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藤田 佑三 院長の独自取材記事

片瀬藤田デンタルクリニック

(藤沢市/湘南海岸公園駅)

最終更新日:2021/10/12

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック main

江ノ島電鉄線の湘南海岸公園駅の改札を出てすぐという好立地にある「片瀬藤田デンタルクリニック」。院長の藤田佑三先生は、優しい笑顔と穏やかな口調が印象的だ。「人前で話すのはどうも苦手で……」とはにかむが、得意とする歯周病や口腔外科の話になると、真摯に歯科医療に向き合ってきた想いが次々とあふれてくる。同院は2016年に藤田先生が院長となり新規開業したが、祖父の代から「藤田歯科医院」として地元のかかりつけ歯科医院の役割を担ってきた60年以上の歴史を持つ歯科クリニックだ。祖父の代から通っている患者もいるのだとか。その以前からの患者たちの信頼に応えるべく、地域の歯科医療に貢献したいと話す藤田院長の想いを、じっくりと聞くことができた。

(取材日2019年10月23日)

生まれ育った地元で、幅広い世代に歯科医療を提供

おしゃれな雰囲気のクリニックですね。リビングにいるようで落ち着きます。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック1

もともと祖父が開業した歯科医院だったのですが、2016年に私が院長となったのを機に、院名とともに建物ごと一新し、新規に開業したのです。以前は昔ながらの歯科医院という感じでしたが、建て替えにあたってはダークブラウンを取り入れた落ち着いた雰囲気と、解放感のある造りを意識しました。お子さん連れでも安心して通っていただけるように、キッズスペースつきのユニットもあります。「子どもを隣で遊ばせながら診察を受けることができる」と、患者さんからも好評です。

クリニックの特徴を教えていただけますか。

開業にあたって、新しい医療機器を積極的に導入しました。開業前までずっと先端の歯科医療に携わっていたので、これまで培ってきたことを地元でも提供するため、設備面での妥協は考えられなかったのです。骨や神経だけでなく血管など細部まで観察していく歯科用3D-CTなどを導入し、より高度な歯科医療にも対応できるように努めています。院内感染の防止にも力を入れ、歯を削った時の水しぶきや粉塵を吸い取る口腔外バキュームやヨーロッパ基準規格の滅菌器も導入しました。また院内には歯科技工室があります。祖父の代から「入れ歯に関しては不自由なく、一食分でも我慢させてはならない」というポリシーのもと、義歯の治療に力を入れて取り組んできたからです。歯科技工所に発注すると作製に1週間かかる義歯も、早ければ当日中にできあがります。その場で義歯の調整や修理が行えるのも特徴です。

現在、力を入れている治療についてお聞かせください。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック2

私の専門は歯周病ですので、歯周病の治療と予防です。歯周病は中高年以降に多いと思われがちですが、実は20代から徐々に進行しています。自覚症状がほとんどないので、20年後、30年後に歯がグラグラになって抜歯寸前まで症状が進行していることも少なくありません。歯周病の菌は嫌気性菌といって、酸素のないところで生きています。深い歯周ポケットがあるということは、菌の住み家を増やしているようなものですから、そのポケットを深くしないことです。そのために重要な定期検診にも力を入れています。私は口腔外科も得意としているので、一般のクリニックではなかなか取り扱わない親知らずの抜歯にも積極的に取り組んでいます。また小児歯科にも力を入れています。

歯周病予防のために予防プログラムを実践

先生は、なぜ歯周病を専門とされたのですか。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック3

私が学生時代についた先生が歯周病を専門としていたこともあり、学生時代から歯周病の患者さんが多いと感じていましたし、早期治療や予防の重要性を痛感していたからです。例えば、歯茎の状態を見ないで虫歯治療をしてかぶせ物をしたとします。その後、歯茎が腫れたといって歯周病の治療をし始めると、炎症を除去した歯肉が退縮し、歯茎の位置が変わってきてしまいます。かぶせた後に歯茎が下がると審美的にも問題が出ますし、知覚過敏や虫歯リスクも高くなるため、虫歯治療の前に歯茎の状態をしっかり確認する必要があるのです。もちろん、患者さんが痛みを訴えて受診したのであれば、痛みを取り除くことを優先します。

