話し方をしたら伝わるかということを学ぶことができたと思います。

クリニックを開業しようと思った理由について教えてください。

山田洋史院長 高岳眼科2

大学病院で最先端の医療に触れることも大事なのですが、患者さまの数が多いため、大学病院では一人ひとりと接する時間がどうしても短くなってしまいます。そのため、お話しをゆっくり聞いたり説明したりする時間をあまり取ることができないんですね。患者さまにとっては、ちょっとした医師の一言で安心したり、反対に不安になったりといったことがきっとあると思います。患者さまと気軽に話しをできる関係作りをすることで、少しでも悩みを解消し不安を減らせるようになりたいと思いクリニックを開業しました。スタッフは私を含め常時5名いますが、気持ちよく働いてもらえるよう、皆の意見を聞きながら気軽に相談してもらったりして、全員でクリニックを作っていきたいと思っています。

幅広く診ることのできるジェネラリストでありたい

院づくりをされる上で、心がけていることはありますか。

山田洋史院長 高岳眼科3

普段から笑顔でいることですね。スタッフにも、日頃から表情に気を配るよう指導しています。眼科としての技術も大切ですが、患者さまにとってとっつきにくいクリニックでは、次につながらないと思うんです。私自身人と話すのが好きなので、例えばお子さんが来たときには「宿題どう?」なんて話したりして(笑)、コミュニケーションを取りながら診療を行っています。心がけているのは、患者さまの訴えをよく聞いてしっかりと説明させていただくこと。信頼してもらえる医師になれるよう、ちょっとしたことでも気軽に聞いてもらえる関係づくりをしていきたいと思っています。

クリニックを訪れる患者の年齢層について教えてください。

開業して間がないので、若い方が比較的多いかもしれません。当院は19時まで受付可能なので、このあたりのオフィスに勤める方にも会社帰りに来ていただいています。年齢層は0歳から90歳までと幅広いですね。クリニックへは成人の方ですとものもらいや充血、高齢の方ですと白内障とか緑内障などの症状で来院されています。学校や職場の検診など、何かきっかけがあって来られる方が多いですね。小さな赤ちゃんからお年寄りまで、幅広くまずは診せていただけるようなジェネラリストでありたいと思っています。

年齢が高くなると、どんな病気が増えるのでしょうか。

見える場所が狭くなるといった症状の緑内障は、40代以上で20人に1人くらいいらっしゃいます。特に近視の強い方の場合、緑内障の危険が多く潜んでいると言えますね。治療が遅れると失明する場合もありますが、年に1回くらい定期検診を受診すると病気の早期発見につながり、失明の危険を回避できます。他には、糖尿病の合併症として起こる糖尿病網膜症という病気があります。自覚症状が少ない病気で、見えにくいなどの症状が出てきたときにはかなり進行していると言えます。血糖値の状況にもよりますが、高い場合は早い段階で見せてもらうことが大切ですね。早い段階で発見できれば失明などの危険を回避することができるので、糖尿病の人は目に何も症状がなくても、定期的に眼科を受診いただくことが重要です。

先生のご専門についてお聞かせください。

山田洋史院長 高岳眼科4

基本的には幅広く診療していますが、大学病院では長く斜視や弱視など小児眼科をやっていました。クリニックへは小さな赤ちゃんの場合、例えば目やにがでるなどといった症状で来院いただいています。日常生活の中でお母さんが赤ちゃんを見ていて気付く場合が多いのですが、ほんの些細なことでも、お母さんにとっては一大事なんですよね。子どもの斜視は左右の目が同じ方向を見ていない症状で、多くの場合目の筋肉や神経の異常によるものです。弱視は、何らかの異常やけがなどが原因で子どもの視力の発達が抑えられた症状のことをいいます。子どもの目に関して何か気になることがありましたら、まずは気軽に相談してほしいと思います。

先進の眼底検査機器を導入しレベルの高い医療を

目の健康を守るために、普段から気をつけたほうが良いことはありますか。

山田洋史院長 高岳眼科5

定期的に眼科で検診を受けていただきたいですね。エアコンがかかっている夏場は特にドライアイの方が多い傾向にありますが、検診で傷や涙の具合を確認し点眼薬を定期的に使っていけば、よほどひどい病気にはなりません。あまり病気を放置して目に傷がついてしまうと、細菌に感染するケースもあります。また、コンタクトレンズはネットで手軽に購入することができますが、高度管理医療機器とされているものですので、面倒でも眼科医の診察のもと正しく処方されたものを使用いただきたいと思います。粗悪なものや適切でないものを使用したりレンズケアを怠ったりしていると、炎症を起こしたり目に傷がつくこともありますので、コンタクトレンズの取り扱いには十分注意いただきたいですね。

特にこだわった設備はありますか。

当院ではOCTという眼底検査機器を導入しています。従来の検査では見ることができなかった、目の中の網膜と呼ばれる神経の断面図を見ることができ、網膜のむくみの程度や出血の範囲などを見ることができます。先ほど述べた緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄班変性など、年齢の高い方に多く見られる病気のチェックに役立つと思います。

お休みの日はどのように過ごされていますか。

6歳と9歳になる子どもがいるのですが、子どもと一緒に遊んだり、出かけることが好きなので家族で外出することが多いですね。クリニックに入ってきていただくと、ミニカーをたくさん並べたコレクションケースが壁に飾られているのが目に入るかと思いますが、車が趣味でもあります。他には歩くことが好きなので、休みの日を使ってウォーキングへ出かけることもありますよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山田洋史院長 高岳眼科6

ちょっとした目の異常を放置することなく、困りごとがあれば気軽に来てほしいと思います。何もなければ行こうという気にならないかもしれないけれど、それが一番の問題でもありますからね。さまざまな目の病気を避けるために、目が乾きやすいなど気になることがあればもちろん、特に異常がなくても、目の健康チェックのために眼科で定期検診を受けられると良いと思います。「先生の顔見に来たんだよ」とか世間話をしながら受診いただけるような、そんな間柄を患者さまと作っていきたいですね。

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