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小原 功裕 院長の独自取材記事

おばら内科腎クリニック

(富士見市/鶴瀬駅)

最終更新日:2026/02/17

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック main

地域のかかりつけ医としての一般内科診療と、透析治療を含めた専門的な腎臓疾患診療を2本柱とする「おばら内科腎クリニック」。院内は受付左に透析室、右に待合室と診察室2室を配し、天井の高い待合室には大きな窓から陽光が差し込む。透析室と一般外来の動線を分け、換気にも配慮した開放的な空間だ。日本透析医学会透析専門医でもある小原功裕院長は親しみやすく、患者に気さくに声をかける人柄で、家族3世代で通う患者も多い。2025年12月には医院向かいに透析治療専門の分院を開院。在宅血液透析を強みとし、通院透析と組み合わせたミックス型の透析も提供している。患者のライフスタイルを重視し、生活の質に配慮しながら無理なく治療を継続できる環境づくりに尽力する小原院長に、診療や患者への思いを聞いた。

(取材日2025年12月29日)

明るく開放的な空間と、感染症対策に配慮した環境を

クリニックの特徴を教えてください。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック1

当院は腎臓疾患と、地域のかかりつけ医として内科疾患全般を診る、いわば2本立ての診療を特徴とするクリニックです。私は長年、腎臓疾患や人工透析と全身の血液管理・機能管理に携わってきた経験から、幅広く全身を診る地域のかかりつけ医として、何でも相談できるクリニックをめざしています。院内は患者さんとスタッフの動線を考えたレイアウトで、透析患者さんは受付からそのまま透析室に行けるように工夫しました。そのほかに、院内感染防止のために天井は高くして、医療機関用の空調も導入して十分な換気に努めています。お車で通われる方も多いため、駐車場は35台分と広めに取りました。透析患者さん向けの送迎バスも運行し、半径15km圏内の、東は大宮・西は所沢・南は朝霞・北は川越までお迎えに行き、少ない負担で通ってもらえるようにしています。

透析室など、院内設備には先生のこだわりがたくさん詰まっているとお聞きしました。

はい。30床ある透析室は、部屋の中央にガラス張りのナースステーションを設け、それを取り囲むように透析用ベッドを配置。感染症対策として、ベッドはそれぞれ間隔を空けて置いています。また、感染症防止のための個室の透析室と、在宅透析の方法を身につけてもらうためのトレーニングルームも備えているのですよ。そのほか一般内科では、検査のために他の施設に出向いてもらわずに済むよう、全身の断層画像が撮影できるマルチスライスCTも導入しました。常勤の診療放射線技師が撮影も含めて対応できる体制を整えています。

多くの患者さんが透析治療のために通院されているのですね。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック2

現在、20代から90代まで幅広い年齢層の患者さんが通院されています。当院では若い方も多くいらっしゃいますね。在宅透析では、東京都や千葉県など遠方の患者さんもいらっしゃいますが、通院による透析治療は地元の患者さんもかなり増えています。2025年12月には新たに透析治療専門の分院を開院し、より多くの患者さんに安心して透析治療を受けていただける体制をめざしました。

治療中もリラックスして負担なく過ごせるよう工夫

診療において先生が心がけていることを教えてください。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック3

治療を終えた患者さんに、体も心も元気になって帰っていただくことをめざしています。病気はストレスが何よりも良くありません。透析治療の患者さんは週3、4回通うことになりますから、院内ではできるだけストレスなく過ごせるよう配慮し、透析中の時間も有効活用できる環境を整えています。運動できる器具やリラックスできる場所を備え、食事も取れるように工夫しました。このように、患者さん一人ひとりの体調やライフスタイルに合わせた治療スタイルを「オーダーメイド透析」と呼んでいます。透析は一般的に1回4、5時間ですが、体格や全身状態で必要な透析量は異なるため、生活背景も含めて相談しながら透析時間や回数を決めています。必要に応じて8時間ほど行うこともあり、その時間も有意義に過ごせるよう、透析治療に生活を合わせるのではなく、生活に合った透析治療を重視しています。仕事も治療も無理なく続けていただきたいと考えています。