こちらでは、どのような歯周病治療をしているのでしょうか。

当院では歯周病の予防プログラムを組んでいます。歯周病になる原因の多くは「磨き残し」なので、日頃から適切なブラッシングができれば進行を抑えていくこともできます。ですから当院では歯石や歯垢を除去するだけでなく、染め出しにより汚れが残りやすい場所を確認していただきながら、徹底したブラッシング指導を行います。ご自身の歯ブラシの癖を認識し適切なブラッシングをすることで、予防効果を上げていくのです。そのため歯周病の定期検診には1時間ほど時間をかけ、噛み合わせや歯列矯正などと組み合わせながら取り組んでいます。当院では患者さんの口腔内の状態によって、4ヵ月に1回、3ヵ月に1回、1ヵ月に1回というように定期検診の期間を変えています。数ヵ月に1度、1時間の予防プログラムで長い人生、自分のお口の健康を守っていけるのだということのメリットをより多くの方に認知していただきたいです。

小児歯科では、どういった症状が多いのでしょうか。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック4

やはり虫歯です。昔に比べると減っていますが、まだまだ虫歯になるお子さんは多い。原因はいろいろあると思いますが、虫歯になりやすい環境をできるだけ減らしてあげることです。例えば間食。間食をすると、その都度、口の中が虫歯になりやすい環境になります。つまり1時間ごとに間食をしていたら、虫歯になりやすい環境がずっと継続していることになるのです。ですから間食をするなとは言いませんが、できれば1日1回にして時間を決めてほしいですね。それからグミやガムなど長く噛んでいるお菓子も、虫歯になりやすい環境をつくってしまいます。もちろん、歯磨きも大切です。歯と歯の間の磨き残しから虫歯になることが多いので、歯ブラシだけでなくフロスを使うこともお伝えしています。

歯科医院を「何もなくても定期的に行くところ」へ

印象に残った患者さんとのエピソードがあれば、お聞かせください。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック5

重度の歯周病で、他院で総入れ歯にするしかありませんと言われた患者さんが「先生、なんとかしてください!」と私のところに来られたことがありました。総入れ歯を免れるため、3年かけて根本からお口の環境を改善しながら治療に取り組んだことがとても印象的でした。やむなく抜歯せざるを得なかった歯もあったのですが、「先生に診てもらえて本当に良かった」と喜んでいただきました。そういう口腔内の環境になる方は他にもいらっしゃると思いますが、もっと早い時期から適切なケアを受けていただきたいですね。歯周病は早い時期からの適切なケアで予防をしていったり、進行を抑えていったりする可能性が広がります。特に自覚症状のない若い方にこそ、きちんと定期検査を受けることでお口の健康を維持していただきたいと思います。

お忙しい毎日だと思いますが、リフレッシュ法を教えていただけますか。

海の近くで生まれ育ったので、たいていのマリンスポーツは地元で楽しんできました。今でも、それが息抜きにはなっていますが、私にとって湘南の海は地元というか、ほとんど日常生活の一部という感覚です。ですからリフレッシュするなら、海外のリゾートへ行って、非日常を思いっきり満喫したいですね。今は休みもとれない毎日ですが、いつか海外へ脱出できる日を夢見て、頑張っていきたいと思います(笑)。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

藤田佑三院長 片瀬藤田デンタルクリニック6

当院で小児歯科にも力を入れているのは、小さい頃から「歯科医院は何もなくても定期的に行くところ」という意識を持ってほしいという思いからです。また、子育てで忙しいお父さんお母さん世代の方は、ちょうど歯周病が進行しだす世代です。お子さんのことだけでなく、ご自分の健康にも気を配っていただけるように、親子で通いやすいクリニックをめざしています。また当院は、通勤や通学の帰りに安心して通っていただけるよう、夜の10時まで診療しています。地元のかかりつけ歯科医院として、地域の皆さんに今まで以上に気軽にお越しいただきたいと思います。そしてゆくゆくは、治療のために痛い思いをしに来るところではなく、定期的にお口のチェックを受けにくるところとして地域貢献できたらうれしいです。些細なことでも、どうぞ気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/10万円~、インプラント治療/30万円~、審美歯科(セラミックインレー)/4万5000円~、ホワイトニング/2万5000円~

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