在宅血液透析も行われているそうですね。

当院が力を入れているのは「在宅血液透析」です。患者さんのご自宅に装置を設置し、ご自身で透析を行う方法で、時間の自由度が高いことが大きな特徴です。例えば施設では週3回、1回4時間の形式が一般的ですが、在宅なら週6回で1回2時間など、総透析時間を保ちながら1回あたりの負担を分散させることもでき、体への負担を抑えやすくなります。在宅血液透析は自己穿刺を含め習得が必要なため、当院では1~2ヵ月のトレーニング期間を設け、手順を繰り返し練習しながら「自分にもできそうだ」という感覚まで落とし込みます。さらに「在宅血液透析見守りシステム」を導入し、状態を遠隔でモニタリングできる体制も整えました。その上、在宅血液透析だけでなく施設透析も組み合わせた、ミックス型の透析の提供も開始しました。定期的に当院で確認の機会を持つことで、患者さんの不安を軽くする狙いがあります。

在宅血液透析を広げるために、先生が大切にされていることは何ですか。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック4

在宅血液透析は、自己穿刺や機器操作など自己管理が求められるため、治療の中でもハードルが高い方法です。一方で回数や時間を生活に合わせて設計しやすく、施設では難しい頻回透析も選択肢となり、回数を増やすことで体調面の負担を抑えながら、より良い状態をめざしやすい点が特徴です。ところが全国的にはあまり知られていない状況で、医療者側にも周知されていないこともあり、実施施設も限られるため、患者さんがたどり着くまでに遠回りになりがちです。当院ではトレーニングと見守りに加え、必要に応じて施設で確認する機会や連絡手段も工夫し、不安で諦める治療にならないよう支えています。誰でも対象ではなく高齢の方には向きにくい面もありますが、意欲があり手順を身につけられる方にお勧めしています。必要な方へ届くようにしていきたいですね。

地域のかかりつけ医として地域の健康を見守っていく

フットケアや食事に関する指導も行っているのですね。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック5

フットケアの外来は月に1回行っています。糖尿病から腎臓を悪くし、透析治療が必要になる患者さんは少なくありません。この過程で足の血行障害が起こると「うおのめ」や「たこ」などでも、悪くすると足を切断しなければならないリスクがあります。それを予防する目的でフットケアを行っています。フットケアの指導は幅広く、靴の履き方や靴のオーダーまで指導します。また、月2回の管理栄養士による食事指導も行っています。腎臓に負担をかけにくい食事を心がけていただくために食事内容を指導したり、処方箋に沿った食事制限をご紹介しています。患者さんのご家族にも説明し、家族ぐるみで治療に取り組んでいただくことを大切にしています。

一般内科や小児科などの診療で力を入れていることはありますか?

当院は地域のかかりつけ医としても貢献していきたいと考えています。今では、お子さんとその両親、祖父母と3世代で通院してくださるご家族も多いですよ。一般診療ではすべての病気を全身疾患と捉え、子どもから大人まで、内科や小児科という枠にこだわらずに診ています。例えば糖尿病も重篤化すれば透析治療が必要になる病気ですから、早期に治療を開始することが大切です。またお子さんの発熱などにも迅速に対応し、睡眠時無呼吸症候群の治療も提供するなど、幅広く地域の一次医療機関としての役割を果たしていると自負しています。もし、より専門性の高い治療や検査が必要な場合には、速やかに適切な医療機関をご紹介しています。

今後の展望をお願いします。

小原功裕院長 おばら内科腎クリニック6

私は子どもの頃に左手に力が入らなくなった経験があり、その際、親身になって検査してくれた医師に感激して医療の道を選びました。今度は私がその役割を果たすくらいの気持ちで日々診療に臨んでいます。スタッフも同じ気持ちを共有し、これからもチーム医療で患者さんを支えていきます。その一方で、今後は在宅血液透析がさらに広がり、負担を抑えながらライフスタイルを維持できる方が増えることを期待しています。在宅血液透析を含めた選択肢をより届けやすい体制を整えるべく、2025年12月には透析治療専門の分院も開院しました。在宅に加えて通院透析と組み合わせたミックス型の提案も含め、生活や仕事に合わせた無理のない続け方を一緒に考えていきたいですね。

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